富士の麓でボードゲーム日記

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【ボドゲ攻略】「2019冬更新版」アグリコラ 職業・小進歩評価(Sクラス)

以前行った職業・小進歩評価の更新版を掲載していきます。
そこまで大きな更新が入っていないものも多いですがご容赦を。 

まずは、Sクラスの職業・小進歩から。

Sクラスはドラフトの感覚としては、もちろんファーストピッククラスで戦略の核ともなりうるカードです。
2枚目以降で回ってきた場合、先に取ったカードと多少相性が悪くても、下家に回すと下家が有利になってしまうので自分で取るようにしたいです。
また、上家から回ってきたら上家は同じクラスのカードを持っていると考えて注意しましょう。

職業評価(Sクラス)

182 炭焼き 

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能力:自分か他の人がパンを焼ける進歩(かまど、調理場、各種暖炉など)を行うたびに食料1と木材1を得る。

評価:誰かか自分がかまどや調理場、暖炉を取るたびに木1食料1が手に入る。他人が進歩を出すタイミングに左右されてしまうが、かまどや暖炉を取るのは序盤~中盤にかけてなので必然的に炭焼きの資源も比較的早いうちに手に入る。5人プレイでは少なくても5回、多いときには8回以上起動するので非常に強い。かまどなどを自分で取っても発動するのがまた強い。自分の初期手番が遅く、アクションカード大進歩のめくれが早いと炭焼きを出す前に他人にかまどを取られてしまう可能性があるため注意。木と食料はどんなプレイでも必要となるため、どのような戦術を取っても役に立つが、最序盤に出す必要があるので、他にも序盤に出したい職業がある場合には相性がやや良くないので注意したい。

 

 197 ほらふき

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能力:ゲーム終了時に、自分の前にある進歩カード5/6/7/8/9枚に対して、それぞれ1/3/5/7/9点ボーナスを得る。

評価:最大9点ボーナスは青天井である骨細工を除いてトップのボーナス点数。ドラフトでほら吹き用にピックすれば9枚も不可能ではないところが恐ろしい。出しやすくても効果が弱い小進歩ばかりを出していると、小進歩に手数を使う分、最終的な点数が低くなりやすい。商人や学者などで進歩にかける手数自体を少なくするか、条件は重いが効果の強い小進歩や、勝利点のついている小進歩を活用していきたい。また、鋤車や木挽き台などの盤面を強化できるカードは盤面が弱くなりがちなほら吹きをフォローできるので相性がいい。スタP連打は効率が良いとはいえないので、家族小進歩と改築大進歩の機会はしっかりと生かしたい。

225 畑番

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能力:「小麦1を取る」のアクションのたびに追加で畑を最大1つ耕せる。

評価:茶番じみた強さということで通称「茶番」と呼ばれる。両方とも蓄積がなく相性のいいアクションを同時にできるのだから強い。これがあるとステージ1からでも小麦畑2が余裕で作れる。寝室わら小屋がぜひ欲しい。単体ではほかのS級職業と比べやや力不足に感じるが、小麦1を取るのアクションとコンボする職業小進歩は多く、コンボカードとして優秀。「畑を耕す」のアクションをしなくなる点は注意が必要。また、畑番自体は小麦をブーストするわけではないため、穀物スコップなど他に小麦をブーストするカードとコンボできない場合は、早い段階で小麦畑2以上を作り、パンを焼きながら種を蒔いて増やしたい。コンボカードがない場合にはいっそ終盤に出して畑を整備しやすくするカードとして使えなくもないが、終盤では他人が小麦1に入る可能性が増えてくるため、序盤に出して最後の方の家族のアクションで小麦1に入っていくほうが活躍できるだろう。

 260 毒見役

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能力:他の人がスタートプレイヤーのたび、ラウンドのはじめにその人に食料1を払えば最初に家族を1人置ける。その後スタートプレイヤーから通常どおりに置く。
※最新ルールでは「食料2を払う」に調整されているが、ここでは「食料1を払う」の評価

評価:全てのアクションに万能に対応できるのがよい。たまった資材を取ったり、増員アクションに入ったり、後半の強アクションに使える。ロックをかけ続けるのも鬼畜。自分の順番は自分の順番で来るのがまた強い。食料1が必要な点と小進歩を出す機会が減るのに注意する必要はあるが、邪魔もされづらく最強クラスの職業。ただ、他人のヘイトを買いやすく、マークされることも多いためいまいち勝率が良くない気がしてしまう職業ではある。

291 愛人

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能力:このカードを出したらすぐ「家族を増やす(部屋がなくてもよい)」のアクションを行う。このカードを出すのにコストとして追加で食料4が必要。

評価:なんだかんだで最強の一角。一時的に食料が大量に必要ではあるが、増築に手数を割かずに家族を増やせるのは非常に強い。4人以下のプレイでは増員可能となるのが7ラウンドになることもあるので、とにかく早く出すのが強いが、5人プレイでは必ずしも愛人の構え(初手スタPからの日雇い)がいいわけでもない。農場管理や葦の家があれば3人目に使ってもその後の増築なしに4人目以降を増やせる。また、部屋数2で3人家族にできるので改築のしやすさから石の家系職業とも相性がよく、鋤職人や学者などは実質家族と同じような働きをするので、部屋なし家族が出るまで3人家族でも十分戦える。部屋なし家族をフォローするカード(収入役、家長、寝室など)とも相性がいい。増やした手数で2軒増築するのは微妙、相性のいいカードなしで3人家族で最後まで行くと40点は超えるが50点を超えるのが難しく、トップを取るにはあと一歩足らないことも多い。

小進歩評価(Sクラス)

 36 レンガの屋根

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条件:職業1
コスト:なし
勝利点:1点
効果:増築か改築をするとき、葦1または2を同数のレンガで代用できる。

評価:必要な資源数は減らせないものの、この条件でノンコスト勝利点1のうえ、レンガが余りやすい5人プレイでは非常に強力。葦2はすぐに取られるが、レンガ3は最後まで残っていることも多い。葦6なんて見たこともないが、レンガ6はまれによく見る。レンガ貼りとコンボした時には出すのが非常に大変なわら小屋と同じように葦不要で増改築できるようになり、非常に強力。他人が出している場合には、葦がなくても改築できる点に注意し、改築事故を起こさないようにしたい。

54 石切り場

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条件:職業4
コスト:なし
勝利点:2点
効果:「日雇い労働者」のアクションのたびに、追加で石材3を得る。

評価:職業4という条件が非常に重く、これを取る頃には大進歩があらかた取られてしまっていることもあるが、ノンコスト勝利点2点は大きく、得られる石も石の家改築には十分使えるタイミングでは出せ、井戸は取られているだろうが石の暖炉は残っていることも多い。場合によっては石の家での増築もありで、特に小進歩石の家増築とは相性がいい。大進歩は他人に取られる可能性があるが、自分の手札の小進歩に石を使うものを多くドラフトで集めておけば活躍が期待できる。日雇いコンボが組めると非常に強い一方、他人から日雇い系が出てくると弱体化しやすいのが難点といえるが、十分に戦略の核となりうるカードだろう。石持ちとのコンボも強いが、石をただ食料にするだけではいまいちなので、必要な分の飯が確保できていれば可能な限り勝利点に変えていこう。

81 木の家増築

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条件:なし
コスト:木5葦1
勝利点:なし
効果:このカードを出したらすぐ木の家が1部屋増える。(使用後は左隣のプレイヤーの手札に移動する)

評価:3人目家族競争では最強カード。葦が1つでよくなり、増築に入る必要もなく、スタPで出せるので、5人プレイなら4Rで出せば確定で家族を増やせる。使った後は他人に回ってしまうカードとはいえ、初期手札で持っていることが重要。〇〇増築系のカードは屋根がけ・はしごでの葦軽減は不可としている場合が多いので注意。

120 ヤギ

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条件:なし
コスト:なし
勝利点:1点
効果:食糧供給フェイズのたびに食糧1を得る。自分の家にはこのヤギ以外の動物を飼えなくなる。(調教師があっても不可)

評価:ノンコストで出せ、1ステージで出せば食料6相当の効果でしかも勝利点1点つきと非常にお得。5番手でのスタートの際にあったらかなりうれしい。デメリットはあるが、フォローは可能。ただし、他のSクラスと比べ、効率はいいものの、これがあれば勝てるという小進歩ではない。部屋に家畜を飼えないので、柵は3区画以上にするか、柵外に厩を建てるようにしないと家畜3種全てを飼うことができない。村長がいる場合には注意したい。

138 葦の家

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条件:なし
コスト:木1葦4
勝利点:1点
効果:まだ登場していない家族コマをこのカードの上に置き、ゲーム終了時までここに住む。今のラウンドからアクションに使うことができ、食糧供給しなければならず、得点にならない。(後から「家族を増やす」のアクションで家に入れることができる)

評価:ルールがややこしくなってしまうカードだが、能力はかなり強い。愛人や農場管理と違って、このカードは使った後に増築すれば通常と同じようにもう1人家族を増やせるので、とにかく早く出すことが重要。序盤に葦を押さえることで、他人に大打撃を与えつつ自分は伸ばすことができる。終盤で部屋なし家族を使用して部屋にいれれば家族点も確保できるが、その際に葦の家の住人では「家族を増やす」のアクションができず、葦の家にいる状態で他の家族が「家族を増やす」のアクションをしなければならないため、2手必要となるのが弱点。 

Sクラスの職業・小進歩は以上です。次はAクラスの職業です。