富士の麓でボードゲーム日記

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【ボドゲ攻略】初歩から始めるプエルトリコ攻略3~建物解説(6金以下の建物)~

今回はプエルトリコ攻略の第3回として、各建物の評価をしていきます。

4人プレイでの評価を基本として、プレイ人数により評価が変わるかどうかも記載します。
また、商品の売却→建物の建築を重視する建築型と商品の出荷を重視する出荷型で欲しい建物が変わるため、それぞれの戦略での評価を記載します。
生産施設についてはプランテーションや場の状況で選択するのが通常なので、評価はなく解説のみします。

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1列目の建物

勝利点:1、採石所での最大割引:1金

小さいインディゴ桶

価格:1金
労働者マス:1

解説:インディゴはあまり売却には向かない作物だが1金で建てられるのはいい。できれば採石所の割引を使って、他人の建築家に乗っかりながら無料で建てたい。初期プランテーションがインディゴの場合はこれを早く建てないと監督で自分だけ商品が作れなくなってしまうこともあるが、インディゴは売れても1金なのでそれよりは先に小さい市場を建てたい。

サトウ生産所

価格:2金
労働者マス:1

解説:サトウは2金で売れて、サトウ生産所も2金と安く作れるので序盤のいい資金源となる。特に4人プレイの3番手だと、1番手が開拓者、2番手が建築家を取ると、自分がプランテーションをサトウ、建築をサトウ生産所にできれば自分の手番で市長を取れば1ラウンド目からサトウの生産体制が整う。サトウは他人も生産しやすい分、中盤以降の資金源とするのはやや頼りないので、補助的な売却用作物や出荷用の作物として活用したい。

小さい市場

価格:1金
効果:商品を売却した場合1金多く貰える
評価:建築型S、出荷型S
   3人戦-、5人戦-

解説:1金で建築でき、1回売却できれば元が取れるコストパフォーマンスの良さが最大の売り。採石所や建築家特権があれば無料で建てられるのも強み。建築型でも出荷型でも安定して役に立つ。特に安価な商品しか作れないことも多い出荷型ではこれがあるとかなり心強い。非常に人気があり、1ラウンド目で売り切れることもままある。初期プランテーションがインディゴの場合、小さいインディゴ桶を建てるかこれを建てるか迷うこともあるが、小さいインディゴ桶は4人分タイルがあるのに対し、こちらは2人しか建築できないため個人的には小さな市場を優先する。

農地

価格:2金
効果:【開拓者】の際、アクションの前にプランテーションタイルの山札から1枚ランダムに引く
評価:建築型C、出荷型B
   3人戦-、5人戦-

解説:運に左右されてしまうので敬遠されがちだが、生産力を高めやすくなるのはいい。価格も安め。また、ボーナスが取りづらいために最後まで残りがちな10金建物の公邸が使いやすくなるのが地味にいい。ただやはり最短6回の開拓者でボードが埋まってしまうため、欲しいプランテーションが得られるかが運次第になってしまうことと、中盤以降での他人の開拓者で旨味がなくなってしまうのは寂しい。

建築小屋

価格:2金
効果:【開拓者】の際、特権がなくても場にオープンされているプランテーションを引く代わりに採石所を取ることができる
評価:建築型A、出荷型B
   3人戦↓、5人戦↑

解説:他人の開拓者でも採石所が取れるようになるのが強い。特に4人プレイの4番手、5人プレイの4、5番手は自分で採石所を取れるのが遅くなりやすく、また2枚以上の採石所を取るのが困難な場合もあるので、1ラウンド目の建築でこれを取り、市長で労働者を配置できれば2ラウンド目からは他人の開拓者で採石所を取れるようになる。早いラウンドで採石所が2枚以上になれるのもよく、売却作物用のタバコ保存所やコーヒー焙煎工場を建てるのが大分有利になる。序盤では生産用のプランテーションを優先させたいこともあるが、欲しくないプランテーションしか残っていない時や、中盤以降でまだ採石所が残っていれば他人の開拓者で採石所を取って高額な建物を建てやすくなる。5人プレイでは1ラウンド目で売り切れることも多い。

小さな倉庫

価格:3金
効果:【船長】の終了時、通常保管できる商品1つに加えて、1種類の商品全てを保管して腐るのを防ぐことができる
評価:建築型B、出荷型A
   3人戦-、5人戦-

解説:商品は腐らなければ1つにつき勝利点1又はお金を得られる可能性を持っている。小さな倉庫があれば腐る商品をかなり減らすことができるので強い。通常の1つとあわせて2種類の商品が残せるため、その後の売却にしても出荷にしても優位に立つことができる。ネックとなるのは価格で、採石所がいくつあっても1金までしか割引できず、序盤に建てるにはやや高く、これを建てたために初期資金がなくなって、タバコ保存所やコーヒー焙煎工場の建築が遅れてしまうこともよくある。しかし、強い建物ではあるため、建てるのを遅らせてしまうと他人に先に2軒とも建てられてしまうこともあるため悩ましい。建築型でも出荷型でも役に立つが、作物が少量多品種になりやすい建築型より、大量少品種になりやすい出荷型のほうが向いている。

2列目の建物

勝利点:2、採石所での最大割引:2金

大きいインディゴ桶

価格:3金
労働者マス:3

解説:小さいインディゴ桶と比べ、無料で手に入れづらいのが難。インディゴは他の作物より作りやすいものの、生産施設の不要なコーンとは比べるべくもない。ストックが3つあり、全員が必ず建てる建物でもないため、インディゴのプランテーションが2以上集まってから建てればいいだろう。2点の建物では一番安いため、最後の点数稼ぎにも。

大きいサトウ生産所

価格:4金
労働者マス:3

解説:サトウはややインディゴよりやや生産しづらくはあるが、基本的には大きいインディゴ桶とほぼ同じ使い方でいいだろう。拡張セットの水路があればインディゴ、サトウは大量生産に向くが、基本セットではコーンと比較するとそこまで作りやすい作物ではない。

宿屋(病院)

価格:4金
効果:プランテーション・採石所を取る際、労働者が初めから乗ってくる
評価:建築型C、出荷型C
   3人戦-、5人戦-

解説:採石所やコーンを取った際、即起動となるのは便利で、かつては最初の建物に宿屋を建てる戦法が幅を効かせた時代もあったが…ネックとなるのは値段。採石所を取る序盤にこそ買いたいが、採石所の割引なしで4金は高すぎ、初期資金を使い果たしてしまうため、タバコやコーヒーの生産体制を取れるのがかなり遅れてしまう。労働者が多くなるので10金建物の砦が使いやすくなるのはよく、農地とのコンボはやっていて楽しい。

商館

価格:4金
効果:【商人】の際、既に同じ商品が商店に並んでいても売却ができる
評価:建築型B、出荷型C
   3人戦↓、5人戦↑

解説:商人の際の売却制限がなくなるため、高額な商品を売り続けることができる。他人と商品がかぶっても安定して売ることができるので、多人数プレイで力を発揮する。売却のメリットを上げるため、市場が合わせてあるといい。ただ、得たお金の使い道がなくては意味がないので、10金建物などの高額な建物が多く残っているうちに建てたい。商館がなくても安定して売却できるなら、あえて建てる必要はないので、最初から決め打ちで取らないようにしたい。

大きい市場

価格:5金
効果:商品を売却した際、2金多く貰える
評価:建築型C、出荷型C
   3人戦-、5人戦-

解説:小さい市場と比べネックとなるのはコストパフォーマンスの悪さ。採石所で最大まで割引しても、2回売却できないと元が取れない。また、もう2金出せば工場に手が届く金額でもあり、こちらを選ぶことは少ない。これを活かすのであれば、売却しやすくなるよう商館も合わせて欲しいところ。小さい市場が合わせてあってもいい。

大きい倉庫

価格:6金
効果:【船長】の終了時、通常保管できる商品1つに加えて、2種類の商品全てを保管して腐るのを防ぐことができる
評価:建築型C、出荷型C
   3人戦-、5人戦-

解説:小さい倉庫があればかなりの場合腐るのを防ぐのができるので、大きい倉庫はやや過剰。なにより値段がネックで、割引も2金までしか効かないし、これを買うより8金の港や9金の造船所が欲しい。

おわりに

今回は以上です。
次回は7金以上の建物について解説します。