富士の麓でボードゲーム日記

おすすめのボードゲームの紹介や攻略をしています。

【ボドゲ攻略】「2019冬更新版」アグリコラ 職業評価(Aクラス)

今回はAクラスの職業を紹介していきます。

Aクラスはドラフトの感覚としては、Sクラスとまではいかなくても十分にファーストピック相当、2枚目以降で回ってくると結構嬉しいカードとなります。

 職業評価(Aクラス)

152 イチゴ集め

f:id:pompompom3:20190413222522j:plain

能力:アクションで木材を取るたびに、追加で食料1を得る。

評価:得られるのが食料1と一見そこまで強力には見えないが、アグリコラは基本的に拡大再生産をするゲームなので、序盤ほど手数が厳しく、食料も厳しい。このカードがあると序盤に食料だけを取るために必要な手数を削減することができ、その分増築を早くできたり、職業を出して能力を強化したりできるので、その効果は思った以上に大きい。木材は頻繁に取るため、食料1でもそこそこ食料が集まる。5人プレイでは木を取るアクションは3か所あるので、1Rで2食料以上稼ぐこともできる。特にキノコ探しと違って葦石木でも効果があるのがいい。これを出したら積極的に木を集めていきたい。2ステージまではイチゴ集めの食料でなんとかなってしまうが、3ステージ以降は自分の家族も増え、他人が木材アクションに入ってくることも多くなるため、3ステージまでには他の食料手段を確保したい。

157 屋根がけ

f:id:pompompom3:20190413222557j:plain

能力:増築・改築・水車・木骨の小屋・鶏小屋・別荘・ヴィラ・乾燥小屋の建設で葦を1つ安くできる。

評価:葦を安くできるのは非常に強い。改築の際に葦が必要でなくなるので、葦2に1回入れば2軒増築+改築2回まで可能。小進歩のコスト減は鶏小屋、木骨の小屋、ヴィラ以外はあまり活躍できない。葦の家・柄付き網・投げ縄などの葦はコストを減らせないので要注意。葦集めより大量増築に向いており、レンガ貼りレンガの柱コンボにこれがあればレンガの家が何軒でも1軒あたり木1のコストで建てられる。他人の葦が楽になるデメリットはあるが、かご製作所を取れると自分が葦を取るメリットができるので余裕があれば狙っていきたい。

163 畑守

f:id:pompompom3:20190413222629j:plain

能力:「野菜1を取る」「畑1を耕す」「畑1を耕し種をまく」のアクションを、他の人がすでに選んでいてもそのアクションスペースを使って行える。

評価:畑系のアクションは序盤は大抵空いているが、終盤になると一気に取り合いになる。畑守という名称だが、小麦・野菜プレイでなく家畜プレイをしている際に役に立つ職業。特に終盤でも確実に畑、野菜に入れ、畑種を最後の家族でも入れるのが一番の強みなので、どうしても野菜を主な食料源にしたいのでなければ、職業を出すコストの食料の価値が高く、1手の価値も高い序盤から出すのでなく、食料の価値が下がり、職業アクションも入りやすくなる11ラウンド付近で出したい。畑守の対象となっているアクションは2人プレイでも5人プレイでもアクションスペースが増えないため、プレイ人数が増えれば増えるほどこの職業の価値は高くなる。曲芸師や露天商の女などの職業や鋤系の小進歩とのコンボも強いが、畑野菜は畑守に任せてそれ以外を他のカードで強化したほうがうまくいくことが多い。小麦1は対象のアクションでないので注意。

178 小屋大工

f:id:pompompom3:20190413222659j:plain

能力:ラウンド1-4に出せば、第11ラウンドのはじめに無料で1スペース増築できる。(石の家を除く)

評価:効果としては増築の手番と木orレンガ5+葦2を節約できるので非常に強いが、増築できるのが11Rと遅いことと、4Rまでに出さないといけないという制限があるのが厳しい。他に序盤に出したい職業がない場合は十分使える職業だが、他に出したい職業があると出しそびれることもよくある。11ラウンド始めでの増築だと、あと1Rで部屋なし家族が出るため微妙だと感じやすいが、部屋なし家族は競争率の高いアクションになり、自分だけそれを使わずに家族が増やせてしかも小進歩をついでにできることになるので十分に有用。できれば11ラウンドまでにレンガの家4に、少なくともレンガの家3にしておきたい。石の家にしてしまうと効果がなくなってしまう。早期に石の家にしたい学者や鋤職人とは相性が悪いので注意。

184 小売人

f:id:pompompom3:20190413222724j:plain

能力:このカードの上に下から野菜・葦・レンガ・木材・野菜・石材・小麦・葦を1つずつ順番に重ねる。食料1でいつでも一番上の商品を買える。

評価:順番は指定されているが、食料さえあればいつでも資材が手に入るのが強く、特に増築に必要で重要な資材である葦が2つ、場の累積がなく、通常1アクションを使って取得する小麦が1つ、野菜が2つ入っている。葦小麦石が3食料で手に入るので、初期手番2番手以降でラウンドカードに大進歩が出れば1ラウンド目でレンガ暖炉を取りつつパンが焼ける最速レンガ暖炉職人。万能な能力ではあるが、ドラフトではブリキ職人や降り飯系進歩など食料を多く獲得できるカードを意識して保持しておきたい。

 202 季節労働者

f:id:pompompom3:20190413222759j:plain

能力:「日雇い労働者」のアクションのたびに追加で小麦1を得る。ラウンド6からは小麦1でなく野菜1にしてもよい。

評価:5人プレイでは家族が増やしやすく、プレイ人数も多いのでラウンドの最後のほうの家族では有効なアクションがほとんど取られてしまっていることもしばしば。マイナーアクションで種を取得できるのは強い。庭職人と比べ野菜が選択できるラウンドが遅くなるが、それでもラウンド6から選べるので、小麦と野菜のどちらかを選択できるの季節労働者のほうが使い勝手が良い。火酒作りとのコンボも強いが、石切り場やレンガ抗などと組み合わせた日雇いコンボは組めると非常に強い。逆に他に日雇いに入る人がいると一気に使いづらくなるので、ドラフトでコンボカードを見たら必ず自分で取りたい。

205 葦集め

f:id:pompompom3:20190413222502j:plain

能力:これ以降の4ラウンドのスペースに葦を1つずつ置く。これらのラウンドのはじめにその葦を得る。

評価:最序盤に出せば職業の1手番で安定して2軒増築分の葦が手に入るので十分な強さ。葦を取り合わなくていい分木材やレンガを積極的に確保して増築やかまど競争で優位に立ちたい。屋根がけと比較すると、こちらは葦の家などに使うこともできる点がメリット。一切葦に入らず2軒増築できるのもメリットではあるが、序盤に葦石木に入らないと井戸などの大進歩は取りづらくなるので注意。また、屋根がけやはしごなどの葦軽減カードを重ねても効果はあまり上がらないので、葦軽減は1枚にして木や食料を補助するカードを使った方が増員がうまくいきやすい。

233 農場管理

f:id:pompompom3:20190413223059j:plain

能力:レンガか石の家に住み次第、次に増やす家族1人は部屋がいらなくなる。(それ以降の家族は通常通り)

評価:愛人と違い食料は余分に必要ではないが、5人プレイでは余りがちなレンガの確保はともかく、改築のアクションが早めに出てくれるかで強さがやや変わってくる。それでも強い職業。基本的には4人目か5人目の家族のために使用したい。3人目に使おうとすると4人目の問題もあるが、そもそも改築のアクションが早めに出てくれるか分からないのでへらがないと厳しい。

238 収入役

f:id:pompompom3:20190413223135j:plain

能力:ラウンド11から、自分だけそれ以降のラウンドで使うラウンドカードのアクションも選べる。これらのカードは早くともラウンド11のはじめから表にしてボード上に置かれる。

評価:終盤のアクションはそれ自体が手数を節約しているアクションなので、それを一人だけ、他人より早く、しかも最後の家族で入ることができるのだからそれは強い。10Rまでに出せばいいので序盤には別の職業を出すことができ、相手の妨害も受けないとかなり強い職業であるが、種や改築・柵材、増員後の食料など準備をしておかなければその効果も活用できないので初心者向けではない。また、5人プレイでは全体的に点数が高くなり、収入役で終盤から追い上げても、早い段階から家族を増やしたトップに追いつけないことも多くなるため、家族を増やしづらい4人以下のプレイと比較するとやや弱体化してしまう。 

268 出来高労働者

f:id:pompompom3:20190413223531j:plain

能力:アクションで木材・レンガ・葦・石材・小麦のいずれかを手に入れるたびに、食料1で同じものをもう1つ買える。野菜の場合は食料2で買える。

評価:食料さえあれば葦石木のアクションが葦2石2木2にもなるが、無計画に毎ラウンド全ての資材について使用していると食料不足に陥って結果上手く使いこなせない。しかし、必要な資源を計算して使用していけば、相手の妨害に対する回避能力も高く、高いポテンシャルを秘めている。葦ブーストは強力だが、種もブーストできるのが強い。食料が多く必要な職業であるため、場全体の食料がきついと活躍しづらい。なので家畜を食べるプレイより、パン焼きのほうが場全体の食料が楽になりやすいので、増やした種を蒔き、増やした石で暖炉を取り、収穫した種をパンにして食料を確保しつつ葦石木にできるだけ入っていくとプレイングがうまくいきやすい。

270 乳母

f:id:pompompom3:20190413223600j:plain

能力:増築のとき、増築した部屋の数だけすぐに家族を増やせる。家族1人につき食料1を払う。(新生児は次のラウンドになってからアクションに使える。増築した後に部屋のなかった家族がいれば移して、それでもなお空き部屋がある場合のみ有効)

評価:増築してすぐに家族を増やせるので手番の節約になる。2軒増築した時は本来は2回増員アクションをしなければいけないので、さらに手番の節約となる。また、競争率の高い増員アクションをしないで増築のみで家族が増やせる。さらに、増員アクションが出ていなくても家族を増やせる。様々な強さを併せ持っている乳母だが、食料ブーストがないと増員後が厳しくなる点や、小進歩を出す機会が減る点には注意が必要。

 271 職業訓練

f:id:pompompom3:20190413223623j:plain

能力:他の人が職業を出すたびに、食料3を払えば自分も職業1を出せる。4枚目以降の職業は食料2だけでよい。

評価:こいつがあると職業がアホみたいなスピードで並ぶ。ただし、単体では食料3が重い。パトロンやぶらつき学生、本棚とコンボさせたい。職業を叩けるので職業条件の重い小進歩と相性が良く、また、職業を多く出しやすいので普段ならば出さないような職業にスポットを当てることができる。上手く使えると職業に手数を割かないのは非常に強いことが実感できる。 

292 露天商の女

f:id:pompompom3:20190413223711j:plain

能力:アクションや小さい進歩で野菜を取るたびに、追加で小麦2を得る。(他の職業とのコンボは不可)

評価:野菜1のアクションが中盤まで出ないのが残念だが、1アクションで種3個のパワーはそれを考慮しても十分取るに値する職業。逆に考えれば中盤までに出せばいい職業でもあるということ。そのため、序盤から種を播きたい小麦プレイより終盤で一気に種を播く家畜プレイ向きといえる。また、相方は非常に少ないが小進歩でも発動するので、特に温室とコンボした場合はノンアクションで食料2で野菜2小麦4が手に入るので非常に有用。ちなみに、他の職業とは一切コンボしないので注意。

294 柴結び

f:id:pompompom3:20190413223734j:plain

能力:改築と増築で必要な葦を木材1で代用できる。

評価:葦を木材で代用できるだけでなく、増築の際には葦2⇒木1と必要な資源量が減っているのがいい。これで増築に必要な資材は木6になるので、木3に2回入れば1軒増築できる。木に積極的に入れば2軒増築も十分狙っていけるレベル。特に斧とコンボできると木3で木の家が建つので、一気に5部屋を目指したい。葦がなくてもいいので、他人が葦をがめるプレイだった場合には非常に優秀な回避・対応策となる。

297 羊農

f:id:pompompom3:20190413223756j:plain

能力:アクションで羊を取るたびに、追加で羊1をストックから得る。いつでも(繁殖フェイズを除く)羊3を牛1と猪1に交換できる。

評価:羊がノーコストで増えるだけでなく、変換能力が非常に優秀。羊6が牛2猪2になるので牛猪を序盤から増産体制に持ち込むことができる。食料として考えても、羊2に入れば羊を1増やし、さらに牛1猪1に変換できるので、調理場があれば食料4のアクションが食料7のアクションになる。また、5人プレイの時には家畜追いと違って比較的マイナーアクションである羊1食料1のアクションでも利用できるのが非常に強い。
なお、ネット対戦のboiteajeuxでは羊農と羊番の絵が入れ替わってしまっているので注意。

307 家畜飼い

f:id:pompompom3:20190413224034j:plain

能力:未使用の土地から新しい牧場を作るたびに、以下のコストで家畜のつがいを1組買える。羊2頭は食料1、猪2頭は食料2、牛2頭は食料3。

評価:食料は必要だがつがいで貰えるので、柵を作ったとたんに家畜増産体制が取れるのが強い。しかし、そのためには牧場と食料の準備が必要となるので使いこなすのはやや難しい。ただうまく使えれば家畜を取るアクションなしで、早い段階で家畜3種増産体制を整備できるので非常に強い。家畜を食べるプレイの場合は猪や牛が増やせるメリットを活かせるよう、調理場は手に入れたい。いきなり牛を増やそうとすると食料が苦しいので、まずは羊を増やし、そこで増えた食料で猪や牛を増産できるようになるといい。

Aクラスの職業は以上です。次はAクラスの小進歩です。