富士の麓でボードゲーム日記

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【ボドゲ攻略】「2019冬更新版」アグリコラ 小進歩評価(Bクラス)

今回は小進歩評価のBクラスです。

小進歩評価(Bクラス)

11 畑

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条件:なし
コスト:食料1
勝利点:なし
効果:このカードを出したらすぐ畑を最大1つ耕す。

評価:条件もなく、食料1のコストで畑が耕せるので、使い勝手がよく効果も十分に強い。しかし、隣に回さなければいけないので、ドラフトでは取りづらいのが難点(自分が取らなくてもだれかが使えば回ってくるし、自分が使った後他人も使えてしまうため)。自分が使った後にぐるぐると他人に回っていくことはよくある光景。

 

30 カヌー

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条件:職業2
コスト:木2
勝利点:1点
効果:「漁」のアクションのたびに、追加で食料1と葦1を得る。

評価:勝利点もついていて効果も強いが職業2の条件とコスト木2がやや重い。漁も葦も最序盤でこそ利用したいが、最初の増築前から使おうとすると増築が遅くなりやすい。ただ、葦買い付け人や柄付き網で葦ロックをかけられた場合にはロック回避に大活躍する。木2で勝利点1点で及第点なので、無理して最序盤に出さなくても、中盤以降改築用の葦確保に使用できればくらいに考えておいてもいい。

31 鯉の池

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条件:職業1・進歩2
コスト:なし
勝利点:1点
効果:これ以降の奇数ラウンドのスペースに、それぞれ食料1を置く。これらのラウンドのはじめにその食料を得る。

評価:進歩2の条件のため出せるのが遅くなってしまい、大抵鴨の池と同じくらいしか降り飯が稼げないことは多いが、降り飯つきノンコスト勝利点1点なだけで十分に使える。このカードのために無理して条件を満たすほどの効果はないので、自然にプレイして出せるときに出そう。

40 小牧場

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条件:なし
コスト:食料2
勝利点:なし
効果:このカードを出したらすぐ1スペースを柵で囲んで牧場にする。(柵のコストの木材は不要)

評価:木4が節約できて、柵のアクションも節約できる。食料2はやや重いが序盤から家畜を増やせる体制にできるため十分に使える進歩。織機など家畜を持っていると振り飯があるカードや堆肥などの家畜保持が条件となっているカードを早い段階から使えるようになり相性がいい。小進歩畑と同様ドラフトでは取りづらいのがやや残念。

45 個人の森

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条件:なし
コスト:食料2
勝利点:なし
効果:これ以降の偶数ラウンドのスペースに、それぞれ木材1を置く。これらのラウンドのはじめにその木材を得る。

評価:第1ラウンドに出せば食料2で木7とかなりの効率。1番手だと食料がなくなってしまうので、2番手以降でスタPを取りつつ出すのがベスト。最終ラウンドで振る木材は使いづらいので、家具製作所があるといい。

48 葦の池

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条件:職業3
コスト:なし
勝利点:1点
効果:これ以降の3ラウンドのスペースにそれぞれ葦1を置く。これらのラウンドのはじめにその葦を得る。

評価:職業3は重く、場に出せるのは遅くなりがち。葦はできれば早く欲しいが、改築でも使用するのでノンコスト勝利点1なら十分使える。 

63 突き鋤

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条件:職業1
コスト:木2
勝利点:なし
効果:ゲーム中に2回、「畑を耕す」のアクションで耕せる畑が1つから2つになる。「畑を耕して種をまく」のアクションでは使えない。

評価:畑種では使用できないものの、コスト・条件とも低めのため序盤から出せ使いやすく、畑プレイ家畜プレイのどちらでも使える。鋤鍬系の中では使いやすさは一番。

70 地固め機

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条件:なし
コスト:木1
勝利点:なし
効果:他の人が馬鍬か鋤類を使うたびに、すぐに畑1つを耕せる。

評価:他人次第とはなってしまうが、条件なし、木1とコストも安く、ドラフトで鋤類のカードが回っていれば予測は可能。鋤車や耕運鋤、突き鋤や馬鍬であれば2回以上使ってくれる可能性があるため、1枚でも回っていればこのカードを出しておく価値がある。

72 ガチョウ池

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条件:職業3
コスト:なし
勝利点:1点
効果:これ以降4ラウンドのスペースに食料を1つずつ置く。これらのラウンドのはじめにその食料を得る。

評価:職業3の条件を序盤で満たすのは難しいため、果物の木の劣化互換という感は否めないが、ノンコストで勝利点1、振り飯4は十分な強さ。他の降り飯系と同じく、このカードを早く出すために無理をする必要はない。

84 鶏小屋

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条件:なし
コスト:(木2/レ2)・葦1
勝利点:1点
効果:これ以降の8ラウンドのスペースに食料を1つずつ置く。これらのラウンドのはじめにその食料を得る。

評価:食料8は厚いが、コストの葦1がネック。これを出すために増築を遅らせるのは避けたいが、食料を全て回収するためには6ラウンドまでに出す必要があるのがやや使いづらい。屋根掛けやはしごがあるときには葦が不要になりだいぶ出しやすくなるので、それらを先にドラフトで取った時はぜひ取りたい。

88 投げ縄

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条件:なし
コスト:葦1
勝利点:なし
効果:家族を続けて2人置ける。ただしそのうち少なくとも1人は「猪1」「牛1」「羊1」のいずれかに置くこと。

評価:貴重な葦1を使うカードだが、資源の溜まったアクションや後半の強アクションと合わせて家畜を確保できるのが強い。ただ、家畜1匹の状態で取り続けると点数が伸び悩むことが多いため、できるだけ家畜2匹以上のアクションで取りたい。そのため、5人プレイではあまり活躍できないことも多く、4人以下のプレイと比べ評価はだいぶ下がる。家畜追いとは相性が非常によくコンボできると強い。

89 レンガ道

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条件:なし
コスト:レンガ3
勝利点:1点
効果:最も価値の高い道を持っている人(自分以外の場合も)は得点計算でボーナス2点を得る。

評価:5人プレイでは余りやすいレンガ3で石の暖炉同等の勝利点3点は優秀な効率。舗装道路はまず出ないので林道より安定している。

90 プランター

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条件:職業2
コスト:なし
勝利点:なし
効果:家と接する畑に種をまくたびに、その畑に追加で小麦2か野菜1が置かれる。

評価:畑2~3枚は家に接することはできる。条件もそこまで重くなく、コストがないのがよい。増えた種を全て回収して再度畑が使えるようになるのは時間がかかり、空いた後にもう一度播くのは難しいので、種を播くことが多い小麦プレイより、家畜プレイで終盤一気に点数を伸ばすために使用するのがいい。小麦は2、野菜は1追加で積まれるので、勝利点としてはどちらも1点は増加する計算となり、2~3勝利点を稼ぐことができる。

99 わら小屋

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条件:小麦畑3
コスト:なし
勝利点:1点
効果:増築や改築を行うときに、葦がもう不要になる。

評価:効果は非常に魅力的だが、条件が重すぎて普通にやっていると出せる頃には葦は使って改築1回分位になっている。もし畑番とセットでくれば、職業+4手で条件を満たせるので、1軒目の増築で使用することも夢ではない。ただ自分が葦を使わない分他人の葦は楽になってしまいそこまでアドバンテージは感じられなくなってしまうので、小麦畑3を作ったメリットを活かしていきたい。

100 酒場

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条件:なし
コスト:木2・石2
勝利点:2点
効果:このカードは追加のアクションスペースになる。ここで他の人がアクションを行うと食料3を得る。自分でアクションを行うと、食料3かボーナス2点のどちらかを得る。

評価:効果を活用するには、増員を優先してアクションを余らせるか、しっかり計算して1点以下のアクションをする代わりに酒場のアクションを選んでいく必要がある。プレイ人数が多くなればなるほど、みんなの増員が上手くいけばいくほど効率のよいアクションが取りづらくなるためこのカードの強さが上昇する。ただし、他人が入っても自分にはなんのメリットもないため、食料が不足する場では自分が活用できず、相手を利するだけの可能性もある。やや使いづらいが強力なカードで、増員と食料効率を重視したドラフトが組めればかなりの強さを発揮する。

108 ミツバチの巣

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条件:進歩2・職業3
コスト:なし
勝利点:1点
効果:これ以降の偶数ラウンドのスペースに、それぞれ食料を2つずつ置く。これらのラウンドのはじめにその食料を得る。

評価:条件が重く、出せるのは中盤以降になりがちなため、やはり果物の木の劣化版という印象はあるが、条件を満たせればノンコスト勝利点1点+毎ラウンド食料1同等なので十分に使える。このカードを出すために無理をする必要はないが、できれば奇数ラウンドで出せるようにしたい。

112 本棚

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条件:職業3
コスト:木1
勝利点:1点
効果:職業を1つ出すたびに食料3を得る。この食料は、その職業を出すコストに使用できる。

評価:条件が職業3なので、活用できるのは4枚目以降の職業になる。食料3であればいい食料補助となるので、食料行動で職業を出せるようになると考えるとけっこう使える進歩。職業訓練士や人形使いなどの職業をノンアクションで出せる職業とのコンボもいいし、パトロンやぶらつき学生とのコンボで食料をさらに強化するのもあり。条件さえ満たしていれば木1で1点のカードとして出すのもあり。

114 鴨の池

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条件:職業2
コスト:なし
勝利点:1点
効果:これ以降の3ラウンドのスペースに食料をそれぞれ1つずつ置く。これらのラウンドの最初にその食料を得る。

評価:手に入るのは食料3ではあるが、条件が軽いので、手番改善のためのスタPや、最初or2人目の増員や、レンガ改築に合わせて出しやすいのが好評価。ノンコスト降り飯系では果物の木、白鳥の湖の次に評価が高い。

115 耕運鋤

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条件:職業3
コスト:木3
勝利点:なし
効果:ゲーム中2回、「畑を耕す」のアクションで、畑を3つまで耕せる。「畑を耕して種をまく」のアクションでは使えない。

評価:条件とコストは重いが、2アクションで畑6耕せる効率はすごい。ただし、鋤車に比べてコストが木1少ない代わりに畑種で使えないのが痛い。 条件やコストを考えるとこのカードを使えるのは終盤になりやすいためすでに畑種のアクションが出ていることも多く、畑種も選べるのにこのカードの効果を利用するためにあえて通常の畑に入らないといけない場面がよくあり、下家を利してしまうことがまれによくある。

117 温室

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条件:職業1
コスト:木2
勝利点:1点
効果:現在のラウンドに4と7を足す。そのラウンドのスペースにそれぞれ野菜を1つずつ置き、ラウンドのはじめに食料1を払えばその野菜を得る。

評価:木2で勝利点1点付き、食料1は必要だがノンアクションで野菜が手に入るのは強い。数少ない露天商の女とコンボする小進歩で、食料2を払えば野菜2小麦4がノンアクションで手に入るので非常に強力。

125 ほうき

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条件:なし
コスト:木1
勝利点:なし
効果:手札の小さい進歩を全て捨て、新たに7枚引く。そしてすぐにコストを支払い、1枚実行できる。

評価:運次第ではあるが、追加で7枚も引ければ1、2枚は使えるカードくるでしょ、と思って使ったら風車とか別荘とかばかりだと死ねる。条件はなく、コストも軽いが、最初に持っている小進歩は廃棄となるので、役に立つ小進歩はあらかた使った後にほうきを使用したい。また、出来ればほうきの効果で小進歩を出したいので資源のストックがある状態か、職業をある程度出したところで使用したい。

126 柄付き網

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条件:なし
コスト:葦1
勝利点:なし
効果:アクションで葦を取るたび、追加で食料2を得る。葦以外に他の資材も同時に取る場合は、追加で食料1を得る。

評価:梁と同様、5人プレイでは葦1と葦石木が対象となる。葦石木も対象になるのはメリットだが、他人の葦を抑えるという点ではこのカードの本領発揮は3人以下プレイだろう。葦を取ることは増員の準備であり、今後食料が必要になってくるということ。食料が一緒に確保できることは都合がいい。貴重な葦1がコストではあるが、このカードを出すということは、今後優先的に葦を取得していくということ。他人にとっては嫌なことこの上ない。梁と違って柄付き網は葦をがめてしまうのに向いている。せっかくならかご製作所まで取ってしまいたい。

131 レンガ抗

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条件:職業3
コスト:なし
勝利点:1点
効果:「日雇い労働者」のアクションのたびに、追加でレンガ3を得る。

評価:石と違ってレンガは余っても使い道が限られてしまうのが残念だが、それでもノンコスト勝利点1点でこの効果は十分な強さ。このレンガを取ってから改築をしてレンガの家コンボに行くのは遅くなりやすいのでおすすめできない。製陶所が取れると一番いい。

132 レンガの家増築

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条件:なし
コスト:レンガ4葦1
勝利点:なし
効果:このカードを出すとすぐに、レンガの家が1部屋増築される。

評価:5人プレイではレンガが余りやすいため十分に戦力になる。葦1レンガ1コストが減っていて、増築のアクションに入らずに1軒増やせるのはいい。改築後でないと使用できないため、基本的には4軒目用か。レン2かまど取得時に余ったレンガ1に、レンガ6を加えて3軒でレンガ改築→4軒目増築とできればベスト。

139 寝室

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条件:小麦畑2
コスト:木1
勝利点:1点
効果:他の人の家族が置いてあっても、家族を増やすアクションに家族を置いて実行できる。

評価:最初の家族を増やすまでに小麦畑2を準備するには畑番などの助力がないと厳しい。中盤以降に出しても部屋なし家族で使用できるので、十分に強い。

145 森の牧場

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条件:職業3
コスト:なし
勝利点:1点
効果:このカードの上に猪を何匹でも置ける。(このカードは得点計算で牧場に含めない)

評価:猪限定とはいえ、なにかのついでの小進歩でノンコストで勝利点1もあり、しかも無限の牧場ができるのは強い。柵を張るための木がなくても、猪を増産するスペースが小進歩1アクションでできる。また、猪をこのカードの上に置くということは、通常どおり作った牧場には羊と牛を飼うスペースが十分に取れるということ。これがあれば牧場1つでも家畜3種類が確保できる(1種類は部屋に同居)。

146 織機

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条件:職業2
コスト:木2
勝利点:1点
効果:畑フェイズのたびに羊を1/4/7頭持っていれば、それぞれ食料1/2/3を得る。ゲーム終了時に羊3頭につき1点のボーナスを得る。

評価:職業2の条件と木2のコストが少々重いが、搾乳台と同様、盤面を強化しながら、食料にもなり、ボーナス点があるのでうまく使えればかなり強い。搾乳台は牛6匹のボーナス3点まで行きやすく、こちらはボーナス3点は牧場のスペースが厳しいが、勝利点1点がついているので、羊6匹にしてボーナス2点+勝利点1点の計3点を得たい。羊1だけの劣化ヤギだと弱い。

337 レンガ置き場

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条件:職業3
コスト:なし
勝利点:1点
効果:このカードは全員が使えるアクションスペースになる。ここを使うと持ち主に食料1を払ってストックからレンガ5を得る。持ち主が使うとレンガ5か2勝利点を得る。

評価:他人も入れるので時には他者を利するカードであり、また他人に入られてしまう危険性のあるカードではあるが、レンガ5は大きく、また、自分が使うときのみ2勝利点を得ることもできる。酒場は食料3のアクションとなるため終盤のラウンドになっても他人に入られてしまうこともあるが、こちらは取れるのがレンガのみでしかも食料1が必要となるため、レンガが必要でない限り他人は入りづらいため、最終盤で2勝利点を得るために自分が入りやすい。ただし、ブリキ職人やレンガ屋が他人から出ると大惨事なので、ドラフトでは注意しておきたい。

小進歩評価(Bクラス)は以上です。次回は職業評価(Cクラス)です。