富士の麓でボードゲーム日記

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【ボドゲ攻略】アグリコラ 職業評価(Cクラスその1)

今回は職業評価のCクラスその1です。

これ以後は数が一気に増えてくるため、テキストのみですがご容赦を。

また、一度Cクラス職業すべてを上げましたが、長すぎたため2回に分割しました。

153 托鉢僧

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能力:ゲーム終了時に、物乞いカードを2枚まで返すことができ、返したカード分のマイナス点が入らない。

評価:実質食料1。かなり弱いカードだが、出す必要がある場合のみ使えばいいので、保険として価値がある。序盤に物乞うことで家族を増やせる場合、このカードがあったらと思うことがある。特に乳母を使う場合、家族を増やすと飢えてしまうために家族を増やせないということが起きうるので取っておくといいかも。

 

160 農場主

能力:次に柵を作るとき、猪1を得る。それ以降、柵を1本以上作るたびに牛1を得る。

評価:柵のアクションを何回もやるのは効率が悪いが、通常2回程度は行うため、猪1牛1は手に入る。柵立てや柵運びなどとアクションさせると、牛2以上を獲得でき、牛増産体制を取ることができる。

164 営林士

能力:3人ゲームから「木材2」のアクションカードを追加する。各ラウンドのはじめに木材2をその上に置く。この森を使う人から食料2をもらう。

評価:食料2は重いので、2ラウンドに1回自分が優先的に取れる木材4のアクションができると思っていい。木材6になると他人も食料2を払って取りに来るかもしれないが、出来れば自分で木6を取りたい。全体的な木の供給量が上がって木の価値が下がってしまうので、自分は木を使う進歩を多めに取って木の価値を下げることなく自分だけが木を優位に取れるという状況を作りたい。

168 八百屋

能力:「小麦1を取る」のアクションのたびに追加で野菜1を得る。

評価:種ブースト系は全体的に安定した強さを持っている。両方の種が入るのは相性がいいし、小麦1起動なので序盤から野菜が手に入るため、野菜畑条件の小進歩や火酒作り等とコンボになる。しかし、単体では2回使ったとしても1アクションしか浮いていないので、状況次第ではドラフトで取っても使わないという手もありうる。

174 家庭教師

能力:ゲーム終了時、このカードの後に出した職業1枚につき1点のボーナスを得る。

評価:「このカードの後に出した」が条件なので、効果を最大限に使用するには序盤の貴重な時期にわざわざブースト効果のないこの職業を出さないといけないので厳しい。ただ、その後は職業アクションが1点アクション+αのアクションとなるので積極的に職業を使っていける。やはり職業訓練士など職業を出しやすいカードや、職業を多くだすメリットのあるカード、パトロンや職業条件の重い小進歩などを合わせて使っていきたい。

180 小さい庭師

能力:このカードを出したときに野菜1を得る。さらに空いている畑があればこの野菜を植えることができる。

評価:得られるのがカードを出した時の野菜1だけでブースト効果なしと、効果がつつましやかすぎる。カードを出した時に空いている畑に植えられるのがこのカードで得た野菜だけに限定されているのが残念すぎ、実質野菜2を得るアクションと同等で、そもそも職業に入らず野菜1に入ることを考えればアドバンテージは野菜1のみになる。それでも、野菜は1つ1点なので、1アクション2点行動相当にはなり、野菜畑条件の小進歩との相性はいい。

186 レンガ屋

能力:いつでもレンガ2を羊1か葦1に、レンガ3を猪1か石材1に、レンガ4を牛1にできる。

評価:5人プレイではレンガはあまりやすいため、資材や家畜に変換できるこの職業も活躍の場が出てくる。レンガ置き場などのコンボがなくても、レンガ6のアクションに入れば葦3or羊3or猪2相当となり、またいつでも変換できるため、レンガをストックしておいて柔軟に対応できる。

187 レンガ運び

能力:ラウンド6-14のうちまだ始まっていないラウンドのスペースに、1つずつレンガを置く。これらのラウンドのはじめにそのレンガを得る。

評価:レンガ9は資源量的には魅力だが、レンガも木と同様序盤の方が価値が高いため、使い道を考えて出す必要がある。改築用としてもレンガ増築用としても終盤のレンガの使い道がなくなってしまうため、製陶所がぜひ欲しいところ。

188 レンガ混ぜ

能力:アクションでレンガだけを取るたびに、レンガ2を追加で得る。

評価:調理場競争では圧倒的なアドバンテージが得られる。中盤以降で活躍する場がなくなりそうではあるので、4軒目以降はレンガで増築したい。レンガ増築コンボに組み込んでもいいが、レンガ貼りの方が優秀。

195 鋤鍛冶

能力:「畑を耕す」か「畑を耕して種をまく」のアクションのたびに、食料1で耕す畑を1つ(最大1つまで)追加できる。

評価:食料1を使用するのが残念だが、畑種でも効果を発動できるのは強い。畑プレイでも家畜プレイでもどちらでも役に立つ。ただ、この職業を出しているのに1手使うことを考えると、1回起動では赤字、2回起動でトントンといったところ。畑は5枚で4点のため、3回起動したとしても空き地を埋める効果しかないのが残念。

199 改築屋

能力:レンガの家に改築するときレンガが2つ少なくてよい。石の家に改築するとき石材が2つ少なくてよい。

評価:減らせる資源が多くなく、効果が改築に限定されるのでそこまで強いカードではない。しかし、石の家戦略を取る場合には改築の資源が少なくてすむ分早い段階で石の家にできる可能性がある。家2軒の状態なら葦2があれば石の家に改築できるが、その後増員する方法を考えておかないと死ねる。また、5人プレイでは改築のアクションが混みやすいため、改築アクションが1回で済む修理屋のほうが石の家戦略では有効。

204 羊飼い親方

能力:これ以降の3ラウンドのスペースにそれぞれ羊1を置く。これらのラウンドのはじめにその羊を得る。

評価:実質食料6。織機等がなければそこまで役に立つ職業ではない。

206 ブタ飼い

能力:「猪1」のアクションのたびに、猪をもう1頭得る。

評価:調理場があれば1手番で6~9食料稼げる。しかし、増やせるのが猪だけなので汎用性がなく爆発力もない。骨細工の相棒。

210 石運び

能力:アクションで石材を取るたびに追加でもう1つ得る。石材以外も取るときは、追加の石材を得るのに食料1を払う。

評価:石ばさみとほぼ同じ効果だが、5人プレイでは葦石木のアクションでも石を増やせるのがいい。ただしその場合食料が必要となるのが残念。倉庫番や梁と組み合わせることはできるが、葦石木は他人にも入られやすいため安定しない。

211 石切り

能力:大小の進歩・増築・改築全部が石材1安くなる。

評価:彫刻家と違って1Rに何回でも石を節約できる。この職業の良いところは石1の進歩が石を取る必要がなく使えるということ。大進歩のレンガ暖炉を始め、小進歩の斧や建築用木材などが石を使うことなく使用できる。ただし、石を使う多くは大進歩であり、5人プレイだと大進歩は取り合いになりやすいし、そもそも製陶所などの工場系は食料補助とはなるが勝利点としてはそこまで効率のいいものでないため、このカードの評価はそこまで高くない。

213 家畜の世話人

能力:2つ目の厩を建てると牛1、3つ目の厩で猪1、4つ目の厩で羊1を得る。(1度にいくつも建てた場合、その分だけ家畜を得る)

評価:一気に建てた場合も効果があるのはいいが、なかなか厩を4軒建てるのは厳しい。基本的には厩より柵のほうが点数としても家畜容量としても効率がいいので、厩に木8を使用してしまうと、柵に回す木がなくなってしまう。

217 代官

能力:カードを出した時点で残りラウンド数が1/3/6/9ならば、それぞれ木材1/2/3/4を得る。ゲーム終了時に職業を一番多く持っている人は全員3点ボーナスを得る。

評価:職業訓練士やぶらつき学生など、職業を多く叩くプレイの際に、ボーナス点を得ながら木材を得ることができる。ただし、他人に職業トップを奪われることがないように気をつけたい。

220 井戸掘り

能力:「井戸」は大きな進歩ではなく小さな進歩になり石材1と木材1だけで作ることができる。

評価:単体では石2節約して小進歩で井戸が取れるだけなのでそこまで魅力がない。村の井戸とのコンボでは、井戸→村の井戸→井戸で石4節約しつつ小進歩で取れ、食料13と9勝利点が手に入る。

221 村の長老

能力:カードを出した時点で残りラウンド数が1/3/6/9ラウンドならばすぐに、それぞれ木材1/2/3/4を得る。ゲーム終了時に進歩を一番多く出している人は全員3点ボーナスを得る。

評価:進歩を最も出した人なので、ほらふきと一緒に使えると強い。ただ、代官が7職業だせばほぼボーナスを得られるのに対し、こちらは自分以外にほらふきや商人、工場主などがいると、他人にボーナスを取られやすくもあるので、自分の手札に移動系の小進歩が多い時には注意。

222 成り上がり

能力:1番にレンガの家や石の家に改築したらそれぞれ石材3を得る。2番目なら石材2、3番目なら石材1を得る。(カードを出す前に効果は遡らない)

評価:3部屋でレンガの部屋に1番に改築すると石3が貰え、さらにその石で石の家に改築し、さらに得た石3で井戸を取る、というようなことができる。単体ではやや使いづらいが、レンガの家・石の家系のコンボを目指す際には使い勝手がいいかもしれない。ただし、自分が必ずしも1番に改築できるかは分からない。

227 共同体長

能力:残りラウンド数が1/3/6/9ならば、すぐに木材1/2/3/4を得る。ラウンド14で5人以上の家族をアクションに使った人は全員、ゲーム終了時にボーナス3点を得る。(ゲストは数えない)

評価:比較的ボーナスは得やすいが、他人との差も出づらい。木4を得るために早い段階で出すのなら、家長や寝室などがあると安心。

229 ごますり

能力:「小麦1を取る」のアクションを行う人から前もって食料1をもらう。さらにストックから食料1を得る。自分が得るときもストックから追加で食料1を得る。

評価:別名「茶番殺し」。効果は他人の邪魔以外の何物でもないが、他人が小麦を取った場合に得られる食料が2と多い。また、他人は小麦を取りづらくなるので、自分が小麦を取るとコンボする職業・小進歩を持っている場合は入りやすくなって食料1も付く。ただ、そこまで大きな効果がある職業ではない。

236 小作人

能力:ゲーム終了時に未使用の土地スペース1つにつき食料1を支払えばマイナス点にならない。

評価:自由農夫と同様、ゲーム終了時に失点を減らすカードではあるが、食料を使うとしてもこちらのほうが使える。空きスペースがあった場合、この職業を最終ラウンドでだせば食料はある程度必要なものの勝利点を増やす(減点を減らす)アクションができる。また、村長対策にもなる。

239 脱穀職人

能力:いつでも小麦1を食料3にできる。他の人は食料2を出してその小麦を買取りこの行動を無効にできる。複数名乗り出たら選んでよい。

評価:暖炉と違って食料に出来る小麦の数に制限がなく、パン焼きアクションも不要なため、小麦車などで小麦を大量に増やすプレイでは暖炉より効率のいい場合もある。ただし、他人の邪魔が入る危険性はあるので、収穫のあるラウンドで使用する際はアクションを残した状態で先に使用するようにしたい。

240 牛の飼育士

能力:「牛1」のアクションのたびに追加で牛1を得る。

評価:調理場があれば牛1匹のアクションで食料8は厚い。また、家畜の中では牛は高得点に結びつきやすく、点数源としてもそこそこ期待できる。乳搾りや搾乳台があったらぜひ出したいが、いかんせん効果が使えるのが遅い。また牛は1匹でも結構取られやすいのも難。

 

おわりに

次回は職業評価(Cクラスその2)です。