【ボドゲ攻略】「2019冬更新版」アグリコラ 職業・小進歩評価(Eクラス)
アグリコラカード評価2019冬更新版も今回がラスト。
今回はEクラスの職業評価・小進歩評価です。
職業評価(Eクラス)
149 パン焼き長老
能力:自分が「パンを焼く」のついた設備を持っていれば、他の人がパンを焼くたびパンを焼ける。自分で焼くときは追加で食料1を得る。
評価:自分で焼いた場合の食料1はパワー不足。メインの効果は他人のパン焼きに合わせてパンを焼けるというもので、アクションを節約できるのはいいが、基本的に小麦プレイは効率が悪くコンボがなければやらないので、自分が暖炉を取って小麦プレイをするなら他に誰がパンを焼くのか。小麦車回せば調理場で焼いてくれる人がいるかもしれないが、パン焼きがメインの食料供給となっているなら、飢える可能性のある食料供給を他人次第とするのは危うい。
155 パン屋
能力:誰か(自分も含む)がパンを焼くたびに、食料にした小麦1つにつき食料1を得る。
評価:これもパン焼き長老と同じで、自分がパンを焼く場合に他人のパン焼きは期待できない。自分が焼く場合、小麦1つにつきなので、調理場が何個でも焼ける石の暖炉と化すが、調理場で小麦を3つも焼くのは小麦車以外ではありえないだろうし、果たしてゲーム終了までに何飯増やせるかを考えると、水運びやメイドのほうがましなくらいになってしまうかもしれない。
158 旋盤職人
能力:いつでも木材を食料にできる。木材1につき食料1。
評価:食料2では強すぎたとはいえ、食料1ではあまりに効率が悪すぎる。また、木は多く取れるが、多方面に多く使う必要のある重要な資材であり、食べてしまっていては勝利点が伸びない。木材買い付け人と合わせて使うと他人を貶め自分も一切楽にならないという世界恐慌が味わえるだろう。
203 羊飼い
能力:収穫で繁殖フェイズのたびに、羊4頭以上あれば、子羊1頭ではなく2頭得る。ただし子羊のための場所が必要。
評価:羊が一気に増やせるが、繁殖のための牧場を整備するのがきつい。まず4頭入るスペースを作るだけでもきつく、さらに2頭入るだけのスペースを確保するには木8が必要となる。頑張っても所詮羊数匹分得するだけである。
216 家畜守
能力:同じ牧場の中に羊・猪・牛を飼える。自分の牧場全てに適用する。(ただし森の牧場を除く)
評価:あったら便利そうに感じるが、活用できる機会は少ないし、ブーストにはならないので価値は低い。進歩重視などで減点回避のために9マスの大きな牧場をつくらないといけない場合は便利。その場合、牧場の数が減ってしまう点はかいば桶とコンボさせて解消したい。
224 畑作人
能力:他の人が種をまくたびに3人ゲームでは小麦1、それ以外は食料1を得る。
評価:畑種はまず使うので3回は起動するが、通常の種まきは1ステージで1回あるかないか。食料1では明らかにパワー不足。3人プレイでは小麦3が鉄板なので少し役に立つ。ああ、自分で畑種取ったら起動しないです、残念。
230 穴掘り
能力:3人ゲームから「レンガ1」を追加する。その上にすぐにレンガ3を置き、各ラウンドのはじめにレンガ1をその上に置く。このアクションを使う人から食料3をもらう。
評価:レンガ置き場と違って食料3は重すぎて相当溜まらないと他人は取らないと考えていい。基本的には1回きりのどこまで貯められるかのチキンレース。レンガ6くらいではもったいないのでレンガ9くらいは目指したい。毎ラウンド1しか積まれないので取るまで時間がかかることと、他人に取られると自分へのメリットが弱すぎるため、他のレンガが降る職業を使うか、素直にレンガ3のアクションを取ったほうがいい。
247 精肉屋
能力:いつでも家畜を以下の割合で食料にできる。羊:1 猪:2 牛:3
評価:最速で家畜を食料にできるようになるが、羊が食料1では効率があまりに悪すぎて使えない。猪や牛ならかまどと同程度にはなるが、中盤以降でないと使えないので普通にかまどか調理場を取りたい。
253 猪猟師
能力:アクションで木材を取るたびに、その中から2つ残して代わりに猪1を得る。
評価:木材を2つも残すのは厳しすぎるし、猪が大量にあってもそこまでいいことはない。木4を取れば木2残して木2猪1が取れるので、骨細工の相棒にどうぞ。
272 梁打ち
能力:改築でレンガ1や石材1(最大1)を木材1で代用できる。増築ではレンガ2や石材2(最大2)を木材1で代用できる。
評価:木材も常に必要となる資材なので、最大1までということもあり改築時のメリットはほとんどない。増築では資源総数が減るが、単体ではレンガの家でもレンガ3木1葦2が必要なのでメリットはほとんどない。他の職業や小進歩とコンボすればまだ使いようはあるがそれでも大工などのほうが優秀。梁打ち+大工+石切り+藁小屋(又はレンガ貼り+レンガの屋根)があれば石の家が木材1で建てられる夢のコンボが実現する。弱い分、2週目でも残っている可能性は高いため、増築コンボにコンボを重ねる場合はありか。単体では他の職業に遠く及ばない。
286 小農夫
能力:家畜2頭分だけの牧場に3頭飼えるようになる。持っている畑が全部で2つ以下なら、種をまくたびに小麦か野菜が1つ増える。
評価:家畜が3頭入れば2頭飼い、収穫で増えた家畜を1頭食べればまた次の収穫で1頭増やせる。しかし、そもそも木4で1マスの牧場を作る必要があり、効果としても1頭余分に入るだけど微妙。また、種が増える効果は多くの畑に一気に種を播いたときこそありがたいが、2つの畑に播いたときではなく、畑が2以下のときしか発動しないのが使い勝手が悪い。畑の効果を使うだけなら畑農が完全上位互換だが、畑農でも弱い職業なのでこちらがもっと弱いのはいわずもがな。
304 獣医
能力:このカードを出したとき白いマーカー4、黒いマーカー3、茶色のマーカー2を取って袋の中に入れる。各ラウンドのはじめに2つ引く。同じなら1つを袋に戻して、同じ色の家畜を1頭得る。同じでなければ2つとも袋に戻す。
評価:いくらなんでも運任せすぎる。なによりめんどくさい。ただでさえゲーム時間の長いアグリコラでさらに時間をかけたくない。他人の手番で先に引いておけば時間のロスは抑えられるが、引き忘れに注意。一応序盤から出しておけば確率的にはそこそこの家畜が手に入る可能性はあるが、家畜を飼うスペースがなく、かまどなどの調理器具がないと逃げてしまうので、その場合に敢えてラウンド開始時にコマを引かないでいいかは先にルールを確認しておこう。
342 猛獣使い
能力:「小劇場」で取った食料ですぐに家畜を入手できる。羊1頭につき食料2、猪1頭につき食料2、牛1頭につき食料3。
評価:そもそも小劇場に食料が溜まっていないと意味がないし、羊だと食料的には+-0、猪牛にしても調理場ありでも食料+1にしかならないので微妙だが、食料4溜まって猪2頭セットが取れれば強そう。自分が人形使いなら、どちらに転んでもうまいかも。踊り手で得た食料4を家畜変換に使うのは不可だが、家畜変換後に踊り手の効果で食料4を得られるかは要審議。
小進歩評価(Eクラス)
17 風車小屋
条件:なし
コスト:木3石1
勝利点:2点
効果:パンを焼かずにいつでも小麦1を食料2にできる。
評価:効果はあまりに変換効率が悪い。勝利点目当てに出すにしても、木3石1と重すぎる。
19 三つ足やかん
条件:なし
コスト:レンガ2
勝利点:1点
効果:かまどマークのある進歩で2つの品物を食料にするたびに食料をもう1つ得る。
評価:家畜にも種にも対応しているのはいいが、2つにつき食料1では効率が悪すぎる。単純に勝利点のあるカードとしてもコストがやや高く微妙。
29 角笛
条件:羊1
コスト:なし
勝利点:なし
効果:厩の有無に関わらず、羊のいる牧場はそれぞれ追加で2頭まで飼える。柵で囲んでいない厩は羊2頭まで飼える。
評価:コストなし、条件も重くないが、効果は限定的で微妙。織機か羊飼いのおともに。
34 かご
条件:なし
コスト:葦1
勝利点:なし
効果:スペースから木材を取るアクションのたびに、木材2をそのスペースに残して食料3を得ることができる。
評価:もらえる食料は多いものの、葦がコストというのが厳しいうえ、木は常に必要な資材のため、木材を2残すのが厳しすぎる。毒味かごのコンボで嫌がらせに使うぐらいしか思い付かないが、そもそも毒味役とかごの両方がドラフトで回ってくる機会に巡り会えない。
51 糸巻き棒
条件:なし
コスト:木1
勝利点:なし
効果:収穫で畑フェイズのたび羊を3匹持っていれば食料1、5匹持っていれば食料2を得る。
評価:コストは軽いが、羊3匹以上入る牧場を準備するのが大変で、得られるのが食料1というのが弱すぎる。織機と重ねてなんぼだが、それでも期待値は低い。
53 攪乳器
条件:なし
コスト:木2
勝利点:なし
効果:収穫で畑フェイズのたびに羊がいれば羊3匹につき食料1を得る。同じく牛がいれば牛2匹につき食料1を得る。
評価:木2というコストもやや重く、羊3匹、牛2匹の確保も大変なうえ、それぞれが飼えるスベースを準備しないといけない。それで食料1づつでは弱すぎる。織機や搾乳台と重ねてなんぼだが、それでも期待値は低い。
71 別荘
条件:なし
コスト:(木3/レンガ3)・葦2
勝利点:8点
効果:ラウンド14で家族を一切使えない。このカードはラウンド13までに出すこと。
評価:勘違いしないでほしい、14Rの収穫は飛ばせないので、13Rの収穫の時点で2回分の収穫時の食料が必要になる。このカードのコスト確保に必要な手数+最終の収穫に必要な食料確保の手数+最終ラウンドの手数があれば、8点以上はほぼ確実に稼げる。コストも重く、14Rで他のプレイヤーが楽に動けるだけのカード。
75 手引き臼
条件:なし
コスト:石1
勝利点:なし
効果:収穫で食糧供給フェイズのたびに小麦1を食料2にするか、小麦2を食料4にできる。
評価:小麦1を食料2では効率が悪すぎる。石を使う割にこれだけでは食べていけない上、勝利点もないので素直に暖炉を取った方がいい。
78 雑木林
条件:職業1
コスト:木2
勝利点:1点
効果:「種をまく」のアクションのたびに、このカードの上に木材を植えることができる。最大2つまで植えることができる。木材は畑の小麦のように扱い、畑フェイズで収穫する。(このカードは得点計算で畑に数えない)
評価:木2が木6に増えるのだが、播いた木が戻るのに時間がかかりすぎる。勝利点1点が付いているとはいえ、木2がコストなので、1回播いただけでは木2にしかならない。しかし、2回目を播けたとしても種と違って14R終了時に畑に残った分は全く活用できない。これを出すぐらいなら普通に木4を取りたい。堆肥か家具製作所、製材所がない限り使うのが厳しいが一応コスト木2で1点のカードとしては使えないこともない。
86 乾燥小屋
条件:なし
コスト:(木2/レンガ2)・葦2
勝利点:1点
効果:畑フェイズの後で空いている畑があれば、すぐに小麦を植えられる。ただし置く小麦は1つ少なくなる。
評価:コストが非常に重く、単なる勝利点としても効率があまりに悪い。効果は弱小で、1ラウンドで小麦1畑1を準備したとしても、6ラウンド開始時に手元に小麦2畑に小麦2の合計4にしかならない。小農夫ですら一回播けば小麦4になるのに・・・
103 水車
条件:なし
コスト:木1・レンガ2・葦1・石2
勝利点:2点
効果:全員が畑フェイズのたびに小麦最大1を食料3にできる。他の人がこれを行ったら、その中から食料1をもらう。
評価:コストがアホみたいに重く、勝利点2では割に合わないし、そもそも出せない。出せたところで自分に取っては小麦最大1が食料3では他のカードの方がましだし、他人はこの効果を使っても小麦1が食料2にしかならないので稼働するかどうかも分からない代物。
104 週末市場
条件:なし
コスト:麦3
勝利点:なし
効果:このカードを出したらすぐに野菜2を得る。(使用後はこのカードを左隣の人に渡す)
評価:麦があまる展開なら野菜2に変えるのは得点効率アップにつながる。ただ、麦3はなかなか余らないだろう。数少ない露天商の女とコンボするカードで、その場合小麦3が出せれば野菜2と小麦4が帰ってくる。
110 醸造所
条件:なし
コスト:小麦2石2
勝利点:2点
効果:収穫で食糧供給フェイズのたびに、小麦最大1を食料3にできる。ゲーム終了時に収穫した小麦が9つ以上あればボーナス1点を得る。
評価:勝利点は2点あるがコストは重い。効果は収穫ごと最大1なので補助程度にしかならない。ボーナス点も最大1点なので、小麦に特化した作戦を取っても微妙な点数。
127 がらがら
条件:なし
コスト:木1
勝利点:なし
効果:「家族を増やす」のアクションのたびに(またはこのカードを出したラウンドに新しい家族が生まれていたら)、小麦が1つ以上ある畑にさらに小麦1を置く。
評価:家族を増やすのアクションは最大で3回しかしない。その時に小麦畑ができているかどうか。家族を増やすタイミングは状況次第で調整が難しいのでうまく使えるかどうか。
338 強力餌
条件:なし
コスト:
勝利点:なし
効果:収穫で食料供給フェイズのたびに、野菜1(最大1つまで)で自分の農場にいる家畜を1匹増やす。
評価:家畜は2匹いないと1点増えないが、野菜は1個で1点増えるので、通常はあまり使えないカード。庭師+堆肥などで野菜が余れば使えるかもしれないが、野菜があまることはほとんどない。
おわりに
これでアグリコラカード評価2019冬更新版も終了です。
以前のバージョンで直したい部分を一通り直せたので良かったです。
さて、これまで大体週1ペースで更新してきましたが、今は子供も小さく、ボドゲがほとんどできない環境のため、新しいボドゲを買う機会も、プレイする機会もほとんどなく、正直攻略のネタがほぼつきました。
また、これから仕事なども忙しくなってくるので、今後はネタができて、記事が書けたところで不定期の更新となるかと思います。
これまで拙いこのブログを見てくださった方、ありがとうございます。
また記事が書けたら、不定期で更新したいと思いますので、よかったらまたお越しください。
近年は多くのボドゲが毎年発売されていて、ボドゲを紹介するサイトは面白いものがたくさんあります。なので、本ブログはできるだけ攻略をメインにしてきました。
ボドゲの攻略は自分で試行錯誤してこそ楽しいので、攻略記事を見るのは邪道と感じる方もいるかもしれません。
私も最初はそう感じていましたし、今でも自分で何度かプレイしてみて自分なりの攻略のようなものが掴めるまでは、他の人の攻略はあまり見ないようにしています。
ただ、アグリコラをやったとき、自分は最初はその面白さがよく分からず、あまり好きではありませんでした。しかし、他の方の攻略を参考にプレイしたら、アグリコラの奥深さに気づくことができて、今では五本の指に入るほど好きなボドゲになりました。
もし何度かプレイしたけど微妙だったというボドゲがあったら、もしかしたら攻略を少し眺めてもらってから再プレイしてもらえたら、今度はその面白さがよりわかるようになるかもしれません。
タンスの肥やしになっているボドゲ達にそんな名誉挽回の機会が生まれたら嬉しく思います。