富士の麓でボードゲーム日記

おすすめのボードゲームの紹介や攻略をしています。

【ボドゲ攻略】アグリコラコラム~番手の違いによるドラフト選択と最序盤の指針~

f:id:pompompom3:20191014200056j:plain

今回はアグリコラコラムとして、番手の違いによるドラフトと最序盤の指針について考えてみたいと思います。

なお、順番を決めた後にドラフトを行い、その後ラウンド開始時に最初のラウンドカードを公開するという設定です(説明の都合上、ゲーム開始時の順番を「○番手」、その後のラウンドの順番を「1st」「2nd」「3rd」「4th」「5th」と表記します。)。

はじめに

アグリコラでは番手は非常に重要で勝敗を左右すると言っても過言ではない。
しかし、最初の番手は運で決まる。
5人プレイでは特に5番手が非常に辛いと私は常々感じている。
それを少しでも解消すべく、ドラフトと最序盤の指針について考えてみたい。

5番手の場合

5人プレイの場合、最初の4人までは初手で「無料職業」「飯1職業」「木4」「葦石木」という有効なアクションがあるが、5番手の場合、「レンガ3」「木3」のどちらかを取ることになる。
「木3」では「木4」を取ったプレイヤーより弱いアクションとなってしまうし、1ラウンドのラウンドカードが「大進歩」であれば「レンガ3」を取って2手目でレンガ2かまどを取るのもありだが、「大進歩」でなければ今レンガ3を取っても他人より先にかまどを取れるかわからない。
さらに辛いのが2手目で、1番手2番手は「木3orレンガ3」「スタP」ができるのに対し5番手はろくなアクションが取れない。
一番辛いのは1番手に2手目で「スタP」を取られて2ラウンド目もまた辛い5番手をやらなければいけないパターンでこうなると序盤からかなり苦しくなる。

このため、対策として5番手の場合、ドラフトで条件なし、コストはなしor食料のみの小進歩を取っておき、自分の1手目までに誰もスタPを取らなければスタPを打つようにしたい。
初手で出せる小進歩は限られており、効果が微妙なものも多い。
ヤギや個人の森があればかなり運がいい。
他人に回るが畑、小麦の束あたりも上々だ。
スパイスのような微妙なものでも出せるだけましと考え、自分の職業でイチゴ集めや炭焼きなど最序盤に出したいものがあれば空スタPも辞さない覚悟でいきたい。
初手スタPは効率のいい手ではないが、ここで先伸ばしにしてどんどん状況が悪化し、後からではなんともならなくなった経験は多々あるので思いきっていきたい。
自分がスタPを取った場合、1ラウンドはほとんど進展できないが、2ラウンドでスタPとなれるし、職業を出したい3、4番手がスタPを取ってくれれば3ラウンドに2nd、3rdとなれるのがいい。
デメリットとして1番手が有利になってしまうということがあるがやむを得ないところ。
そのほか、ドラフトでは1ステージで出さなければいけない職業、小屋大工や鋤手などは1枚程度にした方がいい。

4番手の場合

初手は職業を出したいプレイヤーが多ければ木4か葦石木のどちらかになる。
飯1職業が残る場合もワンチャンあるので、序盤に出したい職業が1つはあってもいいが、初手では出せない可能性も高いと考えておきたい。
どうしても最序盤に出したい職業があれば初手で出せる小進歩を持っておいて初手スタPもあり。
5番手が嬉しがるが遅い番手の二人が浮き上がるのはいい。
また、2ラウンドで職業を出したい3番手がスタPを取ってくれれば3ラウンドで2ndとなれる。
自分が初手スタPを取らない場合、その後に5番手~2番手の誰かがほぼスタPを取り、自分が最初の職業を出せるのが3ラウンド以降になりやすいので、ドラフトでは5番手と同様、1ステージで出さなければいけない職業は1枚程度にした方がいい。

3番手の場合

初手は1番手か2番手のどちらかが木4or葦石木を取れば飯1職業が回ってくるので、ドラフトで序盤に出したい職業を1枚は確保しておいてもいい。
職業が好きなプレイヤーが多かったり、ドラフトで回っている職業に序盤に出したいものが多い、または職業条件の重い小進歩が多い時は職業が埋まってしまう可能性が高い。
そんなときは無理に初手スタPをして早期に職業を出しに行くのではなく、初手に木4か葦石木を選べるメリットをいかして増築増員を優先していくのもいい。
また、その後に小進歩を出せる選択肢の幅が広がる(木1~4、葦、石をコストとする小進歩が出せるようになる)ので、2ラウンド目でスタPを狙うのもあり(1ラウンドの2手目ではスタPは埋まってしまっているだろう)。
3ラウンドは多くの場合、漁と小劇場に飯3が乗り、大進歩がめくられている可能性も高く、初手の選択肢が多くて悩ましいところではあるが、その分1stなら2手目にいいアクションが残ってくれる可能性が高くなるということでもある。

2番手の場合

初手では職業が必ず出せるので、ドラフトでは最序盤から有効な職業があるといい。
初期飯が1少ない1番手はどうしても無料職業に行きたくなるので、ある意味2番手が一番初手の選択肢が多いといってもいいかもしれない。
自分の2手目までに誰かがスタPをすれば、木3orレンガ3が2手目に取れるのもいい。
2手目のアクションの選択肢が広いので、例えばレンガ職人のように2手目を有効にいかせるような職業があるといい。
初手で職業が必ず出せるので、1ステージ中に2以上の職業を出せる可能性は高め。
1ステージに職業を2つ以上出すのを目指すドラフトは1番手か2番手の時にしておいた方がいいだろう。

1番手の場合

初期食料が他人より1少ないため、どうしても無料職業に行きたくなる。
最序盤から働く職業を選んでおきたい。候補としてはイチゴ集め、木こり、レンガ職人、葦集め、炭焼きなど。
2手目もそこそこ有効なアクションが残りやすいのでイチゴ集めやレンガ職人など木やレンガに入った際にメリットのある職業も使いやすい。
また、2ラウンドも2nd、3rdになりやすいのがいい。
2手目にスタPが残ってくる可能性もあるので、梁や柄付き網などの序盤から使いたいがコストが必要な小進歩を取っておくのもあり。
その場合は初手で無料職業に入れず、木4か葦石木に行く必要があるが、2ラウンドで1stになれるのでそこで無料職業を取れば食料的にはイコールだ。
ただし、2手目までにスタPが取られる可能性があるので、最序盤で出したい職業があれば着実に初手無料職業としたほうが安全。

おわりに

今回はアグリコラでの初期手番ごとの指針について考えてみました。
あくまで指針にはなるのですが、経験上、5番手になった際には順手改善を早いラウンドでやらないで、後だおし、他人任せにするとかなり苦しい展開になることも多いので、積極的にスタPを取りに行くことを考えておいたほうがいいかと思います。