富士の麓でボードゲーム日記

おすすめのボードゲームの紹介や攻略をしています。

【ボドゲ攻略】初歩から始めるプエルトリコ攻略2~アクション解説続き~

今回は前回に引き続きプエルトリコ攻略2、アクション解説の続きからです。

f:id:pompompom3:20190618133930j:plain

 

商人

特権:1金高く売れる。
共通:商品を1つ商店に売りに出して、お金を貰うことができる。商品によって値段が違い、生産施設が安くて作りやすいインディゴは1金、以下サトウは2金、タバコは3金、生産施設が高くて作るのが大変なコーヒーは4金。コーンは0金だが、商人の特権や建物の効果でお金を貰うことはできる。すでに同じ商品が商店に並んでいる場合は売ることができない。4スペースある商店は、商人のアクションで全て埋まればアクション終了後にストックに戻すが、埋まらない場合はそのまま商店に残る。


解説:苦労して商品を作ったとしても、簡単には売却できないのがプエルトリコだ。
まず商店の棚に空きがあって、自分が売りたい商品が並んでいない必要がある。
さらに、自分より前に棚が埋まったり、自分が売りたい商品と同じものを売られたりしてはダメだ。

うまく売却するには、その前の監督の段階から考えてプレイする必要がある。
監督をしたそうなプレイヤーがいるかどうかは常に気にかけておきたい。
同じ商品がいくつあっても、商店がリセットされない限り2つ目を売ることはできないので気をつけよう。
商人のアクションは他人のアクションに乗っかるのが難しく、自分が売れるタイミングを見計らって自らアクションすることが多いので、特権を意識して商人を取るというより、売れるタイミングでアクションしたら自然に1金がついてくる感覚になることが多い。
ただ特権があればコーン売りでもお金が得られるようになることは覚えておきたい。

船長

特権:商品を1つでも出荷できれば1勝利点多く貰える。
共通:商品を貿易船に乗せれば商品1つにつき1勝利点が貰える。貿易船は3つあるが、それぞれ1種類しか乗せられない。また、船長のアクションで船が満杯にならない限り、船に商品が置かれたままとなる。船長のアクションが選ばれた場合、手番プレイヤー以外も、船が空いていて手元に商品があれば順番に1種類ずつ商品を輸出しなければならない。また、船が埋まってそれ以上輸出ができなくなってしまった場合、商品1つを残し、他の商品は腐ってしまうためストックに返さなければならない。


解説:船長も監督と並んで全員が大きな影響を受けるアクション。
こちらは監督と違って、人にアクションしてもらうより自ら船長を取った方がメリットのあることが多い。

重要なポイントは、どの船に出荷するかと、何から出荷するか。
出荷する船を選択できる場合、多く出荷したい商品は容量の大きな船に乗せるのが基本だが、そのアクションで船が満杯にできるようなら小さい船を選択するもいい。他人が持っている商品の数も考慮しながら、出荷でライバルとなる相手の商品がなるべく出荷できないようにしたい。
何から出荷するかは非常に重要。
それによって腐る商品、売却用に残せる商品、誰に何ポイント勝利点が増えるか、何個船に空きが残るかなどが決まってくる。
よく周りを見て、誰が何を出すか、何を強制的に出さなければならなくなるかを予想して動きたい。
基本的には出荷型のプレイヤーがコーンなどの安い商品を得点源として出荷し、建築型のプレイヤーが生産するタバコやコーヒーなどの高額な商品は売らせないように他人が出荷せざるをえないようにして邪魔するが、あえて建築型のプレイヤーがタバコやコーヒーを自ら出荷することで、出荷型のプレイヤーに出荷しづらくさせるとともに、安定して出荷できる船を作ることもできる。

特権の1勝利点は地味に見えて大きい。
建築型の場合でも自ら船長を選択することを常に考えておきたい。

金鉱掘り

特権:1金貰える。
共通:なし。アクションしたプレイヤー以外はなにも得られない。


解説:誰にもメリットを与えず、自分だけメリットがあるというのが一番の強さ。
決して弱い選択肢ではない。

アクション選択のポイント

次に、どのアクションを選択したらよいかを考えるためのポイントを紹介したい。

1、自分のメリットより他人のメリットが大きすぎるアクションは避ける

特に監督をする際に注意が必要だが、自分が得るメリットに対し、他人のメリットが大きすぎるアクションは避けた方がいい。

2、自らやらなくても他人がやればいいアクションは優先度を下げてもいい

プエルトリコの特徴として、アクションを選んだ手番プレイヤーだけでなく、全員が同じアクションを順番に行うことになる。
特に建築や市長などは他人がアクションすることが予想できればそのアクションは他人に任せ、自分は例えば他人の建築家の前に金鉱堀りをしてお金を稼いでおくなどするのもひとつ。
ただし、他人が必ずそのアクションを選んでくれるかどうかはわからないので注意。

3、お金が乗ったアクションは軽視しない

前のラウンドで選ばれなかったアクションには1金が乗せられるが、自分のしたいアクションに捕らわれすぎず、この乗ったお金を軽視しないこと。
塵も積もればというし、下手に安い商品を売るより効率がいいこともある。
また、自分が得られるものだけでなく、他人にお金が沢山乗ったアクションが行ってしまわないようにも気をつけたい。

4、アクションの順番に注意

アクションを選ぶ順番もそうだが、プランテーションを取る順番、建物を建てる順番、売却する順番、出荷する順番は非常に重要なので常に意識しておくこと。

5、次のラウンドの状況も予想

今のラウンドで誰がどのアクションをするのか、そうするとどうなるかを予想するのは大事で、できれば次のラウンドの状況も予想しながらプレイできるといい。
この際、次のラウンドでどのアクションにいくつお金が乗っているかも予想しておきたい。

 

実際にアクションを選ぶ際には消去法で考えた方が分かりやすい。
まずはあまり意味のないアクション(例えば商品を持っていない状況での商人など)、他人にメリットがありすぎるアクション(例えば自分はコーン1つしか作れないのに他人がタバコや砂糖など多量に生産できる監督など)を外によけ、次に残ったアクションのうち他人がしてくれても構わないものを外によけ(他人がそのアクションをしてくれない可能性もあるので注意)、残ったアクションで自分にメリットが大きいものについて、他人に与える影響を考えてから選ぶといい。
自分がこれをしたいというアクションがある場合もすぐに選んでしまうのではなく、それを選んだ場合に他人はその後どのアクションを選んでどういった状況になるのかを一度立ち止まって考えた上でアクションしたい。

その他全体を通してポイント

直前のプレイヤー(以下「上家」とする。)と同じ作物は避ける

プエルトリコではほとんど全てのアクションは手番順に行うこととなるため、特に売却の際には上家のプレイヤーと同じ作物を売りたい場合、先に売られてしまって自分が売れなくなってしまう。
唯一先に売れるのは自分が商人のアクションをした場合だけで、それ以外のプレイヤーが商人のアクションをした際には先に売られてしまってしまうので非常に不利だ。
上家のプレイヤーと同じ作物を売却用としてあてにするのはできるだけ避けたい。
逆にもし独走している下家のプレイヤーを抑えたいならあえて下家のプレイヤーと同じ作物を作れるようにするのも1つの手だ。 

10金建物を目指す

10金建物は建物タイル自体が4勝利点あり、さらにボーナスが最大10勝利点取れるので非常に重要な建物。
建築型の場合だけでなく、出荷型でもなんとか1つは手にいれたいところ。
その時の戦略にあった10金建物を建てたいところだが、自分と同じ戦略を取っているプレイヤーとは競合しやすい。
10金建物は1つづつしかないので早い者勝ちになるが、ボーナス以外の効果はないためできるだけ終盤に建てたいところ。
他のプレイヤーが10金建物を建てられるお金を持っていないか常に注意しておきたい。
採石所や特権、アクションに乗ったお金次第で建てられる場合もあるので気をつけておきたい。
ライバルと10金建物を争う場合、10金建物と7金以上の強力な効果を持つ建物とどちらを建てるか天秤にかけなければいけないタイミングもよくある。
常にどちらが正解だという回答はないため、回りのプレイヤーの状況やその後の展開も考慮した上で決断したい。
特にその後にゲームが長引くがどうかは重要で、長引きそうなら強力な建物の効果を使うタイミングが多くなるし、すぐに終わりそうなら10金建物を確実に押さえた方がいい。

ゲームが終わるタイミングを意識する

プエルトリコの終了条件は3つ、誰がが個人ボードの12軒分の建築スペースを全て埋めるか、勝利点チップがなくなるか、入植船に労働者を補充できなくなるか。
ゲーム終盤ではこの3つの状況に注意して、10金建物を起動していなかったり、手元に商品を大量に持って出荷しないまま終わったりということがないようにしたい。
また、ゲームを早く終わらせるべきなのか、それとも長引かせるべきなのかを考えて建築、出荷、労働者の配置に留意していきたい。

コーンは軽視しない

コーンは売却価格は0金だが、生産施設が不要で、労働者も1人で生産できるので勝利点とするには非常に効率のよい作物。
出荷型の時はもちろん、建築型であっても出荷の際の勝利点を伸ばすのに重要だし、工場を使う場合には生産できる作物の種類を増やすのに必須となるので軽視しないようにしたい。
オープンになっているプランテーションにコーンがある場合、誰かが開拓者を行わないか、その場合誰にコーンが渡るかを注意しておきたい。
自分が開拓者を行って採石場を取りたい場合も、できれば出荷型のプレイヤーにコーンは渡したくないが、だからといって採石場を諦めてまで自分でコーンを取るかどうかは場の状況にもよるがあまりおすすめしない。

生産施設建築より先にプランテーションを取る

作りたい作物がある場合、基本的には先にプランテーションを取ってから対応する生産施設を建築するようにしたい。
先に生産施設を建ててしまうと、対応するプランテーションがいつ取れるか分からないし、他人に自分が欲しいプランテーションを取られて邪魔される可能性もあるからだ。

他人に商品を売らせないようにするには

自分が売りたい商品と同じものを作るプレイヤーがいるときや、トップのプレイヤーを抑えるために商品を売却させないためには、船長のアクションで売却用の商品を出荷させてしまう方法がある。
船長のアクションでは貿易船が空いていて商品が出荷できる状態であれば必ず出荷しなければいけないからだ。

ただし、出荷した分の勝利点はちゃんと相手にも入ることと、貿易船に空きがなくなった場合は例え倉庫を建てていなくても売却用の商品1つは腐らずに保持できるのに注意が必要。

また、ピンポイントで使えるテクニックとして、自分の下家が監督したがっている状況で、自分の上家が自分と同じ売却用作物を作れる場合、普通にやると下家の監督後に上家に先に商品を売却されてしまうが、自分が次のラウンドで上家より先にアクションできる状況なら、あえて商品がなくて売却できない状況で商人のアクションを自分が先にすることで、下家がその後監督しても、プエルトリコでは同じラウンドに同じアクションは選べないため上家はそのラウンドでは商品を売ることができず、次のラウンドで自分が先に売ることができる。
この同じラウンドで同じ役割を選ぶことができないというのは、覚えておくと役に立つときがあるかもしれない。

おわりに

今回はアクション解説の続きを掲載しました。
次回は、建物解説(6金以下の建物)の予定です。