富士の麓でボードゲーム日記

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【ボドゲ攻略】アグリコラ 50点超えを目指して5~人と違うことをする~

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今回はアグリコラ50点超えを目指して第5回、人と違うことをする、です。

はじめに

アグリコラではアクションが早い者勝ちとなるため、他人とやりたいことが被ると辛い。早い者「勝ち」と言っているが、例えば調理場確保競争をして、それに勝ったプレイヤーがゲームの勝利者となるかといえばそうではなく、競争に巻き込まれず計画通りにレンガ暖炉を取って小麦プレイをしたプレイヤーの方が、効率の悪い手を打たずにすみ、ゲームの勝利者となるということはままある。

前回はアクションの選択肢を増やすことを考えたが、今回は他人とやりたいことが被らないようにすることで、効率よくアクションが取れるようになるためのポイントを紹介したい。

 

マイナーアクション強化

5グリではプレイヤーが5人もいるため、1人目の家族のアクションをして、次の家族のアクションを選ぶ時には選べるアクションの選択肢が一気に狭まってしまう。このため、2人プレイ時などと比較して、マイナーアクションを強化するカードは評価が高くなる。

まずは日雇い系、季節労働者石切場などだ。日雇いは一番最後の家族でも比較的安定して入りやすいアクションなのでこれを強化できるとかなり強い。特にコンボが組めるとさらに良いが、コンボカードが結構あるため、逆に他人に出されてしまうと一気に安定性がなくなって辛いことを覚えておきたい。これは他のマイナーアクション強化についても同じように言えることだ。

羊飯も終盤までは比較的マイナーなアクションなので、これを強化できる羊農も5グリでは強いカードになる。

小劇場を強化するカードは多くあるが、飯が貯まってくると他人に取られる危険性が増すので、飯2以下で取りたい。そうなると使いやすいのは飯1で取っても飯4になる踊り手と、飯2で取れば飯3+小麦1になる魔術使いの二人。曲芸師はコンボが組めれば強いが、単体だと小麦1や畑1を取るときに食料が余分にもらえるだけになってしまうのが残念。小劇場はコンボカードも多いが、他人と被ると辛いこと、また他人が人形使いなどを出した場合はうまく使われてしまうのでドラフトでは注意したい。なにより、小劇場は増築のアクションでもあり、そちらをされると小劇場のアクションができなくなってしまうので、日雇いや羊飯ブーストと比べると、ドラフトで積極的に取った方がいいとまではいいづらいので、初手ピックは控え、3・4枚目ぐらいで回っているカードをある程度見た上で取るかどうか考えたい。

漁を強化するカードも数は多い。こちらは踊り手のようなカードはないため、漁に飯が貯まった状態で入りたいが、他人に入られるリスクも大きくなる。飯がある程度貯まらないと自分に取ってもメリットが小さくなるため、頻繁に入っても効率は悪い。また、食料を増やすものがほとんどなので、漁のアクションは強化してもあまり強くないが、その中でも使いやすいのは、葦石木強化にもなる梁は別格として、コストが木1と安く8R以降は+飯2といい食料補助となる釣り竿、条件とコストはあるものの、+葦1飯1で増築改築補助になるカヌーあたりか。

マイナーアクション強化にあたり注意したいのは、しっかりと増員ができてこそ、後ろの方の家族でも効率のよいアクションができるようになるということ。少ない家族で貴重な前の方の手番をマイナーアクションに使っていてもあまり効果は上がらず、むしろ他のプレイヤーが普段より楽にメジャーアクションが取れるようになりかねないので注意したい。

買い付け人対策

職業の買い付け人シリーズがいると、その資材が特定のプレイヤーに偏り、他のプレイヤー間で競合がおきてしまう。さらに買い付け人を出しているプレイヤーが買い付けた資材を飯に変えていたりすると、全体の場の資源が少なくなってしまう。買い付け人がいるときだけでなく、柄つき網などが出ている場合なども似たようなことが起きる。しかし、こういった時に自分だけその競合を回避できるカードがあると、なんだかんだで飯確保などに苦しんでいる買い付け人を出しているプレイヤーも含め、苦しんでいる他のプレイヤー達を他所に自分だけ伸びることができる。ドラフトで買い付け人などが回ってきた場合にそのカードを自分が取らないならば、それに対応するためのカードを必ず押さえておくようにしたい。

木材買い付けに対しては、木を増やす・木の消費を減らすカードは多いが、木を使う小進歩も多いため、場全体の木が普段より多いのか少ないのかドラフトで回るカードに注意しておく必要がある。普段はそこまで評価の高くない職業で、手持ちの木が少なくても柵アクションがしやすい柵管理人や、買い付けられた際にもらえる飯を活用できる柵運びなどはドラフトで少し後の方でも回ってきやすくいい対策になる。

葦買い付けに対しては、葦軽減のカードは元々評価の高いものが多いためドラフトでは優先的に取られやすく後ろの方まで回りづらいが、普段はそこまで評価の高くないカヌーやいかだなどは後ろの方でも残っていやすいので、葦買い付けがいるときにはいい対策になる。

石買い付けに対しては、石は葦や木と比べると絶対になければ困るものではないが、点数が低くなってしまいやすいので、石ブーストがなければ石を使わない得点手段を普段より多めに確保したい。他人も石の家への改築がしづらくなり、終盤の改築アクションが空きやすくなるので、改築屋などがあるとその機会を生かせるかもしれない。

アクションのタイミングをずらす

これはやや難しいが、競合が起きるタイミングに自分は他のアクションをすることで、競合を避けるというもの。
分かりやすいのは3人目愛人プレイで、他人が増員競争にかかりきりになっている2ステージの間に木4や木6のアクションで木材を集め、3ステージには柵を完成させ、早期に家畜を増やし、終盤は畑などに専念できるというもの。
特に競合が起きやすいのは序盤のかまど調理場・レンガ暖炉、増員、中盤~終盤の木、終盤にかけての柵、畑、改築。
かまど調理場やレンガ暖炉については、他に食料補助カードがあれば、序盤は漁などでしのぎ、帰ってきたかまどや、石の暖炉を中盤以降で取るというのを選択肢として考えてもいい。
それ以外は大抵早期増員と天秤にかけることになるだろう。柵や畑は早期にできれば家畜を増やしやすかったり、種を蒔きやすかったりというメリットもあるが、前の回で話した早期増員のメリットがなくなってしまうこと、自分が競合から抜ける分他のプレイヤーが少し楽になることがあるため、なかなかうまくやることは難しい。5番手と手番が悪く、なんとも巡り合わせが悪い時などは考えてみてもらえるといいかもしれない。

今回は以上です。ここまでで一通りポイントを説明し終えましたので、次回はそれを踏まえてのドラフトの指針について掲載します。