【ボドゲ紹介】私の好きなボードゲームベスト5~第5位
以前、はじめての方におすすめするボードゲーム5選をやりましたが、今度は私の好きなボードゲームベスト5を紹介したいと思います。
現在、180ほどゲームを持っていますが、ベスト5に入るゲームはその中でも特に思い入れの強いゲームです。
正直、全て同じ位好きなゲームですが、一応順位をつけます。
せっかくなので、一つずつ掲載して、ゲームの詳しい紹介もしたいと思います。
それでは、今回は第5位です。
第5位 エルグランデ
第5位はヴォルフガング・クラマー作のエルグランデです。このゲームは1996ドイツ年間ゲーム大賞にも選ばれています。
ゲームテーマ
各プレイヤーは、30人の騎士を従えるスペインの1領土の大公の役を演じます。プレイヤーは自らの騎士をスペイン内の各州へ派遣し、可能な限り多くの領土内で騎士の大多数をコントロールし、スペイン内の自らの地位を確固たるものとすべく暗躍します。
ゲーム内容
概要
ゲームはいわゆる陣取り、そのなかでもエリアマジョリティーというもので、あるエリアで多数を取れると勝利点が得られます。
スペインの地図が9個の州に分かれています。
プレイヤーはそれぞれの州に自分の駒を送り込み、決算ラウンドで州ごとに駒の数が1~3位になると勝利点が得られます。
もちろん1位が一番多く勝利点をもらえます。
ダイスの目で表示されているのが勝利点。左から1位、2位、3位となっています。
ゲームは全9ラウンド行われ、3ラウンドごとに決算ラウンドがあります。
数字がラウンド数、3、6、9の下が決算ラウンドで、左から順に得点等の処理をしていきます。
なお、フルでやると2時間近くかかるため、2ラウンド×3=6ラウンドのショートゲームにすることもできます。
3回の決算の勝利点を合計し、一番勝利点が多いプレイヤーが勝利します。
セットアップ
ゲームの最初にランダムにカードを引いて、自分の領土を決定します。
自分の領土にはそれとわかるように騎士コマより一回り大きな大公コマを置き、
あわせて騎士コマを2つ置きます。
決算ラウンドで大公コマのあるエリアで単独1位になると2点ボーナスが貰えます。このボーナスはかなり重要です。
各自の領土とは別に、最初のキングの領土も一緒に決めます。
キング駒は2枚目の写真の中央、黒っぽい人型の大きな駒です。
キングは重要な役割を持っていますが、その説明は後々。
ラウンドの流れ
各ラウンドは
1 今ラウンドで使用するアクションカードをめくる
2 パワーカードを順番に選択する
3 ストックから公邸へ騎士を動かし、騎士の派遣と特別アクションを行う
となっています。
アクションカード公開
ラウンドの最初に今回のラウンドで使用するアクションカードをめくります。
アクションカードには「各州へ派遣できる騎士の数」と「特別アクション」が記載されています。
各ラウンドでは派遣できる騎士の数が1~5のアクションカードを1枚ずつ使用します。
1~4のアクションカードにはそれぞれ異なった(一部同じものもある)特別アクションが書かれています。
5のアクションカードだけは固定で1枚しかなく、特別アクションは「王を好きな場所に動かす」となっています。
必ずしも騎士の派遣できる数の少ないカードが強力というわけではありませんが、特に1のカードは後程説明する騎士の配置ルールの枠を外れて騎士を動かせるなどピンポイントで使うと強力な効果を持っています。
パワーカード選択
そのラウンドで使用するアクションカードが公開されたら、次にアクションカードを取る順番を決めるパワーカードを順番に選択していきます。
スタートプレイヤーから時計回りでパワーカードを手札から選択して公開していきます。
スタートプレイヤーは最初はランダムで選び、その後は前のラウンドで一番小さい数字のパワーカードを出したプレイヤーとなります。
パワーカードには1~13の数字と、ストックから公邸へ呼び出せる騎士の数が書かれています。
カードの中心に書かれているのが公邸へ呼び出せる騎士の数。1なら6駒呼べるが、13は1駒も呼び寄せられない。
騎士はストックから直接各州へ派遣することはできず、まずは公邸へ騎士を呼び出す必要があります。
呼び出せる騎士の数は数字が小さいほど多く、数字が大きいほど少なくなっているので、ずっと大きな数字のカードを出していることはできません。いつどの数字を使うか、戦略が重要です。
ケースの中がストック、蓋の上が公邸。
さて、パワーカードを出す際ですが、他人が出した数字と同じ数字は出せません。また、パワーカードは使い切りとなります。
全員がパワーカードを出したら、一番大きな数字を出した人からアクションカードを取得します。
アクションの実施
一番大きな数字を出した人から時計回りに騎士の派遣と特別アクションを行っていきます。
最初にパワーカードに記載された数だけ騎士をストックから公邸に移動させます。
騎士の派遣は公邸にいる騎士をアクションカードに記載された騎士の数だけ各州に派遣します。
ただし、派遣にはルールがあって、キング駒のある州に隣接している州か、タワーにしか派遣できません。
タワーに入れた駒は決算フェイズ直前のタワーフェイズに、好きな州1つを選んで全て移動します。この際はキング駒の隣接州でなくても移動できます。
タワーに入れる際に何個入れたか開示する必要がありますが、入れた後は一切タワーを開けて確認できないので、誰が何個入れたか覚えておく必要があります。
また、キング駒のある州は不可侵で、これは特別アクションやタワーからの移動でも不可となっています。
特別アクションは騎士の派遣の前でも後でも可能です。また、特別アクションをしないという選択もできます。
時には、人に使われたくないアクションを自分が選んで、特別アクションは行わないという選択も必要になってきます。
決算フェイズ
3ラウンド毎に決算フェイズがありますが、その直前にタワーフェイズがあります。
タワーを開ける前に中の駒をどこの州に派遣するか、全員が秘密裏にディスクで決定します。
タワーを開けて公開し、騎士数が1~3位のプレイヤーはタワーの得点を得られます。
その後、ディスクで選んだ州に各自タワーの全ての駒を移動させます。
タワーの駒を移動させた後に順番に全ての州で決算を行うので、タワーの駒をどこに移動させるかによって、全く勢力図が変わってしまいます。ここがこのゲームの非常に面白いところです。
キング駒のある州で単独トップとなればボーナス2点が得られます。
決算後も駒は手元に戻さずそのまま次のラウンドを始めます。
3回目の決算の後に最も勝利点の多いプレイヤーが勝利します。
講評
陣取りゲームの最高峰と言っても過言ではないかと。
特別アクションは種類が多くて、強烈な効果なものもあって、バランスはシンプルに研ぎ澄まされたものではないかと思いますが、そこがまた面白い。
とにかく他人との関わりが強く、常に相手が何を考えているか、何をしてくるかを考える必要があって、自分の利益と相手の利益とのジレンマに悩まされることもしばしば。
特にタワーや任意徴収の特別アクションの際の秘密ディスクを回すのが楽しくてたまらない。
ライバルが大公ボーナスを潰しに来るから自分は守りに入るとか、守ると見せかけて逆にライバルの大公ボーナスを潰しに行くとか。
そうしたら別の相手が自分の大公ボーナス潰しに来てて、ライバルには大公守られて自分だけダメダメとか、もう楽しすぎる。