富士の麓でボードゲーム日記

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【ボドゲ攻略】アグリコラ 初心者から中級者への道1

 アグリコラとは

アグリコラとは、ドミニオンと同じ2009年に日本語版が発売されたウヴェ・ローゼンベルク作のボードゲームです。

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家族が働くことによって、畑を耕して種をまき、木を集めて柵を建てたら家畜を増やし、家族の食い扶持を稼ぎながら農場を豊かにしていくゲームです。

基本的なシステム自体も非常にしっかりしたものですが、さらに面白くさせているのが基本セットでも数百枚ある職業カード・小進歩カードの存在で、これにより何度やっても飽きがこない、むしろやればやるほどはまってしまうスルメゲーとして、同年に発売されたドミニオンと合わせていまだに多くの人を虜にしているゲームです。

私もそこまで強くはないのですが、初心者~中級者向けに、攻略記事のようなものをあげてみたいと思います。 5人プレイカードドラフトを想定した攻略記事になります。

また、完全オリジナル理論ではなく、先人の知恵が数多く反映してしまっていることをご容赦ください。

初心者用5ポイントアドバイス~40点台を取るために~

とりあえず、ポイントだけ押さえてもらえれば。理由はあとで解説します。

  1.  3人目をとにかく早く
  2. 食料基盤(かまど、暖炉)は2ステージまでに確保
  3. 5R前、12R前ではスタPを意識
  4. 職業は2~3、小進歩は3~4を上限に
  5. 井戸を積極的に取りに行け
1、3人目をとにかく早く

アグリコラは2人家族の間はどれだけ頑張っても裕福になれない。
経験上、3人家族と4人家族の違いはそこまで大きくなく、効率のよいアクションや他の点数手段で巻き返せるが、2人家族と3人家族の差は圧倒的で、3ラウンド家族を増やすのが遅れたらその人には最後まで追い付く事ができないといっても過言ではないほど。
3人目が遅れると、アクション数に余裕がなくなり食うので精一杯。そうしている間に先に3人目を増やしたプレーヤーが資源を集めてしまい、増築・家族のアクションをふさがれて先に4人目を増やされてゲーム終了ということもありうる。
3人家族になったらある程度自分の好きなように動いてもなんとかなるので、とにかく3人目は早く。

2、食料基盤(かまど、暖炉)は2ステージまでに確保

食料基盤というと、畑に種を播くこと・牧場に家畜を飼うことを考えがちだが、その体制を整備するのには多くの手番が必要で、3人目を増やすために忙しい序盤でそんな余裕はない。
まず先に取るべきはかまど・暖炉である。
かまどがあれば場にある羊をとりあえずそのまま焼いて食うことができる。
ない状態では羊を取っても逃げてしまってメリットが薄いため、自分だけがかまどを持っている状態なら常にアドバンテージを持っているようなもの。
誰かがかまどを取ったらその直後に羊を先に取ればいいだけ。
家族が増える3ステージ以降は食料が厳しくなってくる。
それ以後でかまどを取ろうとしていると常にアドバンテージを握られているようなものなので、2ステージの収穫までにかまど・暖炉を確保するようにしよう。

3、5R前、12R前ではスタPを意識

初心者のころはスタPを意識しづらい。
確かにスタP自体は効率のいいアクションではない。
だからといってずっと取らないと、直前にスタPを取った人がスタPアクションで手番を無駄にすることなく、ずっとスタPで有利な状況を維持できてしまう。
また、5人プレイではプレイ人数が多いため、手番が遅いと有用なアクションが全て取られてしまっていたり、欲しい資源がいつまでたっても手に入れられないこともありうる。
スタPを特に意識すべきラウンドはまずは4ラウンド。5ラウンド以降では家族を増やすのアクションが出てくるので、増築して家族READYになっているのなら、誰よりも先に家族を増やしたい。
みんなが家族READYでスタPを取りたがっているような場合、スタPを次ラウンドに延期したら、次ラウンドで自分より前の手番の人に先にスタPを打たれて…ということもあるので注意。
あとは11ラウンド。12・13ラウンドでは家なし家族・畑種という効率のよいアクションが出る。
これは間違いなく取り合いになるので、11ラウンドや12ラウンドでは初手スタPも十分あり。
スタPを持っておくと、1人目の家族で一番したいアクションに入れることに目が行きがちだが、2人目以降の家族についても効率のいいアクションが残る可能性が高くなることについても注目しておきたい。

4、職業は2~3、小進歩は3~4を上限に

どうしても最初の頃は職業や小進歩を沢山出したくなってしまう。
職業や小進歩を先に多く出してからそれに対応するアクションをしたほうがお得に見えるのだが、職業や小進歩を出すのにも1手使っているし、アクションはやるべき時期というものがある。
職業の上限の目安だが、小進歩には職業数を条件としているものがあり、職業数の多いものは出しづらい代わりに効果は強力なものになっている。
その最大数は職業4のものであるので、職業を5以上出すのは基本的には非効率、職業4の小進歩がその出しづらさの代わりに強力な効果を持っていることを考えると、職業4の小進歩をあえて狙っていかない限りは、職業を4以上出すのはあまり効率のいいことではないと考えていい。
小進歩についてだが、基本的に小進歩を出すためだけにスタPに入るのは、どうしても出さなきゃいけない場合でない限りは控えた方がいい。
ましてや大進歩又は小進歩のアクションに入るのはよくない。小進歩はそれ単体ではあまり効率のよいものではなく(一部に戦略の核となるような強力なものもあるが)、スタPや家族、改築のついでにすることを考えた方がいい。
そうすると、上限の目安は序盤に出したい職業や葦確保、増築、家族のアクションに入るためのスタPを1~2回、家族を増やすのついでに1~2回、終盤に家なし家族、畑種等に入るために1回の大体3~4回を上限とするのがいい。

5、井戸を積極的に取りに行け

取り合えず食うのには困らなくなったら次は勝ちを狙っていきたい。
このゲーム、勝つためには食料がいくらあってもダメで、勝利点を効率よく稼がなければいけない。
初心者のころは、井戸になかなか目が行きづらいが、井戸は非常に点数効率のいい進歩。
レンガの家から石の家に改築するのに部屋一つにつき石1が必要。上昇する点数は家一つにつき1→2点なので、石1は勝利点1というのが基準と考えていい。
そうすると、井戸は木1が必要ではあるが、石3で勝利点4、さらに食料が最大5ついてくる。3軒を石の家にするより、レンガの家のまま井戸を取ったほうが効率がいいほど。
こうして勝利点の効率を考えることで、無数にある職業や進歩カードの中でどれが強いのか、勝利点を稼ぐにはどのアクションが効率がいいのかを考えるようになってくる。
特に終番では1手あたりの勝利点を計算して詰めていかないと、最後に勝利することは難しい。

おわりに

以上5ポイント。上級者の入る卓で50点以上を取って勝利するには、この考え方だけでは難しいことも確かではあるが、まずは40点を安定して超えることを目指して頑張ってほしい。