富士の麓でボードゲーム日記

おすすめのボードゲームの紹介や攻略をしています。

【ボドゲ攻略】「2019冬更新版」アグリコラ 小進歩評価(Aクラス)

今回はAクラスの小進歩評価です。

小進歩評価(Aクラス)

13 斧

f:id:pompompom3:20190415204212j:plain

条件:なし
コスト:木1・石1
勝利点:なし
効果:木の家の増築はいつも木材2と葦2でできる。

評価:葦さえあれば木の家を一気に増築できる。5人プレイでは葦石木のアクションがあるので、コストの資材は1アクションで手に入り斧が使いやすい。また、木4のアクションに入れば2件増築分の木が手に入るのも〇。大工はレンガや石の家増築にも活用できるが、こちらは小進歩なのでスタPを取りながら出せ、序盤に出したい職業が出せるのがいい。ぜひ柴結びや葦集めと合わせて使用したい。

24 檻

f:id:pompompom3:20190415204240j:plain

条件:職業4
コスト:木2
勝利点:1点
効果:これ以降のラウンドのスペース全部にそれぞれ食料2を置く。これらのラウンドのはじめにその食料を得る。

評価:職業4の条件は重いが、出せば一気に食料事情を改善できる。このカードメインで作戦を立てる価値はあるが、その場合は時には木6をスルーしてでも序盤から積極的に職業を叩いていかないと、後になればなるほど職業を出すための食料や手数が足りなくなってジリ貧になる。初期手番が1番や2番であれば1ラウンドで確実に職業が出せるのでまだ狙いやすいが、それより遅い場合には十分に注意したい。大学者があってもいいくらいだ。食料を檻だけに頼ると職業4を出すまでの食料が結構つらい。イチゴ集めなどを最初に出せると上手くいきやすく、檻を取った後も食料手数を削減できるので無駄にはならない。速攻で4職業叩かないなら、他のカードで食料を稼ぐ寸断を整えておき、終盤でスタP取りながら食料6くらいもらえれば十分程度に考えておこう。職業4を叩くので、出来る限りドラフトで職業条件は重いが効果は強力なカードを集めておこう。

35 穀物スコップ

f:id:pompompom3:20190415204313j:plain

条件:なし
コスト:木1
勝利点:なし
効果:「小麦を取る」のアクションのたびに、小麦をもう1つ得る。

評価:コストが木1という軽さが売りで、効果もかなり強い。小麦車は少々条件とコストが厳しいので、小麦プレイには序盤から使えるこちらのほうがいいかもしれない。これ単体で食べていくことは難しいが、小麦プレイでは最初の種もみとあわせて取得したいパン焼き用の小麦として、家畜プレイでも畑種で播く際の点数の底上げとして役に立つ。

37 レンガの柱

f:id:pompompom3:20190415204354j:plain

条件:なし
コスト:木2
勝利点:なし
効果:レンガの家を増築するたびに、レンガ5と葦2をレンガ2と木材1と葦1で代用できる。

評価:条件なし、木2はやや重いがこれ以後は木の家増築はしないのでその分木を節約できると考えたい。増築の際の葦が軽減しているのがポイントで、レンガの安い5人プレイでは単体でも十分役に立つが、このカードの本領はレンガ貼りとコンボしたとき。その場合木1葦1でレンガの家が1軒建つため鬼のように強い。さらに屋根がけかはしごがあれば木1でレンガの家が建てられるようになり、レンガの家で農場を埋め尽くすことも可能に。1件目の増築から使用することもできるが、改築のアクションがいつ出るかで増員が遅れてしまうため、その際はへらが欲しい。

43 果物の木

f:id:pompompom3:20190415204422j:plain

条件:職業3
コスト:なし
勝利点:1点
効果:ラウンド8-14のうちまだ始まっていないラウンドのスペースに、それぞれ食料1を置く。これらのラウンドのはじめにその食料を得る。

評価:食料が降るのはラウンド8以降ではあるが、職業3が条件のため、そもそも出せるのがそのくらいになるので気にはならない。コストなしで食料最大7、勝利点1は優秀。

61 鋤車

f:id:pompompom3:20190415204533j:plain

条件:職業3
コスト:木4
勝利点:なし
効果:ゲーム中2回、「畑を耕す」か「畑を耕して種をまく」アクションで、畑を3つまで耕せる。

評価:職業3、木4は重いが、2手で畑6が耕せるのは強力。耕運鋤と比べ木1余分に必要だが畑種でも使用できる。条件とコストの重さもあり、序盤に畑を耕すためのカードでなく、家畜プレイをしていて終盤一気に畑を整備するカードなので、耕運鋤では畑種のアクションが空いているのにわざわざ通常の畑アクションを選択せざるを得ない状況もあることから、鋤車のほうが評価は高い。

74 小麦車

f:id:pompompom3:20190415204614j:plain

条件:職業2
コスト:木2
勝利点:なし
効果:「小麦1を取る」のアクションのたびに、追加で小麦2を得る。

評価:1つ種を畑に蒔く場合は小麦が2増える。対してこちらは1アクションで小麦が3増える。小麦車はメインの食料基盤にもなりうるカードで、調理場でも種を焼けば食料9になる。条件がやや重いことを考えると小麦プレイでレンガ暖炉を取る前に使うことはやや厳しいかもしれないので、調理場を取得する場合の家畜プレイのほうが相性がいいかもしれない。

80 林

f:id:pompompom3:20190415210438j:plain

条件:職業3
コスト:木1
勝利点:1点
効果:他の人が「木材3」のアクションを行うたびに、その中から1つをもらう。

評価:5人プレイの場合、木4のアクションがあるものの、それでも強い。木3が他人にとっては木2のアクションになってしまうため入りづらく、木3に自分が入りやすくなる。誰かが取ってくれればそれはそれで自分はノンアクションで木1が手に入るので、自分が木3に入るならなるべく後ろの方の家族で効率よく入るようにしたい。自分は木4や葦石木に入り、誰かが毎ラウンド木3に入ってくれるのが一番おいしい展開となる。木6が発生しやすいので、出来れば自分でそれは取りたい。職業3の条件をなんとか早く満たしたい。

91 はしご

f:id:pompompom3:20190415204723j:plain

条件:なし
コスト:木2
勝利点:なし
効果:増築や改築、水車・木骨の小屋・鶏小屋・別荘・ヴィラ・乾燥小屋を作るたびに、コストの葦を1つ減らせる。

評価:木も貴重なため木2はやや痛いが、葦を減らせるのはやはり強い。2軒目の増築が早くなり、改築をする際にわざわざ葦に入らなくてすむのも強い。ただ、自分が葦を取らないと他人も楽になってしまうので、かご製作所を自分が取るなど、浮いた葦を活用する方法を考慮しておくといい。

95 梁

f:id:pompompom3:20190415204748j:plain

条件:なし
コスト:木1
勝利点:なし
効果:「漁」か葦を取るアクションのたびに追加で食料1を得る。

評価:葦を取る際に食料が入るので、漁と合わせて5人プレイでは葦1と葦石木が対象となる。葦を取るということは増員の準備であり、今後食料が多く必要になるということでもある。食料が一緒に確保できることは都合がいい。5人プレイでは葦石木自体が強いアクションなので、それ「も」強化できるカードは強い。葦石木は埋まりやすいアクションでもあるため、葦石木だけを強化するカード(倉庫番)は効果が安定せずやや使いづらいが、梁はコストの安さに対し3つも使えるアクションがあるため有用。通称最強小進歩。

121 木挽き台

f:id:pompompom3:20190415204825j:plain

条件:なし
コスト:木2
勝利点:なし
効果:自分の牧場におく次の厩と3・6・9・12・15本目の柵は無料になる。(柵は牧場を完全に囲む形でしか置けない)

評価:木2コストで最大で木7リターン。これを出していると、終盤の柵のアクション1回で15柵の牧場が整備できる。最初の増築の前に出そうとすると、増築が遅くなりやすい。どうせ厩1軒では家畜増産体制はできないので無理をせず、2軒目の増築前に出して増築と合わせて厩2が建てられれば、家畜を増やして食べる体制が整う。

133 搾乳台

f:id:pompompom3:20190415211126j:plain

条件:職業2
コスト:木1
勝利点:なし
効果:収穫の畑フェイズのたびに牛を1/3/5頭持っていればそれぞれ食料1/2/3を得る。ゲーム終了時に牛2頭につきボーナス1点を得る。

評価:5人プレイでは牛を序盤から手に入れやすく、部屋に1匹飼っておくだけでも毎収穫時に食料1が降ってくる。ただし、それだと劣化ヤギで最序盤に少ない手数で貴重な食料1を使って食べられない牛を取るのはキツくなりやすいのでおすすめしない。食料もありがたいが、ボーナスが大きい。本来家畜は2匹増えて1点増えるのだが、ボーナスにより2匹増えると2点増える。早めに2匹以上飼えるようにして、できるだけ食べずに収穫時の食料とボーナスを稼いでいきたい。乳絞りとコンボした場合にはさらに食料とボーナスが稼げて強力なコンボとなる。使う際には無理に1ステージから牛を飼おうとすると食料と手数が厳しくなりやすい。3ステージ終了までに牛2が飼えれば(その後牛を食べなければ)木1のコストで3勝利点食料8と非常に強い。ただ3ステージ終了までに牛2もやや厳しいので、4ステージ終了まででも5食料2勝利点と十分な効率で、もう一度牛が取れればそれが2点1食料行動にもなる。

134 牛車

f:id:pompompom3:20190415205125j:plain

条件:牛2
コスト:木3
勝利点:1点
効果:このカードを出したらすぐ、まだ始まっていないラウンドの数だけ(ただし最大3まで)畑を耕せる。

評価:牛2の条件が厳しく、4人プレイ以下ではその力を発揮できないが、5人プレイでは牛を序盤から手に入れやすい。それでも意識して中盤までに牛1は確保しておかないと、ラウンド11までに牛2を確保するのは難しい。コストの木3も重いが、勝利点1点はついているし、鋤系の小進歩と異なり、畑アクションに入らずに畑3が耕せるのは強力。

137 カブ畑

f:id:pompompom3:20190415205220j:plain

条件:職業3
コスト:なし
勝利点:1点
効果:種まきで、このカードの上に畑と同じように野菜を植えることができる。このカードを出したとき、追加で「種をまく」のアクションができる。(このカードは得点計算で畑に含めない)

評価:同じ〇〇畑系統のカードの中でも、「種をまく」のアクションができるので頭一つ抜けている。このカードの上には野菜しか播けないが、他に畑があれば小麦や野菜を一緒に蒔ける。畑5小麦3野菜2を確保しておいて、最終ラウンドの小進歩でこのカードを使えば、一気に畑小麦野菜を4点にできる。露店商の女や八百屋、畑商人などと相性がいい。一方、畑種を使うプレイとは相性があまりよくないので、ドラフトで収入役、畑守、鋤車などが先に手札にある場合は注意したい。

140 白鳥の湖

f:id:pompompom3:20190429214316j:plain

条件:職業4
コスト:なし
勝利点:2点
効果:これ以降の5ラウンドのスペースに食料を1つずつ置く。これらのラウンドのはじめにその食料を得る。

評価:他の職業4条件の小進歩に比べると効果が弱いので、このために無理して職業を早めに出すほどではないが、ノンコストで2勝利点は大きい。食料はおまけ程度と考えて終盤までに出せれば十分強い。

144 ヴィラ

f:id:pompompom3:20190429214337j:plain

条件:なし
コスト:木3・レ3・葦2・石3
勝利点:なし
効果:ゲーム終了時、石の家1部屋につきボーナス2点を得る。(木骨の小屋とヴィラを持っている場合、ボーナス得点はヴィラのみになる)

評価:コストが全てのカードの内で最も重く、普通にやっていると出すことすら困難なカード。このカードで石3、増築に部屋の数分石が必要となるので、石ブーストがないと出すのはほぼ不可能だろう。ヴィラを使うなら、部屋は5部屋以上、石の家の点数+ヴィラで20点以上は取るつもりで最初から割りきってドラフトとプレイングをする必要があるが、ちゃんと出せれば50点以上を取って勝利を確定できるだけのパワーがある。

339 毛皮

f:id:pompompom3:20190415205431j:plain

条件:職業3
コスト:なし
勝利点:なし
効果:食料にして共通のストックに戻した家畜1頭につき、食料1を自分のストックから取って部屋に置く。各部屋1食料ずつ置ける。この食料はもはや使うことができないが、ゲーム終了時にそれぞれボーナス1点に数える。

評価:家畜を食べると点数が下がってしまうが、そもそも食料として家畜を食べる必要があるのなら、そのついでに部屋の数までという条件はあるものの、食料1が勝利点1にできるのは勝利点の変換効率としてはトップクラスである。この能力で「収穫時に」という制限がつかなかったのが不思議なくらい。能力的に増築で手数を増やして家畜で食べる家畜プレイに向いている。

Aクラスの小進歩は以上です。次回はBクラスの職業です。