富士の麓でボードゲーム日記

おすすめのボードゲームの紹介や攻略をしています。

【ボドゲ攻略】アグリコラ 職業評価(Cクラスその2)

一度Cクラス職業を一気に上げましたが、分量が多すぎて見づらい部分もあったたため、2つに分割しました。

241 レンガ積み

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能力:木の家をレンガの家に改築するコストはレンガ1と葦1でよい。またレンガの家の増築は1部屋につきレンガ3と葦2になる。

評価:改築はこちらの方が安いが、レンガ貼りの方が圧倒的に使える。この職業はかまどなどの進歩に使えないほか、レンガの柱とコンボしないし、レンガの屋根も木の家増築や石の家増築では活用できない。

 

242 レンガ大工

能力:レンガの家に住んだらすぐにこれ以降の5ラウンドのスペースにレンガを2つずつ置く。これらのラウンドのはじめにそのレンガを得る。(カードを出したときすでにレンガや石の家に住んでいたらすぐレンガを並べる)

評価:レンガ10は資源の量としてはかなりのもので、このレンガだけで2件増築できるのでへらがあれば2軒でレンガ改築もあり。ただ、へらがない場合は改築アクションの出るタイミング次第になってしまうので扱いは難しい。

245 てき屋

能力:「小麦1を取る」のアクションのたびに追加で小麦1と野菜1を得ることができる。そのとき他の人は全員、小麦1をストックから得る。

評価:「小麦1」で起動するので序盤から野菜を手に入れられ、取得できる種の量は魅力的だが、他人に小麦をばらまいてしまうので諸刃の剣。他人が小麦プレイの時は最初の種モミやパン用の小麦をノンアクションで提供してしまう。また、他人が家畜プレイの時には、本来種の準備がないと上手く使えない畑種を使いやすくさせてしまう。小麦は通常1アクションをして手に入れるものなので、他人にアクション数をばらまいているようなもの。

248 網漁師

能力:葦を取るアクションのたび、帰宅フェイズで「漁」のアクションスペースにある食料を全部取る。

評価:5人プレイなら葦石木のアクションでも起動し、能力は悪くないように見えるが、そこまで多くの食料を稼げるわけでもなく、他人の邪魔が入る可能性もある。また、漁師やカヌーなどの漁系のカードとコンボできないのが残念。

252 猪飼い

能力:置ける場所があればラウンド12の最後でも猪が繁殖する。このカードを出したらすぐに猪1を得る。

評価:1回家畜が増える機会が増えるが、そのための牧場と猪2の準備が必要であり、やや使いづらい。カードを出した際の猪1だけでは明らかにパワー不足だが、猪が1匹も取れなかった場合の最終ラウンドでの2点アクション保険として持っておいて損はない。

255 石買い付け人

能力:毎ラウンド、最初に石材をとった人に食料最大1を支払い石材1を(同意無しに)買い取ることができる。相手はさらにストックから食料1を得る。

評価:葦ほど相手を邪魔する訳ではなく、むしろ石をノンアクションで確保して自分の点数を増やすために出すカードとなるだろう。石は木と違って大量に必要となるものでもないため、これで数を調整できるのはいいし、他人が石を取りづらくなるので大進歩の確保がしやすくなる。食料は常に持っておくようにしたい。

261 乗馬従者

能力:今出たばかりのラウンドカードのアクションを行うたびに追加で小麦1を得る。

評価:今出たばかりのアクションを使わなければいけないので汎用性がなさすぎる。得られるのが小麦1というのもパワー不足。ただ、計画的に使えれば野菜1+小麦1とか、畑種で播くための種とか、上手くいくこともある。

263 柵立て

能力:このカードを出したら自分の柵を1本好きなアクションに置く。自分がそのアクションを選ぶたび、追加で柵を置くアクションもできる。

評価:柵のアクションを2回しかしないのならこのカードを出すより2回柵に入った方がいいと思われる。5人プレイなら終盤の柵事故回避につかってもいいが、積極的に点数を増やせる職業ではない。柵のアクションを何回もしたい柵系の職業とぜひコンボさせたい。

266 畑好き

能力:「種をまいてパンを焼く」のアクションのたびにアクションの前に小麦1を得る。あるいは手持ちの小麦1を野菜1と交換できる。

評価:パン焼き用の小麦を別に準備しなくてもいいので特にレンガ暖炉と相性がいい。また、野菜に交換することもできるので、小麦が過剰になっても困らない。ただ、あっくまで得られるのは小麦1か小麦を野菜に変換できるだけなので、パワー不足感は否めない。

267 養父母

能力:食料1を払えば増やしたばかりの新しい家族でアクションができる。その場合、新しい家族は新生児には含めない。

評価:食料1で1アクションを買うことができ、最初の家族から使用すれば5人家族で3アクション余分に行うことができる。ただし、収穫直前のラウンドで使用すると本来新生児で食料1で済む所を養父母の効果+成人になるため食料2が余分に必要となり、1アクションで食料2以上稼がないといけなくなってしまう。また、資材が枯れているラウンドで使用するのもおいしくない。収入役などで部屋なし家族が出てから4人目の家族を増やす場合には、少しでもアクション数を増やすためにこの職業があってもいい。

269 曲芸師

能力:「小劇場」のアクションのたび、他の人全員が家族を置き終わったあとで、小劇場に置いた家族を「畑1を耕す」か「小麦1を取る」か「畑1を耕して種をまく」のアクションのいずれかに(空いていれば)移動してそのアクションを行うことができる。

評価:序盤~中盤では小麦1も畑も空いていることが多いので、小劇場で食料を稼ぎつつ、序盤から安定して食料基盤を築くことができる。また、このカードの真価はダブルアクションであることであり、小麦1や畑のアクション系の職業や小進歩とコンボできること。例えば踊り子と曲芸師と畑番を出していれば、小劇場に入ることで食料4と小麦1と畑1が手に入る。小劇場に入りやすくする踊り手や家長、畑種にもマイナーで入れる畑守などもあるとより安定してコンボが活用できる。コンボできるカードの多さは魅力的だが、逆に単体だと所詮小劇場の食料が得られるだけなのでそこまでの強さはない。

274 有機農業者

能力:ゲーム終了時に、家畜が1頭以上いて、かつまだ3頭以上入れられる牧場1つにつき1点のボーナスを得る。(森の牧場も含む)

評価:家畜が1頭以上いてかつまだ3匹以上入れられる牧場はほとんどない。あったとしても家畜点が少なくなってしまうので結局勝利点は増えないことが多い。最大でも4点程度しか取れないので狙っていくのも微妙。

276 村長

能力:カードを出した時点で残りラウンド数が1/3/6/9ならば、それぞれ木材1/2/3/4を得る。ゲーム終了時にマイナス点がない人は全員5点のボーナスを得る。

評価:ボーナス点5点はかなり大きい。木材を取るために序盤で出してしまうと他人に対応されてしまうため、最終盤で出して一人だけボーナスを得たいが、ドラフトでは初手で取らないとばれてしまうのが残念。それでも他人にとっては見えている村長でもプレイに縛りが出てしまいいやらしい。

277 工場主

能力:レンガか石の家に住み次第、家具製造所・製陶所・かご製作所は小さい進歩になり好きな資源2つ少なく作ることが出来る。

評価:工場を小さい進歩で取れる上、好きな資源2個(大抵は石)なくて取れるので、1種類の資源で取れるようになるのがよい。これを出したら工場は全て自分で独占する気でいたいが、5人プレイでは工場争いが厳しくなり活躍できないことも多い。

280 革なめし工

能力:食料にした猪と牛をこのカードの上に置く。ゲーム終了時に畜殺した猪が2/4/6頭または牛が2/3/4頭ならばそれぞれ1/2/3点のボーナスを得る。

評価:得点の効率的には食べずに勝利点にした場合と大体同じ程度なので、食料がもらえる分食べた方がいい。食料が十分にある場合は勝利点ボーナスを増やせるカードではないのであまり活用できない。食料が不足していてそもそも家畜を食べないといけないのなら、食べても勝利点が変わらない分役に立つ。ただ、勝利点が増加する訳ではないという点でこの評価。

281 行商人

能力:「小さい進歩1」のアクションのたびに、小さい進歩の代わりに大きい進歩ができる。「大きい進歩または小さい進歩1」では小さい進歩を2枚出せる。

評価:「できる」表記なので、効果を使用するか選択できる場合の評価。スタPで大進歩を取れたり、一気に小進歩を2枚出せるのがいい。

282 執事

能力:カードを出した時点で残りラウンド数が1/3/6/9ならば、それぞれ木材1/2/3/4を得る。ゲーム終了時に家が一番広い人は全員3点のボーナスを得る。

評価:早い段階で出せば、木材をもらっている分他人より増築のアドバンテージがある。4部屋以上にするプランならドラフトで家5軒以上建てるようなカード(左官屋やヴィラなど)が回っていなければ、積極的に早めに出していってもいい。

288 倉庫番

能力:1つのアクションで葦と石材の両方を取るたびに、追加でレンガ1か小麦1を得る。

評価:葦石木のアクションでさらに小麦かレンガのどちらかを選択してもらえるので、1アクションでもらえる資源量としてはかなり効率がいい。ただし、貰えるのがレンガか小麦のため、終盤ではパワー不足となりやすいことや、葦石木が序盤では埋まりやすく、他のアクションでは効果がないため融通性がないのが難。

295 牛飼い

能力:場所があればラウンド12の後にも牛が繁殖する。このカードを出したらすぐ牛1を得る。

評価:1回家畜が増える機会が増えるが、そのための牧場と牛2の準備が必要であり、やや使いづらい。カードを出した際の牛1だけでは明らかにパワー不足だが、牛は13ラウンドまでに2匹にできれば、食べなければ最終4匹で3点まで行くため、13ラウンドまでの1匹目と2匹目は2点行動になるので持っておいて損はない。

299 畜殺人

能力:他の人が家畜を食料にするたびに、(食料にした頭数にかかわらず)食料1をストックから得る。食糧供給フェイズでは手番を最後に行う。

評価:5人プレイなら家畜を食料にする人が多くいるはず。ただ、他人が家畜を牧場に飼えるようになると、収穫前しか起動しなくなるため、ステージごとに食料1~3程度になってしまうかもしれない。いずれにしろ、他人の動きによって左右されてしまうため、この食料をあてにしすぎるのは危険。

300 火酒作り

能力:収穫で食糧供給フェイズのたびに、野菜最大1を食料5にできる。

評価:野菜は増やすのが難しく、点数効率としては高いので、基本的に食べるのには向かないため、この職業も単体ではそこまで強くない。この職業が本領を発揮するのは庭職人、季節労働者などとコンボさせたとき。1アクションで食料7程度を稼ぐことができる。また、かまど調理場がなくても食料にできるので暖炉を持っている時も野菜を食料にでき,、時にはかまども暖炉もなくてもこの職業だけで食料が足りてしまうこともある。

301 彫刻家

能力:進歩1・木の家の増築1・厩・柵のいずれかで、1ラウンドに1回、払う木材を1つ少なくできる。

評価:1Rに1つまでという限定はあるが、木を使うアクションは数多いので、上手く使えば相当数の木を節約できる。ドラフトで木を使う進歩を沢山集めておけば、木10近く節約するのも不可能ではない?

303 石打ち

能力:「改築」のアクションなしで、いつでもレンガの家を石の家に改築できる。(ただし資材は払う)

評価:これを出す1アクションをするくらいなら、その1アクションで普通に改築に入れば一緒に大進歩か柵もできる。普通に考えたら出すに値しない職業だが、5人プレイでは改築が混みやすいため、改築事故回避や、石の家系コンボのためのへらと合わせての1ステージ石の家改築など、限定的な状況で役に立つことはあるがあくまで限定的。

306 調教師

能力:自分の家のどの部屋にも家畜を1頭ずつ置ける。種類が別でも良い。

評価:即席牧場ができるので織機等の小進歩がある場合には早い段階で効果を使用することができる。ただし、基本的には牧場の整備を目指していきたい。

311 魔術使い

能力:自分の家族の最後の1人を「小劇場」のアクションに置くたびに、追加で小麦1と食料1を得る。

評価:最後の一人限定なので、食料が多く小劇場にあると邪魔されやすく、また、小劇場に食料が溜まっていない状態で入っても自分があまり美味しくない。やはり、この職業も踊り手とのコンボで華がでる職業。

312 柵見張り

能力:毎ラウンド、アクションで建てた厩1つまでを、食料1を払えば柵で囲み、1スペースの牧場にできる。柵のコストの木材は払わなくて良い。

評価:食料1で木4節約できるのはいいが、厩のアクションに数多く入らないといけないのが非常に非効率。馬手とコンボできるとかなり強い。

341 ギルド長

能力:家具製作所か家具職人を出すとすぐ木材4を得る。製陶所か陶工を出すとすぐレンガ4を得る。かご製作所かかご編みを出すとすぐ葦3を得る。ギルド長を出したとき、これらのカードをすでに出していれば対応する資材を2つ得る。

評価:使用したはずの資材がなぜか増えて帰ってくる。工場を取った場合もすぐに食料用の資材が手に入るし、また、増えた資材を別の目的に使うのも有効。工場主とのコンボが強力だが、職人3種で職業を出しながら資材を獲得できるのもいい。ただし、5人プレイでは工場が取り合いになりやすいので活躍できずに終わることもしばしば。

おわりに

Cクラスになってくると、限定的な状況でないと活躍できない職業も出てきますので、「使ったことがない」という職業も増えてくると思います。
次回は小進歩評価(Cクラス)です。