富士の麓でボードゲーム日記

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【ボドゲ攻略】カタン 勝利への道標5~カタンの航海者たちワンポイント攻略~

今回はカタン攻略のおまけとして、拡張セットであるカタンの航海者たち(Mayfair版)の各シナリオのワンポイント攻略をしていきたいと思います。
カタンには様々な拡張セットや単体シナリオが出ていますが、航海者たちはその中でも初期に出たもので、バランスも悪くなく、様々なシナリオ(拡張ルール)があって、お得感がありますのでおすすめです(といっても、自分は航海者たち以外の拡張セット等は持っていませんが・・・)。
通常のカタンより勝利条件が高めになっているため、やや時間はかかりますが、さらに自由度が増し、航海者という開拓者精神溢れる主題と相まって、自分のしたいことをやりたいだけやれるので、通常のカタンではガチすぎて辛いという方や、通常のカタンいつもここから好きなように建設できる、というところで終わって物足りないという方におすすめしたいです。

シナリオ1:新たなる旅立ち(初期設定勝利点:13点)

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プレイ感はノーマルカタンとほとんど変わりません。
海に出るメリットがあまりないため、最後に上陸ボーナスのために海に出て終わり、ということが多いでしょう。
小島の数字をもっといいものにするなどしたほうがみんな海に出るようになるかもしれません。

 

シナリオ2:4つの島(初期設定勝利点:12点)

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カタンでも最もバランスがよく、海に出ないと勝利は難しいため、海カタンを味わうにはこのシナリオがベストだと思います。
資源や数字は初期設定のまま変更しない方がいいでしょう。

初期配置は⑥木⑨羊⓾鉄と⑧粘土⑨小麦⑪羊の両方が取れればかなり強いですが、4人プレイでは難しいかもしれません。通常カタンと違い、このマップでは粘土が4か所あり、木は航海にも使うので、木を重視したいです。最初に置くのは⑥木⑨羊⓾鉄のほうがいいでしょう。
⑧鉄⓾小麦④羊は一か所で発展カードセットが取れ、3種の取れる確率のバランスがいい好立地で、もう一つの開拓地がそこまで強くなくてもここだけである程度戦えます。2つ目の開拓地を置く際、木と粘土が悩みどころですが、どちらかしか取れないようであれば前述のとおり木を重視しましょう。

4つの島の中央部を航路で海上封鎖するプレイングがけっこう強いため、「最初に海賊が置いてあるマスの上辺は航行不可」という追加ルールを加えるのも一つです。2つ目の上陸ボーナスの2点を取るのがやや難しくなって終盤がかなり熱くなります。

シナリオ3:霧の島(初期設定勝利点:12点)

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唯一の探索ルールを盛り込んだシナリオですので、探索が盛んに行われた方が面白いのですが、初期設定だと探索に必要な労力と成功したときの見返りが釣り合わないので、探索に出ずに初期の島だけで発展させた方が勝ってしまうことがよくあります(探索しても島がでるか分からないし、島ができたとしても最初の上陸地の開拓地はよくて2交点で、数字も運任せなため)。
「探索の陸タイルを増やして陸発見時の資源ボーナスを得やすくする」「陸発見時のボーナスを資源2つにする」「海の向こうの金鉱山に開拓地を建設したらボーナス2点」などのバリアントルールを加えてみるのも一つの手かと思います。

シナリオ4:砂漠を越えて(初期設定勝利点:12点)

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カタンのシナリオの中では比較的バランスのよいシナリオですが、海を越えた土地より、砂漠を越えた土地の方が2交点が多く魅力的で、また砂漠付近に本島の有用な土地があるため、海に出ずに砂漠を越えて勝利というパターンが多くなりがちです。
海に出る、砂漠に出る双方が魅力的な方が面白いと思いますので、海の方の上陸ボーナスを増やすなどするのも一つの手かと思います。

シナリオ5:失われた部族(初期設定勝利点:13点)

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勝利点が13点の設定のため、最終的には小諸島の勝利点ボーナスを取りにいかないと勝てないですが、小諸島には開拓地が置けないうえ、本島が大きいので、頑張って小諸島に早めにでても、内政がっちり固めた人に追い付けないことが多いです。
勝利点を低く設定すると海に出ないで終わってしまうので、そのままがいいでしょう。

シナリオ6:カタンの布(初期設定勝利点:14点又はカタンチット1個以下となった失われた部族の村が3つ以下となった時点で最も勝利点が多い人)

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2人が一つの島に航路を引くと、あっという間にチットがなくなります。そのため、盗賊で「チットを奪う」のがかなり有効になります。チット奪えばその人と1点差がつくので、誰も資源カードなんて奪わなくなります。
また、⑥⑧の部族の村の間は航路が引けないルールとしたほうがいいかと思います。

シナリオ7:海賊諸島(初期設定勝利点:10点かつ要塞を海賊から取り戻すこと)

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異色中の異色のシナリオ。最初に村を3個置けるので、勝利点10点は比較的早く満たせます。
結局、「誰よりも早く海賊を退治できるか」が勝負になります。
そのうえで最重要なのが「騎士カード」です。
騎士カードで軍船化すれば、海賊退治が楽になるうえ、海賊に攻撃された場合にも資源を失うどころか逆に資源をもらえてしまいます。
このため、騎士カードはすごい速さで売れていきます。
騎士カードは3人プレイで14枚、4人プレイで19枚「しか」ありません。
平均すれば4、5枚は貰えそうに見えますが、騎士カードは7枚まではあるにこしたことはないし、8枚以上でも取れば他人に致命的なダメージを負わせることができるので序盤からガンガン取ります。
軍船が3個以下で騎士カードが尽きてしまったら、ほぼお手上げです。
脱落者を出したくない場合は、騎士カードの取得上限を設けた方がいいかもしれません。

その上で初期配置を見た場合、青白より、黄赤の方が鉄が最初から取れる分かなり有利です。また、2個目の開拓地で一番狙いたいのは⑧羊⑨鉄⓾木です。さらに青白は⑧羊⑨鉄⓾木と⑧木⑤鉄②木の両方に先に開拓地を置かれてしまうと、海に出ないかぎり鉄の産出地に開拓地が作れなくなってしまいます。
それから考えると、バランスよくするには1番手2番手は青白のどちらかに固定して、2番手は青か白のどちらか選べるようにする、のも一つの手かもしれません。

シナリオ8:カタンの驚異(初期設定勝利点:驚異の完成または勝利点10点以上で驚異を誰よりも発展させている)

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既存シナリオの中で最も壮大なシナリオがこれです。時間もかなりかかります。マップも広くて邪魔をしづらいので、1位と4位の差が大きくなりがちです。しかし、全シナリオの中で最も自分のしたいことができるシナリオでもあります。

このシナリオのポイントは、とにかく早く自分の目当ての驚異を発展させる体制を整えることです。驚異建設のための条件を満たしつつ、目当ての驚異を発展しやすそうな土地を押さえましょう。あとはなるべく早く驚異の建設に取り掛かることです。建設が始まると、またたく間に4段階まで発展してしまいます。相手より1ターンでも早く建設し始めることは大きなアドバンテージになります。

初期設定勝利点の場合、設定勝利点が低いため驚異が完成せず、普通のカタンと同じ感じで決着がついてしまうことがあります。勝利条件を「驚異の完成かつ勝利点を12点以上」にすると、ドラマティックな展開が楽しめます。ただし、時間がかなりかかるのと、終盤に置いてかれる人が出やすいのが難点ですが。

驚異の発展しやすさも大分差があります。モニュメントやシアターなどは普通にやってて建設条件を満たしやすいし、資源の組み合わせも発展させやすいですが、グレートウォールやグレートブリッジなんかは条件を満たすための場所は全然魅力的じゃないし、資源も木or粘土が大量に必要とかなり辛いです。けど、この2つを建てきって勝ったときはかなりの達成感があります。

和訳の「驚異」に違和感を覚えますが、「Wonders」にぴったりくる日本語訳がないためで・・・「7Wonders」を「世界の七不思議」というようにいい日本語訳があるといいのですが。

シナリオ9:新世界

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マップもルールも自分たちの自由です。カタンというゲームの懐の深さを象徴しています。
マップをヨーロッパなどの地形に似せてみたり(歴史カタンが販売されてはいますが)、騎士カタンの城塞のように、建設できるものの種類を新たに考えて増やすのも面白いです。
説明書には海の枠だけ囲ってありますが、枠を使わずに陸タイル、海タイルだけを使用して変わった形の島を作るのもいいかもしれません。日本列島を作ってみるとか。

推奨追加ルール「盗賊が資源を抑えるのは2回まで」

カタンの多くのシナリオでは⑦が出たとき盗賊か海賊の好きな方を動かすことができます。
通常はもう一度⑦が出れば必ず別の土地に盗賊を動かす必要があるのですが、盗賊を動かしたくなければ⑦が出ても海賊を動かせばずっと一つの土地に盗賊が居続けることになってしまいます。
なので公式ルールではないのですが、「盗賊が資源を抑えるのは2回まで」というバリアントルールを追加することをおすすめします。一度資源を抑えたら盗賊をコロンと寝かせて、もう一度抑えたら砂漠か、砂漠がなければ盤外に盗賊を動かしましょう。

おわりに

5回に渡って掲載したカタン攻略も今回で終わりです。
とりあえずやりたかったカタン攻略とアグリコラ攻略はやってしまったので、次はすこし間が空くかもしれません。
この2つ以外はそこまでやりこんだゲームがなく、現在の環境はゲームをやりこむための時間も相手もいない状況ですので・・・
できればゲームレビューもやってみたいですが、レビューのためのプレイもなかなか難しい状況です。
次はやるとしたら自分の好きなゲームベスト〇〇か、アグリコラの中級者以上向け攻略をやりたいと思っています。