富士の麓でボードゲーム日記

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【ボドゲ攻略】アグリコラ 50点超えを目指して6~ドラフトの指針~

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今回で、アグリコラ50点超えを目指して、も最終回。最後は「ドラフトの指針」です。

はじめに

アグリコラはドラフトが非常に重要で、うまくいくかどうかのかなりのウェイトを占めている。
では、強い職業や小進歩が集まれば勝てるゲームなのか。そうはいかないのがアグリコラ。私も愛人とほら吹きの両方が手に入ったときは「勝った!」と思いましたが、結果は散々たるものでした。これは私の腕が悪いと言うのもありますが…
では、コンボが組めれば勝てるゲームなのか。確かにレンガ貼りレンガの柱のコンボなどは非常に強力だが、飯がなければ家族を早期に5人にできるメリットも薄くなる。畑番てき屋踊り手曲芸師とコンボを組めたとしても、葦買い付け人がいて増員がままならなければ手数は足らず食料が余るだけだろう。
ドラフトでは「増員」「食料」「勝利点」の3つに対応できるようなカードを選んでいきたい。

 

初手で取るカード

初手で取るカードは基本的には一番強いカードを選んで、その後の手札の主役となるようなカードを選びたい。
職業・小進歩のどちらか一方が強く、もう一方がいまいちな場合には強いカードとコンボするものを取るのもいいが、強いカードに足りないものを補う、相性のいいものを取るのもあり。
例えば、小進歩は梁1択、職業は網漁師、庭師、柵作りあたりが候補の場合、梁とコンボするのは網漁師だが、梁も網漁師も庭師も基本的には食料を強化するカードになる。梁は葦石木、葦1、漁を強化するため、葦と食料を手に入れる機会が増えるので、木材をフォローするカードがあれば増築増員しやすくなる。柵作りを取れば、柵作りでもらえる木材は遅くなりやすいので増築には使いづらくても、柵や厩には使え、その分の木材を木の家増築に回すことができる。

増員補助

増員でネックとなるのはとにかく葦である。
葦は場から一気に取ることは難しい反面、そこまで多くは必要とならないので、自分は葦軽減を持っていなくても他人に葦軽減が数枚あるだけでも一気に楽になるが、おろそかにして他人から葦買い付け人や柄つき網などが出ると、対策カードなしでは増員計画が大幅に狂ってしまう。
葦軽減のカードが多くドラフトで回っていない限り、屋根がけのような強力なものでなくても、いかだのようなカードでもいいので葦軽減となるようなカードを1枚は押さえておきたい。

葦と合わせて考えたいのが木をフォローするカード。
木は葦と比較して場から一気に取れるため軽視しがちだが、5人プレイで取れる木は一人あたり22本程度、木の家で2軒増築したら、もう柵は12本しか引けず、小進歩のコストも払えない。
木を増やす・軽減するカードは多くあるが、木を使うカードも多くあるので、回っているカードに柴屋根や鋤鍬が多かったりすると木が一気に辛くなる。
木が場全体で不足するゲームはロースコアゲームになりやすい。
増築、柵、厩、進歩と使い道が多いだけに、どのような戦略を取っても勝利点への影響が大きいので、自分だけ木が不足するということがないようにしておきたい。

食料補助

回っているカードを見て、今回は何で食べていくのかを考えたい。
かまど・調理場で食べていく場合は、自分のカードから調理場が必須になるかどうかと、他人に回ったカードから調理場が奪いあいになるのかどうかは注意しておきたい。
パン焼きで食べていく場合は、小麦補助・パン焼き補助の両方を押さえておきたい。また、他にパン焼きがいるとかなり厳しいので、できるだけ他人がパン焼きしたくなるようなカードは回したくないところ。
何で食べる場合も、1ステージで取る必要のあるメイン食料行動の回数と必要な補助食料数の想定をしておきたい。
例えば羊農+織機なら羊4保持から毎ステージ1回羊飯で5飯+織機飯2に何か降り飯があれば4人家族を養いつつ、繁殖で羊1匹づつ増やせる。踊り手なら毎ステージ2回づつ小劇場を基本に、かまど取って羊増やすか降り飯か工場を取って食料行動の回数削減しながら、他人に小劇場入られることや最終ラウンドに備えるとか。
食料補助となるようなカードが取れなければ工場を取るか、家畜を繁殖させるか、レンガ暖炉+石暖炉などで1ステージで飯8は稼げるようにしないと早期に4人家族にすることが難しくなる。

勝利点補助

カード点+ボーナス点で10点を目標とする。
何で食べていくのかによってベースの点数が変わる。かまど・調理場だと1点なのであと9点必要だが、パン焼き桶を使ってレンガ暖炉+石暖炉を確保する予定ならあと5点でノルマ達成となる。
ノンコストで勝利点のついたカードは大事にしていきたい。
盤面補助カードとのバランスを取り、10点の目標を達成できそうなら無理にそれ以上の高得点は狙わず、盤面補助のカードも取っていきたい。
織機や搾乳台はうまく使えれば盤面で高得点を取りつつ、盤外点も取ることができ、食料補助にもなる。

カードのコンボは常に意識しつつも、葦、木、食料、勝利点を補助するカードを確保していきたい。
また、特に職業は序盤に出したいカードだけでなく、中盤・終盤に出せばいいカードを選んでおきたい。
どんな職業も早めに出せば出すほどいいように見えるが、序盤は職業を出すために必要となる食料の価値も重く、また家族が少ない上に増築増員、食料基盤確保とやることが多いため一手の価値も後半より重い。
職業のアクションはできるだけ遅らせた方がいいので、例えばレンガ運びを出すなら増築増員後の5Rに出した方がいい。
職業条件を早く満たしたいという場合もあるが、例えば同じ職業3条件でも林は可能な限り早く出したいが、鋤車はコストの木4が使え、畑のアクションに入る余裕ができるのは増築があらかた済んでからだし、畑種でも起動するので、後に鋤車を出すにしても、そのために1ステージから職業を叩く必要はない。
最序盤に働くものでなければ、できれば職業は3人目の増員以後で、職業アクションが混まなくなってから後ろの方の家族で入りたい。

ドラフトがうまくいっても、それを形にする事が難しいのがアグリコラ
予定通りに行かないことがあっても、それにめげずに柔軟に対応してベストを尽くす、毎回最後まで諦めない強さを身に付けたい。
失敗を糧にして、強くなることができるのがアグリコラの良さだ。

おわりに

全6回に渡って掲載してきた50点超えを目指して、もこれで最後です。
1回だけ50点を超えるなら、運よくレンガ貼り+レンガの柱+葦軽減+石ブーストが揃って、ヴィラが出せれば60点超えも可能でしょうが、本攻略ではそこまでコンボカードが揃わなくてもドラフトとプレイングで毎回50点超えを目指すことを考えて記載してきました。
今までなかなか50点を取れなかった方が50点を超え、1位を取る手助けになれれば幸いです。