富士の麓でボードゲーム日記

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【ボドゲ攻略】「2019冬更新版」アグリコラ 職業評価(Cクラス)

今回は職業評価のCクラスです。

ドラフト的にはCクラスは4枚目以降という感じで、一部コンボすると強力なカードもありますが、単体ではそこまで強くないため、実戦では持っていても結局最後まで使わないことも多いカードです。そういった意味では、保険的に使えるカードは出すか出さないか展開で選べるため、取っておいて損はないカードになり、能力に比してやや評価はよくなっています。

職業評価(Cクラス)

153 托鉢僧

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能力:ゲーム終了時に、物乞いカードを2枚まで返すことができ、返したカード分のマイナス点が入らない。

評価:実質食料1と考えるとかなり弱いカードだが、出す必要がある場合のみ使えばいいので、保険として価値がある。序盤に物乞うことで家族を増やせる場合、このカードがあったらと思うことがある。特に乳母を使う場合、家族を増やすと飢えてしまうために家族を増やせないということが起きうるので取っておくといいかも。

 

160 農場主

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能力:次に柵を作るとき、猪1を得る。それ以降、柵を1本以上作るたびに牛1を得る。

評価:柵のアクションを何回もやるのは効率が悪いが、通常2回程度は行うため、猪1牛1は手に入る。柵立てや柵運びなどとアクションさせると、牛2以上を獲得でき、牛増産体制を取ることができる。

164 営林士

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能力:3人ゲームから「木材2」のアクションカードを追加する。各ラウンドのはじめに木材2をその上に置く。この森を使う人から食料2をもらう。

評価:食料2は重いので、2ラウンドに1回自分が優先的に取れる木材4のアクションができると思っていい。木材6になると他人も食料2を払って取りに来るかもしれないが、出来れば自分で木6を取りたい。全体的な木の供給量が上がって木の価値が下がってしまうので、自分は木を使う進歩を多めに取って木の価値を下げることなく自分だけが木を優位に取れるという状況を作りたい。

168 八百屋

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能力:「小麦1を取る」のアクションのたびに追加で野菜1を得る。

評価:種ブースト系は全体的に安定した強さを持っている。両方の種が入るのは相性がいいし、小麦1起動なので序盤から野菜が手に入るため、野菜畑条件の小進歩や火酒作り等とコンボになる。しかし、単体では2回使ったとしても1アクションしか浮いていないので、状況次第ではドラフトで取っても使わないという手もありうる。

174 家庭教師

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能力:ゲーム終了時、このカードの後に出した職業1枚につき1点のボーナスを得る。

評価:「このカードの後に出した」が条件なので、効果を最大限に使用するには序盤の貴重な時期にわざわざブースト効果のないこの職業を出さないといけないので厳しい。ただ、その後は職業アクションが1点アクション+αのアクションとなるので積極的に職業を使っていける。やはり職業訓練士など職業を出しやすいカードや、職業を多くだすメリットのあるカード、パトロンや職業条件の重い小進歩などを合わせて使っていきたい。

180 小さい庭師

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能力:このカードを出したときに野菜1を得る。さらに空いている畑があればこの野菜を植えることができる。

評価:得られるのがカードを出した時の野菜1だけでブースト効果なしと、効果がつつましやかすぎる。カードを出した時に空いている畑に植えられるのがこのカードで得た野菜だけに限定されているのが残念すぎ、実質野菜2を得るアクションと同等で、そもそも職業に入らず野菜1に入ることを考えればアドバンテージは野菜1のみになる。それでも、野菜0で使って畑に植えられれば1アクション3点行動にはなり、野菜畑条件の小進歩との相性もいい。

186 レンガ屋

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能力:いつでもレンガ2を羊1か葦1に、レンガ3を猪1か石材1に、レンガ4を牛1にできる。

評価:5人プレイではレンガはあまりやすいため、資材や家畜に変換できるこの職業も活躍の場が出てくる。レンガ置き場などのコンボがなくても、レンガ6のアクションに入れば葦3or羊3or猪2相当となり、またいつでも変換できるため、レンガをストックしておいて柔軟に対応できる。レンガ置き場などがあると結構強い。自分がレンガ置き場などを取っていなくても、他人がぽろっと出してくれる可能性もあるため、ドラフト中盤で回ってきたらキープしておいて損はない。

187 レンガ運び

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能力:ラウンド6-14のうちまだ始まっていないラウンドのスペースに、1つずつレンガを置く。これらのラウンドのはじめにそのレンガを得る。

評価:レンガ9は資源量的には魅力だが、レンガも木と同様序盤の方が価値が高いため、使い道を考えて出す必要がある。改築用としてもレンガ増築用としても終盤のレンガの使い道がなくなってしまうため、製陶所がぜひ欲しいところ。

188 レンガ混ぜ

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能力:アクションでレンガだけを取るたびに、レンガ2を追加で得る。

評価:調理場競争では圧倒的なアドバンテージが得られる。中盤以降で活躍する場がなくなりそうではあるので、4軒目以降はレンガで増築したい。レンガ増築コンボに組み込んでもいいが、レンガ貼りの方が優秀。

195 鋤鍛冶

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能力:「畑を耕す」か「畑を耕して種をまく」のアクションのたびに、食料1で耕す畑を1つ(最大1つまで)追加できる。

評価:食料1を使用するのが残念だが、畑種でも効果を発動できるのは強い。畑プレイでも家畜プレイでもどちらでも役に立つ。ただ、この職業を出しているのに1手使うことを考えると、1回起動では赤字、2回起動でトントンといったところ。畑は5枚で4点のため、3回起動したとしても空き地を埋める効果しかないのが残念だが、職業条件を稼ぎながら終盤の畑種アクションが有利になり、安定した働きを見せるので、ドラフト中盤であれば押さえておいて損はない。

199 改築屋

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能力:レンガの家に改築するときレンガが2つ少なくてよい。石の家に改築するとき石材が2つ少なくてよい。

評価:減らせる資源が多くなく、効果が改築に限定されるのでそこまで強いカードではない。しかし、石の家戦略を取る場合には改築の資源が少なくてすむ分早い段階で石の家にできる可能性がある。家2軒の状態なら葦2があれば石の家に改築できるが、その後増員する方法を考えておかないと死ねる。また、5人プレイでは改築のアクションが混みやすいため、改築アクションが1回で済む修理屋のほうが石の家戦略では有効。

204 羊飼い親方

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能力:これ以降の3ラウンドのスペースにそれぞれ羊1を置く。これらのラウンドのはじめにその羊を得る。

評価:家畜が降ってくる系の中では、毎ラウンド降るので終盤の11ラウンドで出しても全て回収できるのがよく、最も使い勝手はいい。できれば単純に飯にするのでなく増やしたい。飼う場所を確保するのが大変ではあるが、5ラウンドまでに出せて羊を一切食べなければ、8匹MAX4点まで増やせる。

206 猪飼い

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能力:「猪1」のアクションのたびに、猪をもう1頭得る。

評価:調理場があれば1アクションで6~9食料稼げる。食料としてはありがたいが、増やせるのが猪だけなので汎用性がなく、得点効率としても微妙。牛と比べ猪は1匹では取られづらいため牛の飼育士よりは効果を発動しやすいのはいいが、猪には織機や搾乳台のような勝利点につながりやすいカードがないのが残念。骨細工の相棒。

210 石運び

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能力:アクションで石材を取るたびに追加でもう1つ得る。石材以外も取るときは、追加の石材を得るのに食料1を払う。

評価:石ばさみとほぼ同じ効果だが、5人プレイでは葦石木のアクションでも石を増やせるのがいい。ただしその場合食料が必要となるのが残念。倉庫番や梁と組み合わせることはできるが、葦石木は他人にも入られやすいため安定しない。

211 石切り

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能力:大小の進歩・増築・改築全部が石材1安くなる。

評価:彫刻家と違って1Rに何回でも石を節約できる。この職業の良いところは石1の進歩が石を取る必要がなく使えるということ。大進歩のレンガ暖炉を始め、小進歩の斧や建築用木材などが石を使うことなく使用できる。ただし、石を使う多くは大進歩であり、5人プレイだと大進歩は取り合いになりやすいし、そもそも製陶所などの工場系は食料補助とはなるが勝利点としてはそこまで効率のいいものでないため、このカードの評価はそこまで高くない。使うなら石を使う小進歩を集めておきたい。

213 家畜の世話人

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能力:2つ目の厩を建てると牛1、3つ目の厩で猪1、4つ目の厩で羊1を得る。(1度にいくつも建てた場合、その分だけ家畜を得る)

評価:基本的には厩より柵のほうが点数としても家畜容量としても効率がいいので、厩に木8を使用してしまうと、柵に回す木がなくなってしまう可能性はあるが、一気に建てた場合も効果があるので、1アクションで家畜3種が一気に揃うのはよく、村長とは相性がいい。

217 代官

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能力:カードを出した時点で残りラウンド数が1/3/6/9ならば、それぞれ木材1/2/3/4を得る。ゲーム終了時に職業を一番多く持っている人は全員3点ボーナスを得る。

評価:職業訓練士やぶらつき学生など、職業を多く叩くプレイの際に、ボーナス点を得ながら木材を得ることができる。ただし、他人に職業トップを奪われることがないように気をつけたい。

218 大工

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能力:家の資材3と葦2で増築できる。

評価:木の家を2軒増築するだけなら木材4節約するだけなのだが、木材3のアクションがあるので木材に1回入れば増築分の木材が確保できるため、増員競争では安定して使いやすい。斧と比較する場合、こちらは改築後にも増築しやすいのがいい。5人プレイではレンガ3のアクションがあるのでレンガ増築がしやすい。ただ、木の家2軒増築では木4節約するだけなので職業を出す手数で木4を取っても同等、木の家1レンガの家1増築でも木2レンガ2節約で改築屋よりも効率が悪くなってしまうので、できれば葦を軽減する職業小進歩を合わせて使用して、3部屋以上の増築を目指していきたい。

220 井戸掘り

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能力:「井戸」は大きな進歩ではなく小さな進歩になり石材1と木材1だけで作ることができる。

評価:単体では石2節約して小進歩で井戸が取れるだけなので、いくら井戸という強いカードが押さえやすくなるとはいえ、パワー不足感は否めない。村の井戸とのコンボでは、井戸→村の井戸→井戸で石4節約しつつ小進歩で取れ、食料13と9勝利点が手に入り強いので、ドラフト序盤でパッとした職業がなければ村の井戸が後で回ってくるのを期待して取っておくのもあり。

221 村の長老

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能力:カードを出した時点で残りラウンド数が1/3/6/9ラウンドならばすぐに、それぞれ木材1/2/3/4を得る。ゲーム終了時に進歩を一番多く出している人は全員3点ボーナスを得る。

評価:進歩を最も出した人なので、ほらふきと一緒に使えると強い。ただ、代官が7職業だせばほぼボーナスを得られるのに対し、こちらは自分以外にほらふきや商人、工場主などがいると、他人にボーナスを取られやすくもあるので、自分の手札に移動系の小進歩が多い時には注意。

222 成り上がり

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能力:1番にレンガの家や石の家に改築したらそれぞれ石材3を得る。2番目なら石材2、3番目なら石材1を得る。(カードを出す前に効果は遡らない)

評価:3部屋でレンガの部屋に1番に改築すると石3が貰え、さらにその石で石の家に改築し、さらに得た石3で井戸を取る、というようなことができる。単体ではやや使いづらいが、レンガの家・石の家系のコンボを目指す際には使い勝手がいいかもしれない。ただし、自分が必ずしも1番に改築できるかは分からない。

227 共同体長

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能力:残りラウンド数が1/3/6/9ならば、すぐに木材1/2/3/4を得る。ラウンド14で5人以上の家族をアクションに使った人は全員、ゲーム終了時にボーナス3点を得る。(ゲストは数えない)

評価:比較的ボーナスは得やすいが、他人との差も出づらい。木4を得るために早い段階で出すのなら、家長や寝室などがあると部屋なし家族でまず5人家族にできるので安心。

229 ごますり

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能力:「小麦1を取る」のアクションを行う人から前もって食料1をもらう。さらにストックから食料1を得る。自分が得るときもストックから追加で食料1を得る。

評価:別名「茶番殺し」。効果は他人の邪魔以外の何物でもないが、他人が小麦を取った場合に得られる食料が2と多い。また、他人は小麦を取りづらくなるので、自分が小麦を取るとコンボする職業・小進歩を持っている場合は入りやすくなって食料1も付く。ただ、そこまで大きな効果がある職業ではない。

231 召使

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能力:石の家に住んだら、すぐこれ以降のラウンドスペース全てに食料を3つずつ置く。これらのラウンドのはじめにその食料を得る。(カードを出したときすでに石の家に住んでいたらすぐ食料を並べる)

評価:毎ラウンド食料3は食料はほぼこれだけで賄えてしまうレベルだが、石の家にするまでが長い道のり。他の石の家系のカードと合わせて、とにかく早く石の家にすることを目指したい。石の家にするのが大変なのに対し、得られるものが食料だけなので、他の石の家系カードと合わせるか、他の勝利点を稼げるカードと一緒に使用したい。

236 小作人

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能力:ゲーム終了時に未使用の土地スペース1つにつき食料1を支払えばマイナス点にならない。

評価:自由農夫と同様、ゲーム終了時に失点を減らすカードではあるが、食料を使うとしてもこちらのほうが使える。空きスペースがあった場合、この職業を最終ラウンドでだせば食料はある程度必要なものの勝利点を増やす(減点を減らす)アクションができる。また、村長対策にもなる。

239 脱穀職人

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能力:いつでも小麦1を食料3にできる。他の人は食料2を出してその小麦を買取りこの行動を無効にできる。複数名乗り出たら選んでよい。

評価:暖炉と違って食料に出来る小麦の数に制限がなく、パン焼きアクションも不要なため、小麦車などで小麦を大量に増やすプレイでは暖炉より効率のいい場合もある。ただし、他人の邪魔が入る危険性はあるので、収穫のあるラウンドで使用する際はアクションを残した状態で先に使用するようにしたい。

240 牛の飼育士

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能力:「牛1」のアクションのたびに追加で牛1を得る。

評価:調理場があれば牛1匹のアクションで食料8は厚い。また、家畜の中では牛は高得点に結びつきやすく、点数源としてもそこそこ期待できる。牛は猪と違って乳搾りや搾乳台という勝利点につながるカードがあるがいい。しかし、いかんせん効果が使えるラウンドが遅く、牛は1匹でも他人に取られやすいのが難。これを出すと余計にマークされて牛1が取りづらくなる。

241 レンガ積み

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能力:木の家をレンガの家に改築するコストはレンガ1と葦1でよい。またレンガの家の増築は1部屋につきレンガ3と葦2になる。

評価:改築はこちらの方が安いが、レンガ貼りの方が圧倒的に使える。この職業はかまどなどの進歩に使えないほか、レンガの柱とコンボしないし、レンガの屋根も木の家増築や石の家増築では活用できない。 能力はそこまで悪くないように見えるが、取ったけど結局使わないことが多いカード。

242 レンガ大工

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能力:レンガの家に住んだらすぐにこれ以降の5ラウンドのスペースにレンガを2つずつ置く。これらのラウンドのはじめにそのレンガを得る。(カードを出したときすでにレンガや石の家に住んでいたらすぐレンガを並べる)

評価:レンガ10は資源の量としてはかなりのもので、このレンガだけで2件増築できるのでへらがあれば2軒で即効レンガ改築もあり。ただ、へらがない場合は改築アクションの出るタイミング次第になってしまうので扱いは難しい。

245 てき屋

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能力:「小麦1を取る」のアクションのたびに追加で小麦1と野菜1を得ることができる。そのとき他の人は全員、小麦1をストックから得る。

評価:「小麦1」で起動するので序盤から野菜を手に入れられ、取得できる種の量は魅力的だが、他人に小麦をばらまいてしまうので諸刃の剣。他人が小麦プレイの時は最初の種モミやパン用の小麦をノンアクションで提供してしまう。また、他人が家畜プレイの時には、本来種の準備がないと上手く使えない畑種を使いやすくさせてしまう。小麦は通常1アクションをして手に入れるものなので、他人にアクション数をばらまいているようなもの。

248 網漁師

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能力:葦を取るアクションのたび、帰宅フェイズで「漁」のアクションスペースにある食料を全部取る。

評価:5人プレイなら葦石木のアクションでも起動し、能力は悪くないように見えるが、そこまで多くの食料を稼げるわけでもなく、他人の邪魔が入る可能性もある。また、漁師やカヌーなどの漁系のカードとコンボできないのが残念。

252 猪飼い

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能力:置ける場所があればラウンド12の最後でも猪が繁殖する。このカードを出したらすぐに猪1を得る。

評価:1回家畜が増える機会が増えるが、そのための牧場と猪2の準備が必要であり、やや使いづらい。カードを出した際の猪1だけでは明らかにパワー不足だが、猪が1匹も取れなかった場合の最終ラウンドでの2点アクション保険として持っておいて損はない。

255 石買い付け人

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能力:毎ラウンド、最初に石材をとった人に食料最大1を支払い石材1を(同意無しに)買い取ることができる。相手はさらにストックから食料1を得る。

評価:葦ほど相手を邪魔する訳ではなく、むしろ石をノンアクションで確保して自分の点数を増やすために出すカードとなるだろう。石は木と違って大量に必要となるものでもないため、これで数を調整できるのはいいし、他人が石を取りづらくなるので大進歩の確保がしやすくなる。食料は常に持っておくようにしたい。

263 柵立て

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能力:このカードを出したら自分の柵を1本好きなアクションに置く。自分がそのアクションを選ぶたび、追加で柵を置くアクションもできる。

評価:柵のアクションを2回しかしないのならこのカードを出すより2回柵に入った方がいいと思われる。5人プレイなら終盤の柵事故回避につかってもいいが、積極的に点数を増やせる職業ではない。柵のアクションを何回もしたい柵系の職業とぜひコンボさせたい。

266 畑好き

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能力:「種をまいてパンを焼く」のアクションのたびにアクションの前に小麦1を得る。あるいは手持ちの小麦1を野菜1と交換できる。

評価:パン焼き用の小麦を別に準備しなくてもいいので特にレンガ暖炉と相性がいい。また、野菜に交換することもできるので、小麦が過剰になっても困らない。ただ、あくまで得られるのは小麦1か小麦を野菜に変換できるだけなので、パワー不足感は否めない。

267 養父母

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能力:食料1を払えば増やしたばかりの新しい家族でアクションができる。その場合、新しい家族は新生児には含めない。

評価:食料1で1アクションを買うことができ、最初の家族から使用すれば5人家族で3アクション余分に行うことができる。ただし、収穫直前のラウンドで使用すると本来新生児で食料1で済む所を養父母の効果+成人になるため食料2が余分に必要となってしまう。また、資材が枯れているラウンドで使用するのもおいしくない。収入役などで部屋なし家族が出てから4人目の家族を増やす場合には、少しでもアクション数を増やすためにこの職業があるとありがたい。

269 曲芸師

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能力:「小劇場」のアクションのたび、他の人全員が家族を置き終わったあとで、小劇場に置いた家族を「畑1を耕す」か「小麦1を取る」か「畑1を耕して種をまく」のアクションのいずれかに(空いていれば)移動してそのアクションを行うことができる。

評価:序盤~中盤では小麦1も畑も空いていることが多いので、小劇場で食料を稼ぎつつ、序盤から安定して食料基盤を築くことができる。また、このカードの真価はダブルアクションであることであり、小麦1や畑のアクション系の職業や小進歩とコンボできること。例えば踊り手と曲芸師と畑番を出していれば、小劇場に入ることで食料4と小麦1と畑1が手に入る。小劇場に入りやすくする踊り手や家長、畑種にもマイナーで入れる畑守などもあるとより安定してコンボが活用できる。コンボできるカードの多さは魅力的だが、逆に単体だと所詮小劇場の食料が得られるだけなのでそこまでの強さはない。

274 有機農業者

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能力:ゲーム終了時に、家畜が1頭以上いて、かつまだ3頭以上入れられる牧場1つにつき1点のボーナスを得る。(森の牧場も含む)

評価:家畜が1頭以上いてかつまだ3匹以上入れられる牧場があるということは、家畜があまり取れていない場合がほとんど。家畜がしっかり取れているときには役にたたないこともあるが、ゲーム終了までに出せばいいので取り敢えず取っておけば役にたつこともある。森の牧場や、厩を追加で建てられる職業があると点数が少し伸びやすい。

276 村長

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能力:カードを出した時点で残りラウンド数が1/3/6/9ならば、それぞれ木材1/2/3/4を得る。ゲーム終了時にマイナス点がない人は全員5点のボーナスを得る。

評価:ボーナス点5点はかなり大きい。木材を取るために序盤で出してしまうと他人に対応されてしまうため、最終盤で出して一人だけボーナスを得たいが、ドラフトではできるだけ早い段階で取らないと多くのプレイヤーにばれてしまうのが残念。それでも他人にとっては見えている村長でもプレイに縛りが出てしまいいやらしい。

277 工場主

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能力:レンガか石の家に住み次第、家具製造所・製陶所・かご製作所は小さい進歩になり好きな資源2つ少なく作ることが出来る。

評価:工場を小さい進歩で取れる上、好きな資源2個(大抵は石)なくて取れるので、1種類の資源で取れるようになるのがよい。これを出したら工場は全て自分で独占する気でいたいが、5人プレイでは工場争いが厳しくなり活躍できないことも多く、出してもあまり活躍できない印象も強い。

282 執事

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能力:カードを出した時点で残りラウンド数が1/3/6/9ならば、それぞれ木材1/2/3/4を得る。ゲーム終了時に家が一番広い人は全員3点のボーナスを得る。

評価:早い段階で出せば、木材をもらっている分他人より増築のアドバンテージがある。4部屋以上にするプランならドラフトで家5軒以上建てるようなカード(左官屋やヴィラなど)が回っていなければ、積極的に早めに出していってもいい。

288 倉庫番

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能力:1つのアクションで葦と石材の両方を取るたびに、追加でレンガ1か小麦1を得る。

評価:葦石木のアクションでさらに小麦かレンガのどちらかを選択してもらえるので、1アクションでもらえる資源量としてはかなり効率がいい。ただし、貰えるのがレンガか小麦のため、終盤ではパワー不足となりやすいことや、葦石木が序盤では埋まりやすく、他のアクションでは効果がないため融通性がないのが難。

295 牛飼い

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能力:場所があればラウンド12の後にも牛が繁殖する。このカードを出したらすぐ牛1を得る。

評価:1回家畜が増える機会が増えるが、そのための牧場と牛の準備が必要であり、やや使いづらい。カードを出した際の牛1だけでは明らかにパワー不足だが、牛は13ラウンドまでに2匹にできれば、食べなければ最終4匹で3点まで行くため、13ラウンドまでの1匹目と2匹目は2点行動になるので持っておいて損はない。

299 畜殺人

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能力:他の人が家畜を食料にするたびに、(食料にした頭数にかかわらず)食料1をストックから得る。食糧供給フェイズでは手番を最後に行う。

評価:5人プレイなら家畜を食料にする人が多くいるはず。ただ、他人が家畜を牧場に飼えるようになると、収穫前しか起動しなくなるため、ステージごとに食料1~3程度になってしまうかもしれない。いずれにしろ、他人の動きによって左右されてしまうため、この食料をあてにしすぎるのは危険。

300 火酒作り

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能力:収穫で食糧供給フェイズのたびに、野菜最大1を食料5にできる。

評価:野菜は増やすのが難しく、点数効率としては高いので、基本的に食べるのには向かないため、この職業も単体ではそこまで強くない。この職業が本領を発揮するのは庭職人、季節労働者などとコンボさせたとき。1アクションで食料7程度を稼ぐことができ、時にはかまども暖炉もなくてもこの職業だけで食べていけることも。また、かまど調理場がなくても野菜を食料にできるので暖炉を持っている時にパンを焼きながら野菜を蒔けばレンガ暖炉でも5人家族を養うことができる。

301 彫刻家

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能力:進歩1・木の家の増築1・厩・柵のいずれかで、1ラウンドに1回、払う木材を1つ少なくできる。

評価:1Rに1つまでという限定はあるが、木を使うアクションは数多いので、上手く使えば相当数の木を節約できる。ドラフトで木を使う進歩を沢山集めておけば、木10近く節約するのも不可能ではない?

303 石打ち

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能力:「改築」のアクションなしで、いつでもレンガの家を石の家に改築できる。(ただし資材は払う)

評価:これを出す1アクションをするくらいなら、その1アクションで普通に改築に入れば一緒に大進歩か柵もできる。普通に考えたら出すに値しない職業だが、5人プレイでは改築が混みやすいため、改築事故回避や、石の家系コンボのためのへらと合わせての1ステージ石の家改築など、取っておけば役にたつことも多い。

311 魔術使い

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能力:自分の家族の最後の1人を「小劇場」のアクションに置くたびに、追加で小麦1と食料1を得る。

評価:暖炉があれば意外とこれで食べていける職業。小劇場が食料2までなら、食料が全体的に不足している場でなければ、最後の一人の家族まで小劇場が取られない可能性も高いので、食料3+小麦1が1アクションで取れ、レンガ暖炉でパンを焼けば食料8を1ステージで賄える、ただ、パンは先に焼いておく必要がある。自分の家族が他人より少ないと最後の家族を置く機会が早くなるが、逆だと遅くなってしまう。また、増築で小劇場が潰される可能性もあるので、安定して使いたいなら家長が欲しい。 

341 ギルド長

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能力:家具製作所か家具職人を出すとすぐ木材4を得る。製陶所か陶工を出すとすぐレンガ4を得る。かご製作所かかご編みを出すとすぐ葦3を得る。ギルド長を出したとき、これらのカードをすでに出していれば対応する資材を2つ得る。

評価:使用したはずの資材がなぜか増えて帰ってくる。工場を取った場合もすぐに食料用の資材が手に入るし、また、増えた資材を別の目的に使うのも有効。工場主とのコンボが強力だが、職人3種で職業を出しながら資材を獲得できるのもいい。ただし、5人プレイでは工場が取り合いになりやすいので活躍できずに終わることもしばしば。職人3種を1枚目か2枚目にドラフトで見たら、戻ってくるの期待でこのカードを取っておいてもいい。

 

職業評価(Cクラス)は以上です。次回は小進歩評価(Cクラス)です。