富士の麓でボードゲーム日記

おすすめのボードゲームの紹介や攻略をしています。

【ボドゲ攻略】アグリコラ 大進歩カード評価

今回はアグリコラの大進歩カードの評価を行います。

大進歩は食料を得るために必須となることがほとんどで、小進歩と同じ基準で比較するのは難しいかと思いますので、それぞれの解説と合わせて参考程度に大進歩カード内での評価を記載します。5人プレイでの評価・解説です。

かまど

f:id:pompompom3:20191202113214j:plain

評価:A

解説:コストが低く取得のしやすさと食料にできる品目の多さ、野菜・羊・猪・牛については取得した瞬間に個数の制限もなく食料に変換できることから、基本的な食料確保手段となる。5人プレイではレンガ3のアクションがあるため非常に取得しやすいが、大進歩のアクションカードが出ないと取れない点には注意したい。レンガ3のアクションがある関係上、レン2かまどだとレンガ1が残り、そのレンガを小進歩に使用できたり、石の暖炉取得時のコストにしたり、後にレンガ3を取れば家4軒のレンガ改築材になったりと有効活用できる場面も多いので、出来ればレン2で取りたい。序盤に取得競争になることも多いため、無理に争わず2ステージ以降で他人が調理場にした後に戻ってきたかまどを改築ついでに取る、ということを意識しておくと戦略に幅がでる。特に序盤は職業が生み出す食料で何とかなるイチゴ集めやキノコ拾い、踊り手などを使う際には意識しておくといいが、かまどがなかなか戻ってこない場合もあるので注意しておこう。

調理場

f:id:pompompom3:20191208220429j:plain

評価:A

解説:食料効率は高く、これだけあれば他の食料確保手段がなくても食べていける。ただ、確保競争になることも多く、かまどと勝利点は変わらず1点と低いので、羊を食べていけばなんとかなる場合や、野菜、猪、牛を食べるのが必須でない場合など調理場に頼らずに食べていけるようになると戦略の幅が増す。かまどと違い、小麦が食料3になり、パン焼きの個数制限もないので、小麦車など小麦を一気に取れるプレイでは暖炉がわりに使うこともできる。レンガ3→大進歩レン2かまど→大進歩調理場だと3アクションで余りのレンガは1つだが、レンガ3→レンガ3→大進歩レン4調理場だとレンガが2つ余り、前後にレンガ6が取れればレンガの家3軒改築→4軒目レンガの家増築とできるので、調理場が必要だけど序盤の食料はかまどなしで凌げる場合は考えておきたい。

レンガ暖炉

f:id:pompompom3:20191208220503j:plain

評価:B

解説:パン焼きで序盤から食べていく場合には基本的な進歩。5人プレイだとレンガ3と葦石木のアクションがあるため、序盤からレンガ暖炉を確保しやすい。逆に序盤から確保競争になりやすいということでもあるため、ドラフトで他にパン焼きをするプレイヤーが出てこないか、回っているカードには注意しておきたい。小麦1を食料5にできるのは効率がいいが、一度に小麦1つまでしか変換できないため、家族4人を養うには食料不足。1ステージに2回パン焼きが必要な体制だと、3ステージ以降は誰かに種パンに入られてしまうと飢えてしまう危険性もあるため、レンガ暖炉とは別に他の食料確保手段を手に入れたい。その際は誰かが調理場に変えて戻ってきたかまどを取れると、小麦・野菜・羊・猪・牛全ての材料が食べられるようになるので、食料を確保できるアクションマスが一気に増えて安定しやすい。レンガ暖炉取得に石を使うため、工場はやや取りづらくなってしまう。また、レンガ暖炉+家具製or製陶所だと4人を養うにはあと1食料必要なため、降り飯系の進歩が欲しくなる。石の暖炉も取って暖炉2機体制もいいが、石がかなり必要なので石ブーストがないと石の家に改築するのが厳しくなる。最終的に石の家にしたい場合には注意したい。

石の暖炉

f:id:pompompom3:20191208220528j:plain

評価:A

解説:レンガ暖炉より小麦1つあたりの変換効率は悪いが、一度に食料8が手に入るので、4人家族まで養うことができる。勝利点としても3点は大きいので、パンを焼かない場合でも勝利点目当てで取ることもある。石3の準備が難しいが、逆にレンガ暖炉と違って序盤からの確保競争にはなりづらい。序盤の収穫を乗り切る方法があれば、序盤のうちに小麦畑2を準備し、レンガの家への改築ついでにパンを焼きながら取れると無駄がない。

井戸

f:id:pompompom3:20191208220603j:plain

評価:S

解説:最強大進歩。これで食べていけるものではなく、食料としては補助程度だがそれでも家具製作所や製陶所の収穫3回分程度の食料が降ってくる上、何より得点効率が非常にいい。石の家3軒の改築コストが石3葦1で3点に対し、石3木1で4点取れる上に降り飯5がついてくる。石の暖炉を使う場合や、早期に石の家に改築したい石の家コンボなどでなければ、積極的に取りにいきたい。井戸が取れれば、勝利点において他人に大きなアドバンテージを得ることができる。

家具製作所

f:id:pompompom3:20191208220645j:plain

評価:C

解説:木は木の家増築や厩、柵の建設や多くの小進歩のコストとして使用する、序盤から終盤まで常に必要となる資材であるため、木を食料にしてしまうと、いくら多く流通して確保しやすい資材だとしても、農場全体の勝利点が下がりやすい。家具製作所を取るなら木こりを出している場合などできるだけ自分は木を取得しやすい場合にしたい。なにより、あと石1個あれば井戸が取れるので、家具製作所を優先して取ることはあまりない。工場系(家具製作所、製陶所、かご製作所)全てにいえることだが、勝利点としては木2石2で2点と、取得後に大量に余った対象の資源が取れなければ、得点効率はあまりよくない。食料確保手段としては収穫ごとに食料2であるため、メインの食料手段としては厳しいが、木4の1アクションで収穫ごとに食料2×4回=食料8と補助的な食料確保手段としては効率はいい。また、最終ラウンドで資材を取っても食料や勝利点になるので、最終ラウンドの最後の方の家族の手番を有効活用することができるのが利点。家具製作所と相性がいいのは木こりなど木が増やせるカードのほか、木材運びや個人の森など最終ラウンドまで木が降ってくるカードも、本来柵を引ききったら価値の低い木材を有効活用できるのでいい。また、家具製作所を製材所にできれば食料的にも勝利点的にもそこそこ強いので、ドラフト中盤あたりで製材所が回ってきたら取っておいて損はない。

製陶所

f:id:pompompom3:20191208220716j:plain

評価:B

解説:基本的な使い方は他の工場と同様だが、5人プレイではレンガが最も余りやすい資材であるため、工場3種の中では製陶所が一番評価が高い。最終ラウンドでレンガ6が取れるとかなりおいしいが、他人の改築が遅かったりしてレンガ6ができないことも結構多い。相性のよいカードは多く、特にレンガ改築後にレンガが降ってきてもメリットが薄いレンガ運び、レンガ職人、レンガ抗などは製陶所があるとないとではかなり違う。もちろんレンガ置き場は自分で出してもいいし、他人が出してくれてもメシウマだ。結構他人に取られやすいので陶器を使う際には注意し、前述の相性のよい職業などを自分が持っている場合は敢えて陶器を使用せず直接製陶所を取ることも考えた方がいい。一方、レンガを一気に消費するカード、ブリキ職人やレンガ屋がいると、レンガが一気に枯渇して製陶所があまり強くなくなってしまうのでドラフトではよく見ておきたい。

かご製作所

f:id:pompompom3:20191208220802j:plain

評価:C

解説:葦は場に供給される数が少ないため、かご製作所は取りづらい進歩。その分食料は他の工場より1多く変換できるので食料確保手段としてはありがたい。場になにも葦ブーストがない場合には積極的に取りにいくものではないが、葦ブーストが数枚あるだけで一気に葦が余ることもあるので、場の状況を見て狙っていきたい。相性のいいカードは葦買い付け人や、柄付き網、カヌーなどでかご製作所があれば終盤に葦が手に入っても有効活用できる。

おわりに

今回は以上です。

次回以降は以前行ったアグリコラカード評価の更新を行っていきたいと思います。
そこまで大きな更新はないかもしれませんが、細かい修正をしたい箇所が結構あるため、ひととおり更新したいと思います。