富士の麓でボードゲーム日記

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【ボドゲ攻略】カタン 勝利への道標1~初期配置~

はじめに

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今回から数回にかけて、カタンについて攻略していきます。
カタンには「ダイスの目」と「交渉」という要素があるため、必勝という言葉はないと私は思っています。
ただ、勝率を高めることはできるかと思いますので、初心者から中級者向けになりますが、カタンの勝率を高めるためのコツをお伝えしたいと思います。
一番面白いゲームは、誰かが最初から圧勝するゲームより、カタンをやった3人なり4人全員が、誰もが1、2ターンの差でトップになりえたという、接戦のゲームだと私は思います。
カタンをやってハマってもっと上手く勝てるようになりたい、という人、
カタン運ゲーだから好きじゃない、という人に
トップ争いに毎回絡めるようになって、毎回カタンが楽しめるようになっていただけたら幸いです。

 

カタンの勝率を高めるには

カタンはダイスを使うため運の要素は強いゲームだが、カタンの勝率を高めるにはどうしたらいいのか。

ダイスを振っても自分だけ資源が得られない、と感じる人がいるかもしれない。でも、そんな運のない人でも極論②~⑫の全てのマスに開拓地があれば、毎回資源を得ることができるのだ。
そもそも必要な資源が集まらず開拓地が立てられないという人がいるかもしれない。でも、そんな時は欲しい資源を貿易港や人と交換することでもらえばいいのだ。

「⑧ばっかでて⑥がでなかったから負けた」というのを繰り返しては、いつまでたっても成長はない。
じゃあなぜ自分も⑧に開拓地を立てなかったのか、立てられないならなぜ⑧に盗賊を置いて邪魔しなかったのか、⑥がでなくても何とかできるように3:1貿易港を立てなかったのか、とうまくいかなかった原因を考えて、負けをダイスの目のせいにせず、次は同じ負け方をしないようにすることが大事だ。

初期配置の考え方

カタンで最も重要であり悩むのが初期の2つの開拓地をどこに置くのか。
基本はなるべく確率の高い3交点に置くこと。
それを踏まえたうえでポイントとなる点を挙げていく。

今回のマップで多く取れる資源、貴重な資源を確認

カタンは毎回マップが変わり、置かれる数字も変わってくる。
まずは盤面を見て、今回特に貴重な資源は何かを確認し、その資源は優先的に抑えたい。
ただ、後述する資源の優先度も考慮すること。
特にタイルが3枚しかない粘土と鉄鉱石は基本的に他の資源と比べてレアな資源であり、また、初期配置の段階で取得方法を考慮しておかないと、後からでは開拓地が建てられなくなってしまう場合もあるので注意したい。

出来るだけ全ての資源が取れるように、あきらめる資源は1つまで

出来るだけ全ての資源が取れるようにするのがいいが、開拓地が2つしか置けない以上、どうしても初期配置ですべての資源をとれるようにするのは難しい。
とれるようにしてもかなり確率の悪い土地に置かざるをえなくなってしまう。
そのため、どれかを諦める必要があることも。
でも、2つ以上の資源をとれなくするのは避けた方が無難。
最初から貿易港があれば別だが、4:1貿易を2回もやらないと開拓地1個立てられないのでは、初期の段階で相手に追い付けなくなってしまう。

資源の優先度を考える

カタンでは全部で資源が5種類あるが、これらは全て優先度が同じではない。

粘土と木は道を作るのと開拓地を作るのに必要であり、序盤に最も必要となる資源だ。
粘土と木のいずれかが不足すると道が作れず、欲しい開拓地の建設場所を相手に先にふさがれてしまう。
木のタイルは4枚に対し、粘土のタイルは3枚なので、木より粘土のほうが貴重である。
もちろん、タイルの数字次第では粘土のほうが出る確率が高くなる場合もあるが、その場合でも盗賊を置かれる危険性を考えると、基本的には粘土のほうが貴重だと覚えておきたい。
また、中盤以降で必要な開拓地の数がそろった後や、全員の道が伸びて有効な土地がなくなってくると、最長交易路で道争いをしていない限り価値が減少することも覚えておきたい。

小麦は開拓地を建てるのにも、都市化するのにも、発展カードをとるのにも必要なため序盤から終盤まで常に必要となる最も重要なカード。
交渉の道具としても有効で、あと一つ小麦があれば開拓地を建てられるor都市化できるという人に有利な貿易を持ちかけることができる。

鉄鉱石は序盤は価値が低いが、都市化する際に大量に必要となる。
開拓地のコマは5つしかなく、それ以後は都市化を行って開拓地のコマを手元に戻さないと開拓地も建てられなくなってしまうため、中盤までには自分で獲得できるようにならないと都市化できずに苦しむこととなる。

羊は家を建てるのと発展カードをとるときにしか使わず、どちらも1枚あればいいので最も価値が低い資源である。

以上からすると、もし初期配置で諦める資源があるとしたら、羊が最優先、2番手が鉄鉱石となる。
ただ、鉄鉱石については都市化で大量に必要となり、貿易や交渉だけでは厳しい面もあるため、中盤までには自力で手に入るようにしたい。

3つ目の開拓地で全ての資源がとれるようになるor貿易港をとれるようにする

序盤はみんな積極的に交渉をしてくれるが、自分がトップだったり、中盤以降で各人が資源に困らなくなってくると、交渉をしてくれなくなる。
このため、できれば3つ目、おそくとも4つ目の開拓地を置いた時点で、全ての資源に自分の開拓地が置かれているか、それが難しい場合には貿易港をとって効率よく自分が取得できない資源が交換できるようになっている状態にして、全ての資源が他人との交渉によらず自分の力だけで確保できる手段を整えておくようにしたい。

数字は可能なかぎり散らす

数字を寄せた方が強い人もいるが、できる限り散らした方がダイスの目が片寄ったときにも安定して戦える。
どんな数字がでても資源が入ってくる方が、盤面の変化に合わせて対応を変えることができるのも利点。
その理由から、私の場合は⑥⑥と置くより、⑥⑧を置く方を選択することが多い。

セットとなる資源を同じ数字にする

基本的には数字は散らしたほうがいいが、セットとなる資源が同じ数字の場合には意識して抑えるのも有効。
「木と粘土」「鉄と小麦」はそれぞれ一緒に消費することが多い資源であり、連続して出ても使い勝手に困ってバーストするようなことがなくなるし、手札にダブついて盗賊に取られるリスクも減少させることができる。
ただし、運が悪いとせっかくセットを同じ数字にしたのにその数字が全然出ず、ばらしておけば他人との交渉でなんとかなったのに、ということもありうるので必ずしも同じ数字が万能、ということではないことには注意。

【追記】同じ数字にしない場合でも、セットの資源が出る確率を同程度にしておくと、同じ数字にする場合と同様にバーストなどの対策になる。

 貿易港が押さえられるようにする

前述したように、中盤以降は交渉がしづらくなる。
常に都合のいい資源が出続けるということはそう無いし、自分がその時必要な資源に盗賊を置かれてしまうこともあるため、3-1貿易港又は自分が確保しやすい資源の特定貿易港を少なくとも1つは確保できるように初期配置の時点で配慮しておきたい。
特に都市化の後は予定外にカードがだぶついてしまうことも多いので、早めに貿易港を確保したいところ。

置く順番と置き方

2つの開拓地を自由に置けるわけではなく、置く順番が決められている。
1番手の1個目はせっかく一番先に置けるのだから、作戦などに捉われすぎず、一番有望な土地を押さえておくのが基本的にいい。
2番手・3番手は有望な土地を抑えつつ、今回自分はどのように発展させていくのかを考えて置きたい。
ただし、1番手~3番手の置いた土地より有望な土地を4番手に残しておくと、4番手はこの後2個同時に置ける権利があるため、4番手にかなり有利になってしまうので気をつけたい。
4番手は有望な土地は先に取られているが、2個同時に置けるので、今回自分がやりたいことを前面に押し出していきたい。
また、初期資源を選択できるので、どちらかの開拓地を粘土・木両方が取れる土地に置けば、第1ターンで道をほぼ確実に建設できるため、3個目の開拓地の場所をすぐに確保できる。
ただし、このあとに開拓地が3個置かれることに注意が必要。他の開拓地に囲まれて身動きできなくなってしまわないように。

道の置き方

序盤は取れる資源が少ないため、初期配置の道一本が無駄になるのか、有効に使えるかが大きな違いになってくる。
開拓地に繋げる道は、次に建てる開拓地の候補地へ向けて引くようにする。
ただ、1個目の開拓地に繋げる道を、有望な土地に向けて引く場合、相手にそこを抑えられてしまう可能性が高い。
海の方に向けて引く場合は、3交点は取りづらくなるが、相手に邪魔されづらく、また港を取りやすいという利点がある。
1個目が無駄になるリスクを承知の上で自分の向かいたい方向に行くか、それを避けて置かれづらい方にいくか、マップをみて判断したい。
ただ、相手も人間で何をするのか読み切れないので、せっかくリスクを避けて置かれづらい方にいったら、そっちの方に開拓地を置かれて自分の行きたい方がスルーになったりするとかなりショックを受ける。
一方、2個目の開拓地に繋げる道は、ある程度相手の置きたいところが読みやすくなっているので、自分の3個目の開拓地を建てたい方向が空きそうなら、そちらを目指していきたい。

まとめ

上記のようなことを考慮しつつ、マップをみて自分が今回はどんな戦法でいくのか、相手がどこに置くかを考えながら、最善手を目指したい。
まぁ、初期配置をミスっても、全く勝てないというわけではない。
しかし、序盤~中盤でリード順調に開拓するのは難しくなるし、なにより他の人に良質な土地を取る機会を与えてしまうため、他人に対して大きなアドバンテージを与えてしまう。
カタンでは初期配置が最も大事なので、ここはある程度時間を使っても、じっくり考えて置きたい。