富士の麓でボードゲーム日記

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【ボドゲ攻略】ロード・オブ・ザ・リング 対決 前編

はじめに

今回は以前紹介した2人用ゲーム、ロード・オブ・ザ・リング対決の攻略です。
このゲームは読み合いが重要なゲームで、必勝法はないかと思いますが、1つの指針としてポイントを掲載したいと思います。

今回はフロドと仲間たち(白の軍勢)の攻略です。

白の軍勢の基本的な方針

白の軍勢が勝つためには、フロドをモルドールにたどり着かせる必要がある。
フロドの特殊能力はその目的達成のためには非常に強力で、サウロン側の戦闘力5のVIP達が立て続けに襲ってきても、アメフトのスキャットバックよろしく、華麗に避けながらモルドールへと単身で突っ込める力がある。
しかし、フロドの特殊能力は防御側でしか使えないため、フロドの目の前が塞がれていれば進めないし、特殊能力で避けた先にも敵がいれば何ともならない。

このため、白の軍勢の基本戦略はサウロン側のキャラを減らし、フロドが進む道を作ることにある。

ポイント1、ガンダルフが頑張る

白の軍勢はガンダルフ以外は通常の戦闘力はほとんどなく、アラゴルンでも相手が6のカードを使えばワーグとオーク以外には相討ち以上にされてしまう。
そんな中、ガンダルフは戦闘力5の上、相手に先にカードを出させることができるため、戦闘力3以下の相手なら相手に6のカードを出されても相討ちにもならずに一方的に勝てる。
戦闘力4のサルマンも、エルフのマントで一方的に勝てる。洞窟トロルもこちらが5のカードを出せば一方的に勝てる。
こちらが攻撃側なら、バルログ、シェロブ、死霊の王以外ならほぼ一方的に勝てるという圧倒的な戦闘力がある。
ガンダルフで相手の戦闘力4未満のキャラを一掃できれば、あとは戦闘力5のVIP達を相討ちでいいので倒して行けばサウロンの軍勢を全滅させることも不可能ではない。
相手としてはガンダルフを相討ちでもいいので倒しにくるので、ピピンなどを上手く使って相手のVIP3人とオークの位置を探っていきたい。

ポイント2、相討ちで敵の数を減らす

戦闘力では劣るものの、白の軍勢には存在自体が自爆テロのボロミア卿に加え、サクリファイスのカードを使って誰もが相討ちを狙える。
サクリファイスのカードは1枚しかないが、魔法カードを使えばもう1人道連れにできるし、相手の数字を読んで数字カードでも相討ち以上にできれば、さらに犠牲者を増やすこともできる。
メリー、ギムリレゴラスは特定の相手を即座に倒す特殊能力を持っており、上手く効果を発動できれば、さらに相討ちで1人で2人倒すことも可能だ。
ボロミアと違いサクリファイスのカードは退却やサウロンの目のカードで無効にされることもあるが、それを見越してこちらは数字カードを出して一方的に勝つこともできるのでここは読みあいだ。
できれば相討ちはガンダルフが相手にしたくないVIP3人を狙っていきたい。

白の軍勢キャラ別攻略

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フロド
戦闘力:1
特殊能力:防御側の時、横方向に退却できる。
解説:戦闘能力は皆無だが、回避能力はピカ一で簡単には捕まらない。自ら攻撃した場合はほぼ確実にやられるので絶対に攻撃側にならないように。目の前に敵がいると身動きが取れなくなるので、少なくとも誰か1人は一緒にモルドールに向かいたい。山越えの際の飛びナズグルや黒の乗り手は当然注意するとして、ワーグが生きている間は単独行動しないように注意したい。

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サム
戦闘力:2
特殊能力:フロドと同じマスにいるときにフロドと共に正体を明かせば戦闘力が5になる。また、先にフロドが防御側になった場合、フロドの代わりに戦闘できる。
解説:フロドと一緒のマスにいてこそ力が発揮できる。基本的には最後までフロドに寄り添っていきたい。

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ピピン
戦闘力:1
特殊能力:攻撃側の時、後方向に退却できる。
解説:相手の駒の正体を明らかにするための斥候として重要な役割を担う。フロドと違って防御側では退却できないため、一度正体がばれると飛びナズグルや黒の乗り手に狙われやすい。できれば同じマスか隣のマスに味方がいる状態で相手に突っ込みたい。相手の駒の直前に自ら出る際にはオークに一方的にやられないよう注意したい。

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メリー
戦闘力:2
特殊能力:死霊の王と対面した場合即座に倒せる。
解説:基本的には相討ち要因。上手く死霊の王を倒せれば、1人で2人倒せてお得。

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ガンダルフ
戦闘力:5
特殊能力:戦闘でカードを使用する場合、相手に先にカードを公開させる。
解説:戦闘能力は最強。相手を1人も倒せずにやられると一気につらくなるので、オークの正体がわかるまでは相手の駒の前にはできるだけ出ないよう、慎重に行動したい。VIP3人の他、5のカードを使用した後は洞窟トロルにも注意したい。

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アラゴルン(馳夫)
戦闘力:4
特殊能力:戦闘を起こすために横方向や後方向へ移動できる。
解説:ガンダルフの次に戦闘力があるが、戦闘力と数字カードに勝るサウロンの軍勢を相手にするには力不足は否めない。ただ、他のキャラは特殊能力の関係上、下手にやられてしまうと相手が一気に楽になってしまうことが多く、様子がわかるまでは動きづらいところがあるので、序盤から動かしやすく機動力もあるのはメリット。温存するより早い段階から活躍させ、一方的に勝てない相手とぶつかったら相討ちを狙っていきたい。

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レゴラス
戦闘力:3
特殊能力:飛びナズグルと対面した場合即座に倒せる。
解説:倒されると飛びナズグルに好き放題にされるので生きているだけで仕事を果たしているといえる。フロド山越えの選択肢を残すため、できるだけ大事にしていきたい。

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ギムリ
戦闘力:3
特殊能力:オークと対面した場合即座に倒せる。
解説:ギムリがいないとオークがいる前のマスに一切侵入できなくなってしまうので重要。ピピンと見せかけて前に出してオークに自ら倒されに来てもらうのもいいが、他のキャラにやられないように注意したい。

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ボロミア
戦闘力:0
特殊能力:戦闘で相討ちにできる。
解説:最弱だがある意味最強というククの道化師のようなキャラ。基本的にはカラズラスに巣くったバルログ要員になりやすい。ワーグに倒されるのは論外として、できるだけVIP以外と相討ちにならないようにしたい。

戦闘カード解説

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ノーブルサクリファイス
効果:相手と相打ちにできる。
解説:白の軍勢の肝となるカード。相手は退却を使えば逃げられる。サウロンの目を使った場合は白の軍勢が数字カードを出せば一方的に返り討ちにすることもできるので、ここは読み合い。

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エルフのマント
効果:相手の数字カードを無効にする。
解説:サルマンの特殊能力と同じ効果だが、基本戦闘力の低い白の軍勢でこれを有効活用できるのはガンダルフアラゴルンくらい。一方的に勝とうとせず相打ち狙いでサクリファイスの代わりに使うのであれば、有効活用できる場面が増えるのでそれもあり。

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退却(後方向)
効果:後ろのマスに退却できる。
解説:横方向に退却できれば、フロドの前が塞がれているときにあえて攻撃側になって、このカードを使って横をすり抜けることもできるが、後方向にしか退却できないのでそれは無理。攻撃側でこのカードを使っても、次の相手のターンで同じ相手に攻められる可能性があるのでガンダルフ以外では使いづらい。ガンダルフなら、相手の6のカードを無駄打ちさせるのに使うことはできる。防御側で使えば、次の自分のターンで退却した相手の隣を避けて進むこともできる。

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魔法カード
効果:捨て札のカードから1枚選んで使用できる。
解説:9枚目として使用すれば、相手は常に全てのカード効果が出てくることを考えて対応する必要があるため基本的には最後まで残しておく。ただし、相手も最後まで魔法カードを残した場合、同時に魔法カードを出すと相手が先に魔法カードを使用することになるため、サウロンの瞳コピーでこちらの魔法カードが無効化されることには注意したい。

その他ポイント(一部はサウロンの軍勢も同様)

横方向への移動は自由にできない

このゲームでは基本的に前にしか進めない。
一部横に移動できるキャラもいるが、戦闘するためである必要があるため自由ではない。
このため、例えば初期配置で一番右に配置したキャラはマップ中央付近で左の方に行くことは困難だ。
全てのキャラにそれぞれ役割があるため悩ましいが、初期配置に注意するとともに、マップ端方向への移動は考えて行いたい。

白の軍勢はアンドゥイン川を下ることで右方向には移動できるので、マップ下方で右の隅方向へ移動するときは注意したい。
また、モリアの坑道を使いたいキャラは初期配置に注意したい。

後ろには戻れない

退却や攻撃のために後ろへ動けるキャラもいるが自由ではない。
そのため、フロドの能力で横方向へ逃げれば、同じ敵に攻撃されることはシェロブと死霊の王、飛びナズグルの特殊能力を使われなければない。
厄介な敵は倒さずにやり過ごしてしまうのも1つの手だが、サウロンの軍勢が3駒ホビット庄に入ると白の軍勢は負けなので注意しておきたい。

山越えをいつするか

白の軍勢側の大きなポイントは、フロドの山越えをいつ、どのようにするか。
山のマスは1人しか入れず、フロドの能力も使えないため、飛びナズグル、黒の乗り手が生きている状態では山に入ったとたんに狙われてしまう。
モリアの坑道を使うにはバルログがカラズラスにいてはダメだし、抜けた先のマスに敵がいても、フロドが攻撃側として戦闘になってしまう。
ワーグがさらにその前方のマスで待ち構えている場合も、相手のターンで危険な戦闘をしなくてはいけない。
基本的にはできるかぎりサウロン側の駒を減らした後がいいが、フロド1人になってしまうと、このゲームは自分のターンで必ず駒を進める必要があるため、フロドが攻撃側にならざるを得ない状況もできてしまう。
特にモルドールの前の2マスに敵コマがある場合、先に相手が動けばフロドの能力で避けて必ず勝てるが、フロドを先に動かさなければいけないと負けてしまう、という時に他に動かせる駒がないとみすみす勝ちを逃してしまうので気をつけたい。